韓国人男性のアプローチは情熱的でロマンティスト?
毎日、腰が痛くなるほど韓国ドラマを見なくては、生きている甲斐がないというYさんがある日、思春期の少女のような表情で質問してきました。
「韓国人の男性って情熱的なロマンティストみたい。本当にそうなんですか?」
確かに韓国ドラマの見所のひとつと言えば、情熱的なロマンティストとして登場する男優たちの演技でしょう。
雨の中、いつ現れるかも分からない恋人を夜を徹して待ち続けたり、99本のバラの花束を恋人に渡しながら、「最後の1本は僕だよ。一緒に受け取ってくれる?」などとささやくプロポーズのシーンも、今やお馴染みとなりました。
どんな方法を使ってでも恋人に!
ふたりきりになるチャンスに恵まれると、「僕の人生で一番の幸せは、君にめぐり会えたことだ。」などと言って女性の関心を買おうとする。
しかし、女性の方は「なに言ってんのよ、まったく!」と相手にもしない。
それでも男性は「昨日、夢の中で君に会ったよ。会いたい。」と携帯にメッセージを残したり、メールを送ったり、バラの花束にカードを入れて贈ったり、めげる様子もなく猛烈にアタック。
それに対して女性は、「会いたくない!」の一点張り。ついには携帯のバッテリーも抜いてしまう。
しかし、そんな仕打ちを受ければ受けるほど、男性はますます燃え上がり、「君を幸せにできるのは僕しかいない」とさらに粘り強いアプローチを続ける…。
韓国の歴史との関係
では、なぜ韓国の女性たちはこのように情熱的にアプローチする男性に冷たい態度をとるのでしょうか?
それは、韓国の歴史とも関係があります。
韓国の女性たちは相手に好意をもっても、好きではないそぶりをし、4、5回断ることもめずらしくありません。
それに対して男性は、10回でも20回でもアタックし続けます。女性は(この人は私をこんなにも愛しているんだわ)と感じられるようになると、プロポーズを受け入れます。
このようにして女性はプライドを守り、男性は本当に価値のあるものを手にいれたと思って満足するのです。
韓国には
「10回たたいても倒れない木はない」
ということわざがあります。
このように、1回挑戦してだめなら10回でも11回でも挑戦し続けるのが韓国の男性です。
そして、女性たちにとっては4,5回断ることが常識のようになっています。
それは、女性は貞節を守るべきだという韓国の伝統社会の影響によって、女性たちはそう簡単には心を開かないのです。
朝鮮王朝時代、広く普及していた「은장도(ウンジャンド)」という護身用の懐刀は、装飾用としても身につけましたが、女性が貞節を守るために常に懐に入れていた自決用の刀でした。
そして危険な瞬間が来ると、「いけません!」と言って懐から은장도を取り出し、攻撃する力がなければ、自らの命を絶ったのです。
現代の若者の考え方
しかし、最近の若者世代にとっては「待つこと」や「貞節」は愛において非生産的なもののようです。
人は会いたい時に会い、食べ物は食べたい時に食べる。いつその心が変わってしまうか分からないからです。
昔の人が「ワイン」のような愛(一滴を味わうために長い時間待つ)だとすると、最近の若者は「牛乳」のような愛(賞味期限があるので、早く飲まなければならない)だと言えないでしょうか?だから彼らの愛の表現はシンプルで率直です。
今日のハングルドットコム教室は자기야, 빨리 자!「ダーリン、早く寝て!」 응, 자기두∼「うん、おまえも」です。 会話미례: 자기야, 아직 안 자? 성광: 응, 아직. 미례: 뭐 해? 성광: TV봐. 미례: 자기야, 빨리자. チャギヤ、パリチャ。 성광: 응, 자기두. 訳文ミレ:ダーリン。まだ寝ないの? ソンガン:うん、まだ。 ミレ:何してるの? ソンガン:テレビ見てる。 ミレ:ダーリン、早く寝て。 ソンガン:うん、おまえもね。 |