目次
日本人から見た韓国と、韓国人から見た日本は、それぞれびっくりしてしまう点があります。
愛情や友情の表現の違いからすれ違うことの内容にしたいですね。
韓国の友情と愛情:スキンシップ
二国間の常識の違い
日本では?
日本に遊びに来た後輩が、ある日こんな質問をしてきました。
「オンニ(お姉さん)、日本の街中にはカップルはいないの?手をつないだり、腕を組んで歩いている人があまりいないね…。」
韓国では?
韓国に旅行に行ってきた生徒さんが、ある日こんな質問をしてきました。
「先生、韓国人はなぜ女性同士腕を組んで歩くんですか?それと、喫茶店で席も広々しているのに、どうして横並びに座っているカップルが多いんですか?」
どちらの質問にも、私は 「それが日本では当たり前なのよ。」「それが韓国では当たり前なんですよ。」と答えましたが、ふたりにとっては本当に難解な二次方程式だったようです。
愛情と友情
それぞれの国ごとに独特の文化がありますが、韓国人のスキンシップの方法は様々な国の人々をびっくりさせる素材ではあるようです。
「韓国はレズビアン天国」という笑えない話もあるぐらいなのですから。
特に韓国ドラマを通して韓国の文化を間接的に体験する外国人には、同性の友達同士が1つのベッド(しかもシングル!)で寝たり、街中で熱い抱擁を交わしたり、1個のパッピンス(韓国のあずきや果物が入ったかき氷)を同じスプーンで一緒に食べたりする場面が、さぞかし気になるんでしょうね。
友情の概念
韓国人にとって 「友情」という概念には 「愛」という感情を超えた深い次元の意味が込められています。
そんな友情と愛の共通点は? というと、相手を好ましく思うこと、そして大事に思う心だと言えるでしょう。
だから感情表現において率直な韓国人はしばしば自分の思いをプレゼントや自然なスキンシップによって表現されるんです。
「歩いている途中、おまえの顔が思い浮かんで買ったよ。」 とプレゼントを渡したり、「会いたかった。元気だった?」と言いながら、抱擁から始めるのが韓国的な「会えて嬉しい」表現です。
このように言葉だけではなく、スキンシップを通して友達の存在感を感じ、またそれによって自分自身の存在感を確かめます。
特別でないスキンシップ
だから、手をつないだり腕を組んで歩くことは、ものすごく親しい間柄でなくても可能なわけですね。
むしろ別々に離れて歩いていると、何となくけんかしている人のような距離感を感じてしまう。
また、もしどちらか一方の歩くスピードが速いとしたら、そのスピードについていくのに精一杯で、言葉を交わすこともままならないですよね。
日本の文化が心を読む文化だとしたら、韓国の文化は心を表現する文化だといいます。韓国人と日本人が親しくなりにくい理由は、概して以下の2つに要約できるでしょう。
韓国人: おい~、言わないと分からないだろ!!
日本人: ……(何でも言葉にしないとだめなの)…
韓国人: プレゼントだよ。受け取って。
日本人: ……(まただ! 物がすべてじゃないのに)…
このように突然関係がぎこちなくなる理由も厳密に言うと「スキンシップ文化(表現文化)」との衝突だと言えます。
表現方法の違い
内面を重視する日本人と表現を重視する韓国人。このふたつを香辛料で表現すると「わさびと唐辛子」になるそうです。
食べた瞬間、刺激が心臓に伝わってひとり静かに涙を飲むのがわさびだとしたら、頭に伝わった辛さによって食べ終わった後も、口を大きく開けて汗をだらだら流しながら、はぁはぁ言うのが唐辛子ですね。
けれども、韓国料理に唐辛子が欠かせないように、豊かな人生を追い求める人々にとって、生活の中でのスキンシップはなくてはならない大切なソースではないでしょうか?
ハングルドットコム教室
더 예뻐졌네(ト イェポジョンネ) もっときれいになったな
보고싶었어(ポゴシポソ) 会いたかった
会 話
성광: 야, 오랜만이다.( ヤ オレンマニダ)
おい、久しぶり。
미례: 정말 반갑다.(チョンマル パンガプタ)
本当に会えて嬉しい。
성광: 더 예뻐졌네!(ド イェポジョンネ)
もっときれいになったな。
미례: 정말?(チョンマル?)
ほんと?
성광: 정말 보고싶었어.(チョンマル ポゴシッポソ)
本当に会いたかった。
미례: 나도.(ナド)
私も。