韓国語で会話をしているとき、「はい」や「うん」と返事をしたい場面、たくさんありますよね。多くの人が最初に覚えるのは「네 (ネ)」だと思いますが、実は韓国語の肯定表現はそれだけではありません!日本語に「はい」「ええ」「うん」「そうです」「わかった」「大丈夫」「いいよ」など様々な言い方があるように、韓国語にも状況や相手、伝えたいニュアンスによって使い分けられる多彩な肯定の返事や相槌が存在します。
いつも「네」ばかりで返事が単調になってしまう…、もっと自然な韓国語で相槌を打ちたい!、微妙なニュアンスを伝えたい!と思っている方、必見です。この記事では、基本的な「はい」「うん」から、「そうです」「わかりました」「大丈夫です」「いいですね」「できます」といった様々な肯定表現、さらには「もちろん!」や若者言葉の「OK!」まで、合計15種類以上の表現を例文付きで徹底解説します。
これらの表現をマスターすれば、あなたの韓国語会話はもっと豊かでスムーズになるはず。さあ、一緒に様々な肯定表現を学んで、よりネイティブらしい、あなたらしい韓国語コミュニケーションを楽しみましょう!
韓国語の相槌は「네」だけじゃない!状況別「はい/うん/そうです」使い方徹底ガイド【例文15選+α】
目次
まずは基本の「はい」:네 (ネ) vs 예 (イェ)
韓国語の「はい」として最もよく知られているのが「네 (ネ)」です。そして、それよりも丁寧な表現として「예 (イェ)」があります。
1. 네 (ネ):はい [最も一般的]
最もポピュラーで、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える丁寧な「はい」です。皆さんも最初に覚えた肯定表現ではないでしょうか? 発音は「ネ」ですが、特に語頭に来るときや強く発音するときに、日本語話者には「デ」のように聞こえることがあります。これは、韓国語のㄴ(n)の音が、語頭では日本語の「ナ行」よりも少し舌の位置が前寄り(歯茎に近い)で発音されるため、濁音のように聞こえやすいからです。
単独で「はい」と返事する以外にも、「네, 맞아요 (はい、そうです)」「네, 알겠습니다 (はい、承知いたしました)」のように、他の肯定表現の頭につけて使われることも非常に多いです。また、日本語の「はい?」と同様に、聞き返すときにも語尾を上げて「네? (ネ?)」と使います。
会話例【カフェで】
손님 (ソンニム / 客): 아이스 아메리카노 한 잔 주세요.
アイスアメリカーノを一杯ください。
점원 (チョモン / 店員): 네, 알겠습니다. 매장에서 드시고 가세요?
はい、かしこまりました。店内でお召し上がりですか?
손님 (ソンニム / 客): 네, 여기서 마실게요.
はい、ここで飲みます。
점원 (チョモン / 店員): 네, 그럼 잔으로 준비해 드리겠습니다.
はい、それではグラスでご用意いたします。
会話例【空港で聞き返す】
직원 (チグォン / 職員): 고객님, 수하물 무게가 15kg을 초과하여 추가 요금이 발생합니다.
お客様、お手荷物の重量が15kgを超過しておりますので、追加料金が発生いたします。
승객 (スンゲク / 乗客): 네? 20kg까지 무료 아니었어요?
はい?(え?)20kgまで無料じゃなかったでしたっけ?
직원 (チグォン / 職員): 죄송합니다, 고객님께서 구매하신 항공권은 15kg까지입니다.
申し訳ございません、お客様がご購入された航空券は15kgまでとなっております。
승객 (スンゲク / 乗客): 아… 네, 알겠습니다. 얼마인가요?
あー… はい、わかりました。いくらですか?
2. 예 (イェ):はい [네より丁寧]
「네」よりもかしこまった、より丁寧な「はい」です。日本語には「はい」に複数の丁寧さレベルがないため、少し不思議に感じるかもしれません。「예」は、会社の社長や役員、かなり年上の人、義理の父母、軍隊の上官など、明確な上下関係がある相手や、非常に敬意を払うべき相手に対して使われます。また、格式の高い場での応答や、時代劇などでも聞かれることがあります。
日常会話では「네」を使うのが一般的で、「예」を使いすぎると、かえって堅苦しく、よそよそしい印象を与える可能性もあります。使う場面を見極めることが大切です。

上司への返事は「네」または状況により「예」も。
会話例【軍隊で】
상관 (サングァン / 上官): 거기 옷 제대로 개어 놔라.
そこの服をきちんと畳んでおけ。
부하 (プハ / 部下): 예, 알겠습니다!
はい、了解いたしました!
상관 (サングァン / 上官): 듣기 전에 알아서 해라.
言われる前に自分でやれ。
부하 (プハ / 部下): 예!
はい!
カジュアルな「うん」:응 (ウン) vs 어 (オ)
友達や家族、恋人など、親しい間柄で使うタメ口(パンマル)の「うん」には、主に「응 (ウン)」と「어 (オ)」があります。
3. 응 (ウン):うん [最も一般的]
日本語の「うん」と発音がほぼ同じなので、覚えやすいですね。最も一般的で、肯定の返事として幅広く使われます。相槌としても頻繁に使われます。
SNSやチャットでは、「ㅇㅇ」と子音だけで表記されることも多いです。これは「응응 (ウンウン)」を略したもので、より軽い感じや、素早い返信を示す際に使われます。ただし、文脈によっては少し素っ気なく感じられたり、面倒くさがっているように受け取られたりする可能性もあるので、多用には注意が必要です。他にもOKの意味で「ㅇㅋ (オケ)」(오케이の略)なども使われます。
会話例【友達と】
친구1 (チング1 / 友達1): 내일 체육, 선생님 쉬셔서 자습이래. 들었어?
明日の体育、先生がお休みで自習だって。聞いた?
친구2 (チング2 / 友達2): 응, 들었어. 농구하는 날이라 기대했는데 아쉽다.
うん、聞いたよ。バスケする日だから楽しみにしてたのに残念だ。
친구1 (チング1 / 友達1): 다음 주에 농구 한다던데? 우리 같은 팀 되면 좋겠다!
来週バスケするって言ってたよ?私たち同じチームになれたらいいね!
친구2 (チング2 / 友達2): 진짜? 몰랐어! 응, 기대된다!
本当?知らなかった!うん、楽しみ!
4. 어 (オ):うん、ああ [응より少しラフ]
「어 (オ)」も「うん」と同じ意味で使われる肯定の返事です。「응」よりも若干ラフな、あるいは少しぶっきらぼうなニュアンスを持つことがあります。また、「ああ、そうなの」というような、納得や軽い驚きを示す感嘆詞に近い使われ方もします。
非常に親しい友人同士や、男性がよく使うイメージがありますが、女性も普通に使います。状況によっては少しぶっきらぼうに聞こえる可能性もあるので、相手との関係性を考慮して使いましょう。

友達同士なら「응」や「어」で気軽に返事。
会話例【友達と久しぶりに】
친구1 (チング1 / 友達1): 야, 잘 지냈냐? 진짜 오랜만이다!
よぉ、元気だったか?マジで久しぶり!
친구2 (チング2 / 友達2): 어, 오랜만. 요즘 좀 바빠서 연락 못 했다, 미안.
おー、久しぶり。最近ちょっと忙しくて連絡できなかった、ごめん。
친구1 (チング1 / 友達1): 괜찮아, 임마. 뭔 일 있었냐?
いいって、気にすんな。なんかあったのか?
친구2 (チング2 / 友達2): 어, 실은 이직해서 정신없었어. 영어 공부도 다시 시작했고.
ああ、実は転職してバタバタしてたんだ。英語の勉強もまた始めてさ。
「そうです」系の肯定:맞아요 (マジャヨ) vs 그래요 (クレヨ)
相手の言ったことに対して「その通りです」「そうです」と同意や肯定を示す表現です。これも「맞아요 (マジャヨ)」と「그래요 (クレヨ)」の二つがよく使われますが、ニュアンスが少し異なります。
5. 맞아요 (マジャヨ):そうです、その通りです、合ってます [事実確認・強い同意]
動詞맞다 (マッタ – 合う、正しい)のヘヨ体です。相手の言ったことが事実として正しい、合っていると認めるときや、相手の意見や感情に強く同意・共感するときに使われます。「そうです」「その通りです」「合ってます」「(私も)そう思います!」といったニュアンスです。相槌としても非常によく使われます。
タメ口は맞아 (マジャ)。また、「あっ、そうだ!」と思い出したときなどに独り言のように「맞다! (マッタ!)」と言うことも多いです。
会話例【会社で】
선배 (ソンベ / 先輩): 내일 회의 자료, 인쇄 다 해 놨지?
明日の会議の資料、印刷全部しておいたよね?
후배 (フベ / 後輩): 네, 다 해놨습니다. 회의실 준비만 남았습니다.
はい、全部してあります。会議室の準備だけ残っています。
선배 (ソンベ / 先輩): 오케이, 고마워. 회의실… 본사 12층이었던가?
OK、ありがとう。会議室… 本社の12階だったっけ?
후배 (フベ / 後輩): 네, 맞아요. 12층 대회의실입니다.
はい、そうです。12階の大会議室です。
6. 그래요 (クレヨ):そうです、そうですね [同意・相槌・軽い確認]
形容詞그렇다 (クロッタ – そうだ、そのようだ)のヘヨ体です。맞아요ほど強い断定や事実確認のニュアンスはなく、相手の話の流れを受けて「そうですね」「なるほど」と相槌を打ったり、軽い同意を示したりする際によく使われます。「まあ、そうですね」といった感じです。
タメ口は그래 (クレ)。また、疑問形「그래요? (クレヨ?) / 그래? (クレ?)」は「そうですか?」「そうなの?」という意味で非常によく使われます。
会話例【友達と】
친구1 (チング1 / 友達1): 오늘따라 왜 이렇게 정신이 없어 보여? 무슨 일 있어?
今日に限ってなんでそんなに落ち着きなさそうに見えるの?何かあった?
친구2 (チング2 / 友達2): 아… 실은 핸드폰 액정이 깨져서 수리하러 가야 해.
あー… 実はスマホの液晶が割れちゃって修理に行かなきゃいけないんだ。
친구1 (チング1 / 友達1): 그래? 아이고, 큰일이네. 핸드폰 없으면 진짜 불편하지. 빨리 고쳐지면 좋겠다.
そうなの?あらら、大変だね。スマホがないと本当に不便だよね。早く直るといいね。
친구2 (チング2 / 友達2): 고마워. 평소에 데이터 백업 좀 해 둘걸 그랬어.
ありがとう。普段からデータバックアップしとけばよかったよ。
「わかりました」系の肯定:알았어요 (アラッソヨ) vs 알겠어요 (アルゲッソヨ)
指示や依頼、説明などを受けて「わかりました」「了解しました」と返事する表現です。これもよく似た二つの形があり、使い分けがポイントになります。
7. 알았어요 (アラッソヨ):わかりました、わかった [過去形 – 理解・承知の完了]
動詞알다 (アルダ – 知る、わかる)の過去形です。相手の言った内容を理解した、承知した、という事実を伝えるときに使います。「(今ので)わかりました」「(聞いて)わかったよ」というニュアンスです。特に、友人同士や家族など、比較的対等な関係で「わかったよ」と返事するときによく使われます。
タメ口は알았어 (アラッソ)。
会話例【友達に注意されて】
친구1 (チング1 / 友達1): 야, 편의점에서 2+1이라고 그렇게 과자 많이 사면 어떡해! 다 먹지도 못하면서.
おい、コンビニで2+1だからってそんなにお菓子たくさん買ったらどうするの!全部食べられないくせに。
친구2 (チング2 / 友達2): 알았어, 알았어. 그럼 이건 놓고 바나나우유만 살게.
わかった、わかったよ。じゃあこれは置いてバナナ牛乳だけ買うよ。
친구1 (チング1 / 友達1): 넌 진짜 그렇게 먹어도 살 안 쪄서 부럽다.
君は本当にそんなに食べても太らないから羨ましいよ。
친구2 (チング2 / 友達2): 헤헤, 운동하니까 괜찮아!
へへ、運動してるから大丈夫!
8. 알겠어요 (アルゲッソヨ):わかりました、承知しました [未来/意志 – 理解し、実行する意向]
알다に未来や意志を表す-겠- (ゲッ)が付いた形です。相手の指示や依頼、説明を理解し、それに基づいて行動する意向を示すときに使います。「(内容を理解したので、そのように)します」「承知しました」というニュアンスが含まれます。알았어요よりも、依頼や指示に対する返事としては、こちらの方がより一般的で丁寧とされます。特に、目上の人やお店の店員さんなどに対して使うことが多いです。
タメ口は알겠어 (アルゲッソ)。最も丁寧な形は알겠습니다 (アルゲッスムニダ)で、ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われます(例:「네, 알겠습니다」)。
会話例【友達に本を返すよう言われて】
친구1 (チング1 / 友達1): 저번에 빌려 간 내 책, 이제 슬슬 돌려줄래? 다른 친구도 보고 싶어 해서.
この間貸した私の本、そろそろ返してくれる?他の友達も見たいって言ってて。
친구2 (チング2 / 友達2): 아, 미안 미안! 까먹고 있었어. 알겠어, 다음 주에 만날 때 꼭 가져갈게.
あ、ごめんごめん!忘れてた。わかった、来週会う時に必ず持っていくね。
친구1 (チング1 / 友達1): 응, 부탁해~ 너무 오래 가지고 있진 말고.
うん、お願いね〜。あんまり長く持ってないでね。
친구2 (チング2 / 友達2): 알겠어. 진짜 미안!
わかったって。本当にごめん!
「大丈夫です/OK/いいですね」系の肯定
提案や誘いに対する快諾、心配に対する安心、物事に対する好評価などを示す肯定表現です。
9. 괜찮아요 (クェンチャナヨ):大丈夫です、結構です [肯定/受諾/遠慮]
これも非常に使用頻度の高い表現です。意味は大きく分けて二つあります。
- 心配や謝罪に対して「大丈夫ですよ」と安心させる肯定。(例:「넘어져서 아프지 않아요? (転んで痛くないですか?)」「네, 괜찮아요. (はい、大丈夫です。)」)
- 申し出や誘いに対して「結構です」「大丈夫です」と丁寧に断る(遠慮する)場合。(例:「더 드시겠어요? (もっと召し上がりますか?)」「아니요, 괜찮아요. (いいえ、結構です。)」)
文脈によっては、提案に対して「(それで)大丈夫です=OKです」という意味で使われることもありますが、基本的には上記のどちらかの意味で使われることが多いです。タメ口は괜찮아 (クェンチャナ)。

「괜찮아요!」や「좋아요!」でポジティブな返事を。
会話例【ドラマの話で】
친구1 (チング1 / 友達1): 어제 무슨 드라마 봤어? 난 ‘사랑의 불시착’ 다시 봤어.
昨日何のドラマ見た?私は「愛の不時着」また見たよ。
친구2 (チング2 / 友達2): 오, 진짜? 난 ‘이태원 클라쓰’ 드디어 다 봤어! 소문대로 최고더라.
お、本当?私は「梨泰院クラス」ついに全部見たよ!噂通り最高だった。
친구1 (チング1 / 友達1): 나도 빨리 보고 싶은데… 그거 혹시 무서운 장면 많아? 나 좀 겁 많아서.
私も早く見たいんだけど…それってもしかして怖いシーン多い?私ちょっと怖がりだから。
친구2 (チング2 / 友達2): 아, 괜찮아, 괜찮아! 전혀 안 무서워. 복수극이긴 한데, 감동적인 이야기야.
あ、大丈夫、大丈夫!全然怖くないよ。復讐劇ではあるけど、感動的な話だよ。
10. 좋아요 (チョアヨ):いいですね、好きです、OKです [良い評価/好み/快諾]
前述の「好き」の項目でも触れましたが、形容詞좋다 (チョッタ – 良い)のヘヨ体です。肯定表現としては、以下の意味合いで使われます。
- 物事に対する良い評価・感想:「いいですね」「素晴らしいですね」 (例: 이 카페 분위기 정말 좋아요. – このカフェの雰囲気、本当にいいですね。)
- 好みを示す:「(それが)好きです」 (例: 저는 매운 음식이 좋아요. – 私は辛い食べ物が好きです。) ※助詞は이/가
- 提案や誘いに対する快諾:「いいですよ」「OKです」 (例: 같이 갈래요? – 좋아요! – 一緒に行きますか? – いいですよ!)
文脈によって意味が変わるので注意が必要ですが、ポジティブな肯定を示す便利な表現です。タメ口は좋아 (チョア)。
会話例【友達とプレゼントの話】
친구1 (チング1 / 友達1): 이 지갑 좀 봐봐! 남자친구한테 생일 선물로 받았어.
この財布ちょっと見てみて!彼氏に誕生日プレゼントでもらったの。
친구2 (チング2 / 友達2): 와, 예쁘다! 색깔 좋네! 너한테 잘 어울리는 것 같아.
わー、きれい!色がいいね!あなたによく似合ってると思うよ。
친구1 (チング1 / 友達1): 고마워! 사실 다른 색이랑 고민했는데, 이게 더 마음에 들어.
ありがとう!実は他の色と悩んだけど、こっちの方が気に入ってるんだ。
친구2 (チング2 / 友達2): 좋네, 좋아! 남자친구 센스 있다!
いいね、いいね!彼氏さんセンスあるね!
「できます/可能です」系の肯定:할 수 있어요 (ハル ス イッソヨ) / 돼요 (テヨ)
能力的な可能や、許可を示す肯定表現です。
11. -(으)ㄹ 수 있어요 (-(ウ)ル ス イッソヨ):〜できます [能力・状況的な可能]
「〜することができる」という能力や状況的な可能性を示す表現です。動詞の語幹に付けて使います(パッチムが無ければ-ㄹ 수 있어요、パッチムが有れば-을 수 있어요)。何かを依頼されたり、可能かどうか尋ねられたりした際に「できますよ」と肯定的に答えるときに使います。
タメ口は-(으)ㄹ 수 있어 (-(ウ)ル ス イッソ)。
会話例【カフェでカスタマイズ】
손님 (ソンニム / 客): 저기요, 아이스 아메리카노에 샷 추가할 수 있어요?
すみません、アイスアメリカーノにショット追加できますか?
점원 (チョモン / 店員): 네, 할 수 있어요. 샷 하나 추가하시면 500원 추가됩니다. 괜찮으시겠어요?
はい、できますよ。ショットを一つ追加されますと500ウォン追加になりますが、よろしいでしょうか?
손님 (ソンニム / 客): 네, 그걸로 부탁해요. 테이크 아웃 할게요.
はい、それでお願いします。テイクアウトします。
점원 (チョモン / 店員): 네, 알겠습니다.
はい、かしこまりました。
12. 돼요 (テヨ):なります、できます、いいです [変化/可能/許可/OK]
動詞되다 (テダ – なる、できる、良い)のヘヨ体で、非常に多義的な単語です。肯定表現としては、以下のような意味で使われます。
- 可能を示す:「できます」「可能です」(例: 여기서 사진 찍어도 돼요? – 네, 돼요. – ここで写真撮ってもいいですか? – はい、いいですよ/できますよ。)
- 許可を示す:「いいですよ」(上記の写真の例と同様)
- 受諾/OKを示す:「(それで)いいですよ」「OKです」(例: 이걸로 괜찮으세요? – 네, 그걸로 돼요. – これでよろしいですか? – はい、それでいいです/OKです。)
「~してもいいですか? (-아/어도 돼요?)」という質問に対する肯定の返事として非常によく使われます。タメ口は돼 (テ)。
会話例【お店で】
손님 (ソンニム / 客): 이거 카드로 계산해도 돼요?
これ、カードで計算してもいいですか?
점원 (チョモン / 店員): 네, 그럼요. 돼요. 카드 이쪽에 꽂아주세요.
はい、もちろんです。大丈夫ですよ(=できますよ)。カードこちらに差し込んでください。
손님 (ソンニム / 客): 네.
はい。
もっと気持ちを込めて!その他の肯定・同意表現
上記の基本的な表現に加えて、さらに強い同意や快諾の気持ちを表す表現も覚えておくと便利です。
13. 그럼요 (クロㇺニョ):もちろんです、そうですとも
그럼 (クロㇺ – それでは、もちろん)に요が付いた形で、相手の依頼や質問に対して「もちろんです!」「当然です!」と快く肯定するときに使います。非常にポジティブで気持ちの良い返事です。
14. 당연하죠 (タンヨナジョ):当然です、当たり前です
당연하다 (タンヨナダ – 当然だ)のヘヨ体で、「当然です」「当たり前ですよ」と、그럼요よりもさらに強い肯定や同意を示します。タメ口は당연하지 (タンヨナジ)。
15. 콜! (コル!):OK!、乗った!、いいね! [若者言葉]
英語の「Call!」(ポーカー用語由来)から来た若者言葉・スラングで、友人同士の会話で、誘いや提案に対して「OK!」「いいね!」「乗った!」とノリ良く快諾するときに使います。非常にカジュアルな表現です。
会話例【友達と遊びの計画】
친구1 (チング1 / 友達1): 이번 주 토요일 저녁에 시간 돼? 맛있는 치킨집 찾았는데 같이 갈래?
今週土曜の夜、時間ある?美味しいチキン屋さん見つけたんだけど一緒に行かない?
친구2 (チング2 / 友達2): 오! 치킨? 콜! 완전 좋아! 몇 시에 어디서 볼까?
お!チキン?コール!(=乗った!)めっちゃいいね!何時にどこで会う?
친구1 (チング1 / 友達1): 7시에 홍대입구역 3번 출구 어때?
7時に弘大入口駅の3番出口どう?
친구2 (チング2 / 友達2): 콜! 그때 보자!
コール!(=OK!)その時会おう!
【超重要】否定疑問文への答え方:「はい」と「いいえ」が逆になる!?
韓国語の肯定・否定の返事で、日本人学習者が最も混乱しやすいのが「否定疑問文」に対する答え方です。これは日本語と韓国語で考え方が全く逆になるため、必ず理解しておく必要があります。
否定疑問文とは、「~じゃないですか?」「~しませんか?」のように、否定の形で問いかける質問です。
日本語の場合:質問の形に関わらず、事実が肯定なら「はい」、事実が否定なら「いいえ」で答えます。
例:「これ、辛くないですか?」
→ 辛い場合:「いいえ、辛いです。」
→ 辛くない場合:「はい、辛くないです。」
韓国語の場合:相手の言った質問文全体に対して、同意するなら「네 (はい)」、同意しないなら「아니요 (いいえ)」で答えます。
例:「이거 안 매워요? (イゴ アン メウォヨ? – これ、辛くないですか?)」
→ 辛い場合(「辛くない」に同意しない):「아니요, 매워요. (アニヨ、メウォヨ – いいえ、辛いです。)」
→ 辛くない場合(「辛くない」に同意する):「네, 안 매워요. (ネ、アン メウォヨ – はい、辛くないです。)」
つまり、韓国語では否定疑問文に対して、事実が肯定なら「아니요」、事実が否定なら「네」で答えることになるのです!これは非常に重要なので、例文でしっかり確認しましょう。
会話例:否定疑問文
A: 오늘 학교 안 가요? (オヌル ハッキョ アン ガヨ? – 今日、学校行かないんですか?)
B (行く場合): 아니요, 가요. (アニヨ、カヨ – いいえ、行きます。)
B (行かない場合): 네, 안 가요. (ネ、アン ガヨ – はい、行きません。)
A: 이 영화 재미없지 않아요? (イ ヨンファ チェミオプッチ アナヨ? – この映画、面白くないじゃないですか?)
B (面白いと思う場合): 아니요, 저는 재미있는데요. (アニヨ、チョヌン チェミインヌンデヨ – いいえ、私は面白いですけど。)
B (面白くないと思う場合): 네, 좀 지루하네요. (ネ、チョム チルハネヨ – はい、ちょっと退屈ですね。)
このルールに慣れるまでは混乱するかもしれませんが、意識して練習することが大切です。
より自然に見せるコツ:声のトーンとジェスチャー
言葉だけでなく、声のトーンや表情、ジェスチャーも肯定の気持ちを伝える上で重要です。
- 声のトーン:明るく、少し高めのトーンで返事すると、積極的な肯定や快諾の気持ちが伝わります。逆に、低いトーンだと、仕方なく同意しているように聞こえることも。
- 表情:笑顔で返事をするのは基本です。特に「좋아요」「그럼요」などは笑顔が似合います。
- ジェスチャー:頷きながら「네」や「응」と言うと、より共感している感じが出ます。親指を立てるサムズアップ(척 – チョク)も「いいね!」の肯定ジェスチャーとして使われます。
これらの非言語的な要素も意識することで、より自然で感情豊かなコミュニケーションが可能になります。
まとめ
今回は、韓国語の様々な肯定表現を学びました。「네/예」の丁寧さの違い、「응/어」のカジュアルな使い方、「맞아요/그래요」のニュアンスの違い、「알았어요/알겠어요」の使い分け、そして「괜찮아요/좋아요/돼요」などの便利な表現、さらに強い同意を示す「그럼요/당연하죠」や若者言葉の「콜!」まで、たくさんのレパートリーが増えたのではないでしょうか。
特に重要なのは、否定疑問文に対する答え方です。日本語とは逆になる「네」と「아니요」の使い方をしっかりマスターしましょう。相槌や返事は、会話のリズムを作り、相手への共感や理解を示す大切な要素です。単調な「네」だけの返事から卒業し、状況に合わせてこれらの表現を使い分けることで、あなたの韓国語はより自然で表現豊かになり、コミュニケーションがもっと楽しくなるはずです。
ご紹介した例文を参考に、実際の会話で積極的に使ってみてくださいね!