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韓国の屋台文化
韓国人の喜怒哀楽を一番感じることができる場所といえば、やっぱりポジャンマチャ(屋台)でしょう。
どのドラマを見ても必ず登場するポジャンマチャの風景は、日本人の好奇心を刺激してやみません。
韓国のポジャンマチャでよく目にする光景といえば、酔って彼氏の背におぶわれていく女の子、片手に鶏の足、もう片方の手で焼酎の瓶を傾けつつ、一晩中愛や人生について語り合う人々の姿です。
ポジャンマチャを一言で定義すると、人生の総合病院でしょうか。ドラマにも不可欠なストレス解消の舞台となっています。
では、なぜポジャンマチャが人生の総合病院と言われるのでしょうか?
それは、ポジャンマチャだけがもつオープンな環境とオープンな心が溶け合うコミュニケーションの場だから。
人間の目は動物の目と違って白目の部分が多いですが、それは他の人間と目の動きを使ってコミュニケーションをとるためと言われています。
人は人とコミュニケーションがうまくとれなくなると心が病んでしまう。
それで、彼氏に、上司に、友達に対して溜まった不満を抱えてポジャンマチャに向かうでしょうか。
鶏の足で焼酎一杯
「今日、鶏の足で焼酎一杯やろうか?」
「おまえのおごりだよな?」
「もちろん。」
韓国ではこれですべてのわだかまりが水に流されます。
「鶏の足で焼酎一杯やろうか?」という誘いは、
「おい!おれは今日おまえに話があるから、ちょっと話そうぜ。」という意味が含まれているのです。
白黒つけたいことがあり、相手に対しての不満が爆発しそうな時、ポジャンマチャという総合病院に相手を呼び出す。
その時、「おまえのおごりだよな?」という答えが返ってきたなら、もうふたりの間の問題は解決されたも同然です。
ポジャンマチャは和解の場所
「私」という自我にとらわれ、喜怒哀楽を表現できずに生きている現代人にとって、ポジャンマチャは銭湯のような場所だといえます。
素っ裸で、自然に向き合い、互いの背中を流してあげられる場所。
「本当の自分」を道徳や倫理や形式という枠から解き放ち、大声で笑い、思いきり泣くことができるのがポジャンマチャなのです。
韓国人にとってポジャンマチャとは、現実という旅の途中で、ほんのしばらく羽を休めることのできる休息の場とも言えるのかもしれませんね。
今日の ‘ハングルドットコム’ 教室は
“오늘 소주 한 잔 할까?”(オヌル ソジュ ハンジャンハルカ?)- 今日焼酎一杯飲もうか?
“니가 사는 거냐”(ニガ サヌン ゴヤ)–おまえのおごり?です。
韓国語で会話
미례:오늘 소주 한 잔할까? オヌル ソジュ ハンジャンハルカ? 성광: 니가 사는거냐? ニガ サヌンゴヤ? 미례:응. ウン。 성광: 알았어. アラッソ 미례: 포장마차로 나와. ポジャンマチャロ ナワ。 성광: 응. 나갈게. ウン、ナガルケ。 | ミレ:今日、焼酎一杯飲もうか?
ソンガン:おまえのおごり?
ミレ:うん。
ソンガン:わかった。
ミレ:屋台に来て。
ソンカン:うん。行くよ。 |
海外旅行での楽しみの1つには、いつもとは違う街中を食べ歩きすることも欠かせなません。 韓国も繁華街や住宅街問わず、どこの街にも포장마차(屋台:ポジャンマチャ)は必ずあってそこで買ったのを食べ歩きしたり、そのまま立って食べたりする人も多いです。
韓国の屋台
【포장마차 ポジャンマチャ 屋台】 お酒を飲んだりできる포장마차(屋台:ポジャンマチャ)もたくさんありますが、その포장마차(屋台:ポジャンマチャ)の特徴を生かした居酒屋の方が増えています。 おやつ感覚の포장마차(屋台:ポジャンマチャ)を目立つようになりました。 今回はそういった포장마차(屋台:ポジャンマチャ)で楽しめる様々なおやつをご紹介したいと思います。
トッポッキ
【떡볶이 トッポッキ】 まず、韓国では포장마차(屋台:ポジャンマチャ)に行くと、みんなとりあえず떡볶이(トッポッキ)一人前と어묵(おでん:オムック)を必ず注文すると言ってもいいくらいこれらは定番メニューになっています。 寒い冬、포장마차(屋台:ポジャンマチャ)の前に立ったまま、友達と떡볶이(トッポッキ)一皿を分け合いながら어묵(おでん:オムック)の국물(スープ:クッムル)で体を温めます。 その時のその味は、一度食べると絶対忘れられないくらい、何だか素朴だけど特別な味がします。 一緒に売っている김밥(のり巻き:キムパプ)も頼んで、それを떡볶이(トッポッキ)のソースに付けたりして食べるなど、いろんな楽しみ方もあります。
떡볶이(トッポッキ)と김밥(のり巻き:キムパプ)
ホットク
【호떡 ホットク】 そしてもう一つ、韓国の冬の屋台と言えば호떡(ホットク)ですね! 食べ歩きにちょうどいい호떡(ホットク)は、生地で砂糖の餡を包み、広い鉄板で揚げるように焼いて、途中で丸い道具で押して平らな形にした、まるでホットケーキのような菓子料理になります。 買い物の間などちょっと小腹が空いたらよく友達を買って食べていましたが、出来立てをすぐ食べるので、中の餡が急に出てきたのが熱すぎて何度も火傷しそうになったのも一つの思い出として残っています。 特に有名な釜山の名物、씨앗호떡(種ホットク:シアッホットク)は韓国では珍しく行列が出来ちゃうくらい人気で、中には餡ではなくアーモンドや向日葵の種、ピーナッツなどが入っています。 そのため、甘すぎず噛みごたえもあるのが好評となり全国的な人気を得て、外国人観光客からも愛されています。
호떡(ホットク)を作る姿
씨앗호떡(種ホットク:シアッホットク)
たい焼き
【붕어빵 ブンオパン】 最後に日本の方にも馴染みのある붕어빵(たい焼き:ブンオパン)です。形などは日本とほとんど一緒で中に餡子が入るのも同じです。 そして韓国でも餡子以外にカスタードやさつまいも味などが販売されるようになっていて、いろんな味を選んで食べられる楽しみもあります。 機械で全く同じ形の붕어빵(たい焼き:ブンオパン)が何個も作られることから韓国では、親に顔などがよく似ている子供を見て“お母さん(お父さん)と붕어빵(たい焼き:ブンオパン)だね~”という表現を使ったりもします。
붕어빵(たい焼き:ブンオパン)
韓国旅行でも屋台を楽しむ
不思議にも포장마차(屋台:ポジャンマチャ)の定番おやつは冬に楽しめるものが多いということに改めて気づきました。 同じ韓国でもソウルの포장마차(屋台:ポジャンマチャ)と釜山の포장마차(屋台:ポジャンマチャ)は似ているようで違う部分もたくさんあります。 今度冬に韓国旅行をされる時には、安くておいしい韓国の屋台料理を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
韓国語オウム教授法とは?
韓国語上達の近道は、オウムになることです。
オウムは単語も文法も勉強していないのに、
“アンニョンハセヨ” “チョアヨ、チョアヨ”……と上手に言葉を話します。
もちろん意味を分かって話しているのではないですが、音を正確に聞いてまねをするので、見事なアクセントと発音、そして文章をまるごと消化することができるのです。
オウムのようにまねをしてみると、いつのまにか韓国語を聞きとっている自分に気がつくでしょう。