韓国面接あるある?証明写真でまさかの…!?外見重視韓国事情

    1. 韓国歴史・文化

    韓国のある会社の面接で起こった話。

    大学生の文氏が面接官に名前を呼ばれたので、その質問に答えた。

    すると面接官は文氏を変な目で見ながら『すいませんが、あなたにではなく、文さんに質問したんですよ。』と言ったらしい。

    文氏は『私が文ですが。』と答えたところ、面接官はとなりの志願者にあなたが文さんではないのかと確認したあと、『履歴書にある写真が似ているので混同した。』と言う。

    韓国では未だに学歴と外見が重視されているという現状があります。そんな韓国の就活生の間で、面接に成功するためのメイクとして人気を博しているのが「フライトアテンダントメイク」です。今回は、このフライトアテンダントメイクについて詳しく見ていきたいと思います。

    韓国面接あるある?証明写真でまさかの…!?外見重視韓国事情

    韓国の証明写真

    外見が重要視される韓国では証明写真も芸能人のように修正して仕上げてくれる場所が多いです。

    上記の面接での二人の志願者も、同じ有名な写真館で証明写真を撮り同じような修正をされたために似通った人物の写真となってしまったよう。

    証明写真では人を見分けることが出来ないという皮肉から

    포란성 쌍둥이(ポランソン サンドゥンイ)という新造語が生まれていると言います。

    포토샵(フォトショップ)、일란성(一卵性)、쌍둥이(双子)から一文字ずつとってできた新造語です。

    整形後の写真

    また整形大国と言われる韓国。

    美容整形の病院が多い3号線狎鴎亭の駅構内には整形前後の写真が使われた広告がたくさんありますが、

    整形後の顔は何となく個性を感じられず似たような顔立ちになっているものも少なくありません。そこから生まれた新造語もできました。

    의란성 쌍둥이(ウィランソン サンドゥンイ)。

    は医なので想像しやすいでしょ。

    韓国治療前後の女性の顔。

    外見至上主義

    いずれの新造語も외모지상주의(ウェモチサンチュイ/外貌至上主義)が蔓延している韓国であるからこそ生まれたものだと言えます。

    新造語は韓国人全てが知っている言葉ではないけれど、その時代を反映しているものなので面白いですよね。

    では今日の会話です。

    会話

    손님: 저.. 사진 뽀샵 해주나요?

    사진관: 네. 해드릴께요. 요금은 만원 별도예요.

    손님: 근데 티 안나게 해주세요.

    사진관: 네. 이쁘게 해드릴께요.

    뽀샵(ポシャッ)はフォトショップの略語となります。

    별도(ピョルト/別途)です。

    티가 나다(ティガ ナダ)。

    は、ある態度や素振り、様子、気配という意味があります。

    나다は現れるという意味。

    티가 나다は、そういったものが目につくほどに分かるということになります。

    例えば막내티(マンネティ)は末っ子のような性格が目に見えて分かるときに使いますし、

    同様に시골티(シゴルティ)は、田舎出身だということが見た目で分かるときに使います。

    和訳

    客: あの、写真のフォトショップ(修正)していただけますか。

    写真館: はい、してあげますよ。料金は1万ウォン別料金となります。

    客: で、あまり分からないようにしてくださいね。

    写真館: はい。かわいくしてあげますよ。

    日本でもプリクラなどで目を大きく修正したりすることが流行っています。

    私も友達のプリクラを見て、いい年してどうして人形の目のようにするんだろうとびっくりしたことがあります。

    ただ、韓国でも最近は、

    티 안나게 살짝(ティ アンナゲ サルチャッ)

    分からないようにさらっと修正してくれることを大々的に売りにする写真館も目につきます。

    それなら修正してほしいなと思うのはきっと私だけではないでしょ。

    韓国のこういった傾向は外から見ていると楽しいですが、中で生活するとけっこうストレスを感じたりするかもしれませんね。

    韓国女子の面接メイク

    秋の終わり、会社員の出勤時間や飛行機の離着陸時間まで変更される受験戦争が終わると、就職戦争が始まります。

    そんな韓国で、面接受けする女性のメイクとはいったいどんなものなのでしょうか?

    就職に外見は必須オプション

    新入社員の採用基準が大きく変わりはしたものの、いまだに学歴と外見を重視する社会の雰囲気によって、「実力は基本、学歴と外見はオプション」となってしまいました。

    この3つの条件が最終的に認められる場が、「面接」となるので、面接は採用試験での成績や卒業証書に負けず劣らず重要な運命の時間だといえます。

    この短い時間に、精魂込めた塔が崩れ落ちることもあれば、面接官の目によく映って逆転人生と相成ることもあります。

    顔に化粧をした若い韓国人女性。
    顔に化粧をした若い韓国人女性

    韓国の面接メイク

    フライトアテンダントメイク

    そのため、女子就活生の間では面接に成功するためのメイク、別名「フライトアテンダントメイク(面接メイク)」が人気を呼んでいます。

    フライトアテンダントメイクとは、ポジティブで、信頼がもてる印象をつくりあげるメイクですが、値段は(弘大で)普通、55000ウォン程度です。

    澄んだ瞳が大切

    このような印象を与えるためには、厚く見えない化粧と澄んだ瞳を生かしたメイク技術が必要です。

    白系統のアイライナーをきちんと入れると、白目の部分が澄んで見え、より深みのある目元にしてくれます。

    血行の良さがポイント

    また、派手すぎない色味をつかったメークアップは顔の血色をよくみせてくれるので、ポジティブな印象をつくるのに、とても重要な役割を果たしてくれます。

    最近は、唇の血管や頬の血管と似たようなカラーを使って、血色をよく見せるメイクアップが流行しています。

    アイメイクのポイント

    フライトアテンダントメイクに合うヘアスタイルはおだんごヘアが必須なので、普段よりメイクアップに気をつけなければいけません。

    特にアイメイクは重要ですが、目が大きく見え、より黒目がくっきり見えて、面接官から好感をもたれるキラキラ輝くアイメイクがポイントです。

    ピンクが主役

    また、色味をつかったメイクアップで、派手ではないけれども、ピンク系の女性らしい美しさを表現するのも、ポジティブで信頼されるイメージをつくってくれます。

    就職戦線がピークになる春の初め頃、面接室は、最後の運命の時間をフライトアテンダントメイクで武装し、ピンク色の微笑みを浮かべた韓国女子たちでいっぱいです。

    面接

    フライトアテンダントメイクは基本!

    정은: 나 다음주에 면접인데 뭘 입어야 될지 모르겠어.  

    ジウン:私、来週面接なんだけど、何を着たらいいか分からない。

    유나: 옷도 중요하지만 메이크업이 더 중요한 거 알지?

    ユナ:服も大切だけど、メイクがもっと大切なこと知ってるでしょ?

    정은: 메이크업? 그냥 화장하면 되지 뭐. 

    ジウン:メイク?ただ化粧すればいいんでしょ。

    유나: 요즘에는 승무원 메이크업이 기본이야. 

    ユナ:最近はフライトアテンダントメイクが基本だよ。

    정은: 난 스튜어디어스 면접 아니야.

    ジウン:私はスチュワーデスの面接受けるんじゃないよ。

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