韓国の忠清南道の南西部に扶余郡(부여군)という郡があります。扶余は朝鮮三国時代に百済の最後の都である泗沘が置かれていた場所として有名です。
今回は、そんな扶余のおすすめ観光スポットをご紹介します。
朝鮮三国時代に百済の最後の都「扶余」
扶余定林寺址
百済歴史遺跡地区としてユネスコ世界文化遺産に登録されている扶余定林寺址(부여 정림사지)は、都が扶余に遷ったときに王宮の近くに建てられた寺院である定林寺の跡地です。
定林寺址の真ん中には定林寺址五層石塔があります。低い基壇の上に五層の塔身がある、この石塔には、唐の将軍が新羅と連合して百済を滅亡させた記念として刻んだ「大唐平百済国碑銘」という文字が残っています。
また、定林寺址の講堂には高麗時代に寺を改修する際、建てられた石仏坐像も置かれています。
さらに、定林寺址の隣にある定林寺址博物館では模型や写真などを通して、定林寺について詳しく知ることができます。
落花岩
落花岩(낙화암)は扶余の北部を流れる白馬江沿いにある断崖です。白馬江は、日本と百済の連合軍と、新羅と唐の連合軍が行った白村江の戦いの舞台として知られています。
落花岩には百済が陥落したとき、女官3000人が白馬江に向かって身を投げて亡くなったという言い伝えがあります。その様子を花が落ちることに例えて、落花岩という名前が付けられたそうです。
落花岩の下には皐蘭寺というお寺があります。このお寺は女官たちの霊を弔うために建てたと言われており、壁には女官たちが落花岩から飛び込んでいる様子が書かれた絵もあります。
皐蘭寺まではクドゥレ船着場から遊覧船が出ており、約10分間の船旅を楽しむこともできます。
百済文化団地
百済文化団地(백제문화단지)は、100万坪の敷地内にある様々な展示施設を通し、百済の歴史文化について学べるテーマパークです。
入口の正陽門をくぐると、百済最後の王宮を再現した泗沘宮が見えます。泗沘宮の天政殿では王座や王の衣装の展示がされています。
また、園内には都を公州から扶余に遷した聖王の冥福を祈るため建てられた寺院である陵寺も復元されています。陵寺の中でも特に高さ38mに達する木製の五重塔は圧巻です。
さらに、百済末期の将軍である階伯や、貴族、庶民の家屋が再現されている生活文化村では、当時の暮らしを垣間見ることができます。
その他にも貴族のお墓を移転した古墳公園や、百済初期の王宮である慰礼城もリアルに復元されており、百済の文化を理解する助けとなります。
百済文化団地のそばにある百済歴史文化館では、百済の歴史が映像資料や遺物展示によって紹介されています。
ロッテアウトレットやロッテ扶余リゾートなども百済文化団地の周辺に建てられているので、ショッピングやレジャーも共に楽しむことができます。
例文
では、扶余に関する会話の例文を見てみましょう。
미나:유리 씨, 부여 여행 어땠어요?
ユリさん、扶余旅行どうでしたか。
유리:너무너무 좋았어요. 백제문화와 역사를 느낄 수 있어서 감동적이었어요.
とっても良かったです。百済の文化と歴史を感じることができて感動的でした。
미나:그랬어요? 저는 아직 부여에 가 본 적이 없는데, 부여에 가서 뭐 했어요?
そうだったんですか。私はまだ扶余に行ったことがないんですが、扶余へ行って何をしたんですか。
유리:정림사지를 관람하고 낙화암을 둘러봤어요. 백제문화단지도 구경했고요.
定林寺跡を観覧して、落花岩を見て回りました。百済文化団地も見学しました。
미나:아주 즐거운 여행이었겠네요. 저도 꼭 가 보고 싶어요.
とても楽しい旅行だったんですね。私も必ず行ってみたいです。
いかがでしたか。皆さんも扶余へ行って、百済の歴史を感じてみてくださいね。
※2019年2月現在の情報です。