韓国語を勉強している人にとって難しい文法と言えば、変則活用ではないでしょうか?
今回はその内の一つであるㅎ変則活用について学習しましょう。
韓国語のㅎ変則活用の使い方と具体的な例
ㅎ変則活用をする形容詞
ㅎ変則活用とは、語幹の最後にㅎパッチムがある形容詞のほとんどが、従来のルールとは違う不規則な活用をすることを指します。
ㅎ変則活用をする形容詞には
- 하얗다(真っ白い)
- 까맣다(真っ黒い)
- 빨갛다(赤い)
- 파랗다(青い)
- 노랗다(黄色い)
- 이렇다(こうだ)
- 그렇다(そうだ)
- 저렇다(ああだ)
- 어떻다(どうだ)
- 동그랗다(丸い)
- 커다랗다(とても大きい)
- 기다랗다(とても長い)
などがあります。
ただし「좋다」(良い)のように語幹の最後がㅎパッチムで終わっていても規則通りの活用をするものもあるので注意が必要です。
ㄴ/ㄹ/ㅁ/ㅅ
ㅎ変則活用をする形容詞の後ろにㄴ/ㄹ/ㅁ/ㅅで始まる言葉が来ると、ㅎは脱落します。
ただしフォーマルな場で使われる丁寧な文末表現「~(스)ㅂ니다」(~です)を付ける場合は例外で、ㅎパッチムは無くならず、語幹に습니다が付きます。
では例文を見ていきましょう。
남자 친구의 어떤 점이 좋아요?
彼氏のどんなところが好きですか?
上記の例文では「어떻다」(どうだ)の語幹と、形容詞の現在連体形「~(으)ㄴ」(~い、~な)が組み合わさった形が出てきました。
손님은 얼굴이 동그라네요.
お客様は顔が丸いですね。
上記は「동그랗다」(丸い)の語幹に、感嘆の表現「~네요」(~ですね)がくっ付いた形が出てくる例文です。
그럴 것 같아요.
そのようです。
これは「그렇다」(そうだ)に、現在や未来に対する主観的な推測を表す「~(으)ㄹ 것 같다」(~ようだ、~そうだ)がプラスされた形です。
하늘이 파라면 기분이 좋아요.
空が青ければ気持ちが良いです。
ここでは形容詞「파랗다」(青い)の語幹に、条件や仮定を表す「~(으)면」(~れば、~なら)が結合している形を例に出しました。
왜 그러세요?
どうなさいましたか?
このフレーズは直訳では「なぜそうされているのですか」となりますが、上記の意味で用いられます。
「그러세요?」は「그렇다」(そうだ)に尊敬の表現「~(으)세요」(~されます)の疑問形が付いた形です。
~아/어
ㅎ変則活用をする形容詞の後ろに「~아/어」が来るとき、ㅎは脱落して、ㅏ/ㅓやㅑ/ㅕはㅐやㅒに変化します。
노란 꽃을 사는 게 어때요?
黄色い花を買うのはどうですか?
例えば「어떻다」(どうだ)に、日常会話でよく用いられる丁寧語の現在形の疑問文「~아/어요?」(~ですか)が接続する場合、語幹「어떻」からㅎパッチムが無くなり、ㅓがㅐに変わるため「어때요」(どうですか)になります。
머리가 하얘서 저보다 나이 많은 줄 알았어요.
髪が白いので私より年上だと思っていました。
「하얗다」(白い)に、理由を表す「~아/어서」(~から)が付く場合は、語幹「하얗」からㅎパッチムを取り、ㅑがㅒに変わるので「하얘서」(白いから)になります。
まとめ
今回は韓国語のㅎ変則活用について取り上げてみましたが、いかがでしたか?
変則活用を覚えるには例文をたくさん読んで慣れることが大事です。引き続き韓国語の勉強を頑張っていきましょう。