外国語を習う時に難しいのが「~しろ」や「~しなさい」などの命令形の習得です。
言葉のニュアンスが強すぎないか、失礼にならないか不安になってしましますよね。
今回は韓国語での命令形の表現を見てみましょう。
韓国語の命令形「しろ・しなさい」
命令形
韓国語の命令形といえば「~해라」(~しろ)という表現が代表的です。しかしこの表現は自分の子供や友達など、本当に仲のいい相手にしか使えません。
では自分より目下の人に対して命令形を使いたい場合はどのような表現を使えばいいのでしょうか。
まず、「~하렴」(「~して」と「~しなさい」の間くらいの感じ)という表現があります。
目下の人に対してやさしい命令形として使うことができます。
では実際に、どのようにこの表現が使われているかを見てみましょう。
例文1
엄마: 미애야, 곧 손님이 오실거야.
母:ミエちゃん、もうすぐお客さんがいらっしゃるよ。
너 방이 너무 지저분한데 방 청소 좀 해.
あなたの部屋があまりにも汚いんだけど部屋掃除しろ。
미애:네…
ミエ:はい…
例文2
엄마: 미애야, 곧 손님이 오실거야.
母:ミエちゃん、もうすぐお客さんがいらっしゃるよ。
너 방이 너무 지저분한데 방 청소 좀 하렴.
あなたの部屋があまりにも汚いんだけど部屋掃除しなさい。
미애:네, 알겠어요.
ミエ:はい、わかりました。
例文3
선생님:희애야, 요즘 많이 힘들지?
先生:ヒエちゃん、最近とても大変だよね。
희애:괜찮아요. 환절기*인데 선생님 몸 조심하세요.
ヒエ:大丈夫です。季節が変わる時期ですが、先生体調に気を付けてください。
선생님:그래, 고맙다. 너도 감기 조심하렴.
先生:そう、ありがとう。あなたも風邪に気をつけてね。
命令形の使い分け
皆さん、どうでしたか。
例1と例2を比べると、やはり例2の方がやさしい感じがします。
そして、目上の相手に対しては「~하세요」(しなさい)「~하십시오」(してください)を使うことができます。
私は実際に「~(으)하렴」という表現を口で言うことはあまりありませんが、メールなどで使うことは数多くあります。
皆さんも目下の相手に対して命令形の言葉を使いづらいときはこのようなやさしい命令形を使ってみてください。
便利な季節の挨拶
最後に、例3で환절기という表現がありました。
直訳すると換節期という言葉で、季節が換わる時期という意味です。
こういった時期は体調を崩しやすいので挨拶としてよく使うことができます。
冬から春に換わる時期などの挨拶に、ぜひ皆さんも使ってみてください。
では、また次回お会いしましょう。
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