結婚した女性たちが集まるときまって話題になるのが「夫にお小遣いをいくら渡しているか?」という話ですね。
毎朝、夫の財布をチェックしてお小遣いを入れておく韓国の妻たち。それに対し、「小遣いが少なすぎる!」と訴える韓国の夫たちがいます。
言葉の力:韓国で夫をやる気にさせるコツ
結婚の理想と現実
「おまえなしには生きられないよ。」と熱い愛によって結ばれた夫婦であっても、結婚後、「夫婦の第1次大戦」は夫のお小遣い問題で始まるのです。
「もう全部使ったの?そんなに使うとこがたくさんあるの?」
「飯代除いたら、何が残るんだよ。」
「だったらあなたが家計簿つけてみてよ。」
結婚2年目のK主婦の朝は、こんな風に始まるそうですよ。
韓国の景気と各家庭
韓国の景気が悪くなり、各家庭では、妻たちが「夫のお小遣い減額作戦」に突入しました。
経済的な負担が一番のストレスである韓国の夫たちは、妻のガミガミも黙って受け入れるしかなく、上がるものと言ったら、コンピューターゲームの腕前だけだと言います。
こんな委縮してしまった夫たちのために、分別のある妻たちが、「なけなしの家計で幸せに生きる方法」という知恵の書研究にとりかかりました。
夫のやる気は妻が引き出し、こどものやる気は親が引き出すという理念の下、彼らが見つけ出した最も素敵なプレゼントは、「夫をやる気にさせること」です。
「少し足りなくても、私が節約してやりくりするわ。」
「あなたに出会ってほんとに幸せ。」
「疲れたでしょう?今日も1日ご苦労様。」
「最近、寝ているあなたの顔を見ると、ひどく心が痛むの。」
このような言葉を聞くと、1日中でも妻をおんぶしてあげたいと思うのが夫の心だそうですよ。
このようにしてやる気が出た夫たちは、「何としてでもうちの狐とウサギちゃんたち(韓国語では妻と子供たちの意)を食べさせていかなければ。」と勇気と力を得ます。
その一言が大切
この世で最も美しい女性とは、言葉を美しく遣う女性だといいます。
言葉一つで千両もの負債を返すこともあれば、言葉が争いの発端となることもあります。
人の罪のうち90%が口で犯す罪だというのだから、夫のやる気を引き出す「エンドルフィン」も、夫を委縮させる「アドレナリン」も、言葉ひとつにかかっているのですね。
「気」とは目に見えないものだが、心や考えを動かし、自信や、生活に活力を与える力を与えると言います。
「気」を意味する言葉を見てみましょう。
기분이 좋다(キブニ チョッタ)気分がいい
기세가 등등하다(キセドゥンドゥンハダ)元気があふれている
기가 세다(キガ セダ)気が強い
기색이 좋다(キセギ チョッタ)顔色がいい
기가 차다(キガ チャダ)あぜんとする
기가 막히다(キガ マッキダ)あきれる
기운이 없다(キウニ オプタ)元気がない
私たちの生活は言葉が支配する部分が大きいです。
同じ言葉でも、韓国のことわざで「아’다르고 ‘어’다르다(ア’ダルゴ ‘オ’ダルダ)」「言葉は言い方に気をつけて話さなければならない」という言葉があるように、誰かが私を信じてくれること程、力になるものはありませんね。
ハングルドットコム教室
벌써 다 썼어? (ボルソ ダ ソッソ?) もう全部使ったの?
밥값 빼면 뭐가 남냐? (パッカッペミョン モガナムニャ?) 飯代除いたら何が残るんだ?
会話
미례: 벌써 다 썼어?(ボルソ ダ ソッソ?)
もう全部使ったの?
성광: 밥값 빼면 뭐가 남냐?(パッカッペミョン モガ ナムニャ?)
飯代除いたら何が残るんだよ?
미례: 좀 아껴 써.(チョム アッキョッソ)
ちょっと節約して使ってよ。
성광: 또 시작이다. 또 시작이야.(ト シジャギダ ト シジャギヤ)
また始まった。また始まったよ。
オウム学習法
授業の雰囲気は、レッスンの成否を左右する最も大きな要素です。
先生がぶどうの木だとしたら、生徒さんはぶどうの木の枝にたとえることができます。それは、生徒が先生から知識と活気を受けとるからですね。
言葉は心から出てくるものなので、心がオープンになってこそ楽しい授業になります。心が閉じている授業は、大学の講義室にただ座っているのと同じことで、言葉は心の声といえますね。
だから、会話力の本質は言葉(声)ではなく、オープンになった心といえます。材料、同じ味のラーメンを食べ方だけを変えたようなものです。
日本語であれ韓国語であれ、言葉の本質は心なのでどんな心で学ぶかが大切になってきます。
いくら流暢に言葉をあやつることができても、心がオープンになっていない授業は、すぐに話題が底をついてしまいます。
けれども流暢でなくても、心がオープンになった授業は、1時間があっという間に過ぎてしまいますね。
先生と生徒がお互いに心をオープンにしてこそ、ぶどうの木の枝が、ぶどうの木に早く接ぎ合わされます。