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韓国語には理由や原因を表す表現がたくさんあり、どれを使えばいいのか迷ってしまうことがありますね。
今回はその中でも代表的な三つの原因・理由表現を比較し、その違いについて学んでいきたいと思います。
原因や理由を表す韓国語の基本表現
~아/어/여서
原因や理由を表す代表的な表現の一つ目は「~아/어/여서」です。
動詞か形容詞の語幹に付ける場合
語幹の最後の母音がㅏかㅗのときは「~아서」、ㅏかㅗ以外のときは「~어서」を使います。
「하다」で終わる用言の語幹には「~여서」を付けて「하여서」としますが、通常は縮約した「해서」を使います。
名詞の場合は
「~(이)라서」を使いますが、最後の文字にパッチムがあれば「~이라서」、なければ「~라서」となります。
사고 날까봐 무서워서 운전을 안 해.
事故が起こるかと思うと怖いので、運転をしないよ。
上記の例文では「무섭다」(怖い)がㅂ変則活用をしているため、ㅂパッチムが消えて워が入り「무서워서」という形になっています。
この文法は過去のことであっても過去形にはなりません。
また、後ろに命令文や勧誘文を付けることはできません。
여자친구하고 싸워서 힘들어.
彼女とケンカしたので、つらい。
~기 때문에
原因や理由を表す代表的な表現の二つ目は「~기 때문에」です。これも後ろに命令文や勧誘文を付けることはできません。
動詞と形容詞の語幹には
そのまま付けます。
名詞には
「~(이)기 때문에」を付けます。
過去の出来事や状態が原因や理由になる場合は
「~았/었/였기 때문에」を用います。
선생님이 도와주셨기 때문에 합격했어요.
先生が助けてくださったので合格しました。
上記の例文では敬語の「~(으)셨기 때문에」を使いました。
~(으)니까
原因や理由を表す代表的な表現の三つ目は「~(으)니까」です。
動詞か形容詞の語幹に付ける場合
母音かㄹパッチムで終わる語幹には 「~니까」、ㄹパッチム以外のパッチムで終わる語幹には「~으니까」を使います。
過去形は
「~았/었/였으니까」となります。名詞には「~(이) 니까」を付けます。
この文法は、書き言葉ではなく、会話で用いられる表現です。また、後ろには命令や提案、決意や願望を示す文がよく続きます。
분홍색 옷은 별로 마음에 안 드니까 다른 색을 보여 주세요.
ピンク色の服はあまり気に入らないので、他の色を見せてください。
上記は尊敬語の命令形「~(으)세요」(~してください)が後に続いた場合の例文です。
날씨가 추우니까 뜨거운 커피를 마시러 갈래요?
寒いのでホットコーヒーを飲みに行きますか?
上の例文ではㅂ変則活用をする「춥다」(寒い)に付いていますが、ㅂが脱落し、으が우に変化して「추우니까」となっています。
そして相手の意向を尋ねるときの表現「~(으)ㄹ래요?」(~しますか?)が続いています。
언니가 밥을 샀으니까 제가 커피를 살게요.
お姉さんがご飯をおごったから、私がコーヒーをおごりますね。
上の文では意志を表す「~(으)ㄹ게요」(~しますね)が後続しています。
他にも、提案したり意向を尋ねたりする「~(으)ㄹ까요?」(~しましょうか?)、勧誘の表現「~(으)ㅂ시다」(~しましょう)や「우리 같이 ~아/어/여요」(私たち一緒に~しましょう)、希望を表す「~고 싶다」(~したい)などが接続します。
오늘은 볼일이 있으니까 다음에 같이 가요.
今日は用事があるから今度一緒に行きましょう。
まとめ
今回は韓国語で原因や理由を表す基本的な表現を三つ取り上げてみました。
使いこなせるように、しっかり復習してくださいね。