韓国語の中に隠れている日本語その意外な事実とは

    1. 韓国歴史・文化

    日本と韓国は隣同士の国なので、言語も互いに影響を受け合っています。そのため韓国語の中には、日本語由来の言葉が数多くあります。

    今回の記事では韓国語の中の面白い日本語についてご紹介いたします。

    韓国語の中に隠れている日本語その意外な事実とは

    고구마「さつまいも」

    「さつまいも」は韓国語で「고구마」と言いますね。「고구마」の由来は「小熊」と思われがちですが、そうではありません。

    さつまいもは江戸時代に、対馬から朝鮮通信使が持ち帰ったことで朝鮮半島に伝来しました。

    対馬の方言で「さつまいも」を指す「孝行芋(こうこういも)」を朝鮮の人々が「古貴為麻」(고귀위마)と聞き取ったことが「고구마」の語源と言われています。

    시마이(仕舞い)

    韓国では日本語の使用が強制された日本統治時代に、たくさんの日本語が取り込まれました。

    その名残で様々な日本語を、そうとは知らずに日常生活で使っています。

    その一つに「시마이」(仕舞い)があります。

    この単語は工事現場や軍隊などでよく用いられています。

    例えば、仕事を終えたり退勤したりするときに「시마이합시다」(おしまいにしましょう)や「시마이하자」(おしまいにしよう)と勧誘形で言います。

    오늘은여기서시마이!

    今日はここでおしまい!

    韓国の木製テーブルから星を拾う手。

    간지「感じ」

    語源は日本語ですが、韓国では違う意味で使われている単語もあります。

    2007年頃から若者たちの間で使用されている「간지」が、その一例です。

    これは韓国語の「느낌」を意味する日本語「感じ」から来た言葉で「かっこよさ」を表します。

    主に「나다」(出る)を付けて「간지나다」という表現で使います。

    간지나다」は「雰囲気が良い」「かっこいい」という意味で、外見の素敵な人が服をおしゃれに着こなしているときなどに使われます。

    また、「~남」(~男)や「~녀」(~女)を合わせて、「간지남」(イケてる男)、「간지녀」(イケてる女)という言い方もします。

    한본어「韓本語」

    2010年代には、韓国語に日本語がミックスした「한본어」(韓本語)と呼ばれる言葉が広く用いられるようになりました。

    例えば、テレビのコント番組で、コメディアンのカン・ユミさんが日本人役として登場した際、韓国語なのに日本語のように聞こえる言葉を話し、笑わせました。

    また、SNSなどインターネットで、日本語の単語や文章を韓国語の発音で表記して韓国語と一緒に使うことが広まっています。

    韓国語と日本語の語順は同じなので、韓本語の文章は簡単に作ることができます。

    韓国から来たアジア系の若い女性が顔に手を当てて驚いている。

    下記に韓本語の一部をご紹介します。

    깜짝놀랐다데스.

    びっくりしたです。

    깜짝」は「ハッと」、「놀랐다」は「놀라다」(驚く)の過去形「驚いた」なので「깜짝놀랐다」は「びっくりした」という意味ですね。

    上記の例文では、これに日本語の「~데스」(~です)が付いています。

    도움구다사이!

    助けてください!

    ここでは韓国語で「助け」という意味の「도움」に、日本語の「구다사이」(ください)が後に続いています。

    설마사카…

    まさか…

    上記の例文では「まさか」という意味の韓国語「설마」に、日本語の「まさか」(마사카)が足されています。

    まとめ

    今回の記事では、韓国語の中の面白い日本語についてご紹介いたしました。こんなにも韓国で日本語が浸透しているなんて驚きですね。

    皆さんも韓国語の中の日本語を探して、言葉遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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