【完全ガイド】自分の名前をハングルに変換!韓国語での書き方ルール徹底解説(五十音図・発音・注意点)
韓国ドラマやK-POPが好きで韓国語を勉強し始めた方、韓国旅行を計画している方、韓国人の友達ができた方。「自分の名前って、ハングルでどう書くんだろう?」と思ったことはありませんか?
自分の名前をその国の文字で書けると、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。自己紹介で使ったり、SNSのプロフィールに書いたり、オリジナルのネームプレートを作ったり…活用の幅は無限大です!でも、いざ書こうとすると、「どのハングルを使えばいいの?」「発音は同じになるの?」と疑問が湧いてくるものです。
この記事では、日本語の名前をハングルに変換するための完全ガイドとして、基本的なルールから、間違いやすいポイント、具体的な書き方まで、8000字以上のボリュームで徹底解説します!初心者の方でもこの記事を読めば、自分の名前を自信を持ってハングルで書けるようになりますよ。
目次
この記事であなたの「知りたい!」を解決!
- 日本語の名前をハングルにする時の基本ルール
- ハングル五十音対照表で、自分の名前の音に対応する文字がわかる
- 名前をハングルに変換する具体的なステップ
- 間違いやすい5つの重要ポイント(濁音、特殊音、「ん」、長音、促音)
- 韓国文化に触れる:名前の呼び方
- ハングルで名前を書くことの楽しさ発見!
なぜ?自分の名前をハングルで書きたい!
そもそも、なぜ自分の名前をハングルで書きたくなるのでしょうか?
- 親近感とリスペクト:相手の国の文字で名前を書くことは、その文化への敬意を示すことにも繋がります。韓国人の友達にハングルで書いた名前を見せたら、きっと喜んでくれるはずです。
- 学習の第一歩:ハングルは一見難しそうですが、実は非常に合理的に作られた文字です。自分の名前を書いてみることは、ハングル学習の楽しく実践的な第一歩になります。
- 自己紹介ツール:韓国語での自己紹介の際に、発音だけでなく文字でも名前を示せると、より相手に伝わりやすくなります。
- オリジナルグッズ作成:自分の名前や好きな人の名前をハングルで入れて、キーホルダーやTシャツなど、世界に一つだけのグッズを作るのも楽しいですね!
このように、自分の名前をハングルで書けるようになることには、たくさんのメリットと楽しさがあります。さあ、一緒にハングル変換の世界へ飛び込みましょう!
韓国語の名前表記の基本ルール
まず、大前提として知っておきたい基本ルールがあります。
ルール:名前の表記は「発音」を基準にする
これは英語など他の言語でも同じですが、外国語で人の名前を表記する場合、基本的にはその元の言語での「発音」にできるだけ近い音になるように、外国語の文字(この場合はハングル)を当てはめていきます。漢字の意味を翻訳するわけではありません。
例えば、「山田 太郎(やまだ たろう)」さんなら、「や」「ま」「だ」「た」「ろ」「う」という音をハングルで表現することになります。
そのためには、まず日本語の音とハングルの音の対応を知る必要があります。そのための便利なツールが「ハングル五十音対照表」です。
(補足)ハングルの仕組みちょこっと解説
ハングルは、子音を表す文字と母音を表す文字を組み合わせて一つの音節(ブロック)を作ります。基本的に「子音+母音」または「子音+母音+子音(パッチム)」の形で構成されます。
- 例1:「가」(カ) → 子音ㄱ(k/g) + 母音ㅏ(a)
- 例2:「한」(ハン) → 子音ㅎ(h) + 母音ㅏ(a) + 子音(パッチム)ㄴ(n)
この仕組みを頭の片隅に入れておくと、後の「ん」や「っ」の表記の理解がスムーズになります。

日本語の音をハングルで表してみよう!
【保存版】日本語↔ハングル変換 完全対照表(五十音図)
お待たせしました!日本語の五十音に対応するハングルの一覧表です。これを使えば、あなたの名前の音に対応するハングルを見つけることができます。清音、濁音、半濁音、拗音(小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」がつく音)を網羅しています。
清音
ア段 | イ段 | ウ段 | エ段 | オ段 | |
---|---|---|---|---|---|
あ行 | あ 아 | い 이 | う 우 | え 에 | お 오 |
か行 | か 카/가 | き 키/기 | く 쿠/구 | け 케/게 | こ 코/고 |
さ行 | さ 사 | し 시 | す 스 | せ 세 | そ 소 |
た行 | た 타/다 | ち 치/지 | つ 츠/쓰 | て 테/데 | と 토/도 |
な行 | な 나 | に 니 | ぬ 누 | ね 네 | の 노 |
は行 | は 하 | ひ 히 | ふ 후 | へ 헤 | ほ 호 |
ま行 | ま 마 | み 미 | む 무 | め 메 | も 모 |
や行 | や 야 | ゆ 유 | よ 요 | ||
ら行 | ら 라 | り 리 | る 루 | れ 레 | ろ 로 |
わ行 | わ 와 | (ゐ) 위 | (ゑ) 웨 | を 오/워 | |
ん ㄴ/ㅁ/ㅇ (パッチム) |
※ カ行、タ行の表記が2種類あるのは、語頭か語中かで使われるハングルが変わるためです(詳しくは後述)。「つ」も複数の表記候補があります。「ん」はパッチムとして表現され、前の文字の下につきます。
濁音・半濁音
ア段 | イ段 | ウ段 | エ段 | オ段 | |
---|---|---|---|---|---|
が行 | が 가 | ぎ 기 | ぐ 구 | げ 게 | ご 고 |
ざ行 | ざ 자 | じ 지 | ず 즈 | ぜ 제 | ぞ 조 |
だ行 | だ 다 | ぢ 지 | づ 즈 | で 데 | ど 도 |
ば行 | ば 바 | び 비 | ぶ 부 | べ 베 | ぼ 보 |
ぱ行 | ぱ 파/빠 | ぴ 피/삐 | ぷ 푸/뿌 | ぺ 페/뻬 | ぽ 포/뽀 |
※ 日本語の濁音「が・ざ・だ・ば」行は、ハングルの平音「ㄱ, ㅈ, ㄷ, ㅂ」で表記されることが多いです。パ行は激音「ㅍ」または濃音「ㅃ」で表記されますが、こちらも語頭か語中かで使い分けがあります(後述)。「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は同じハングルで表記されます。
拗音(ゃ・ゅ・ょ)
ャ | ュ | ョ | |
---|---|---|---|
か行 | きゃ 캬/갸 | きゅ 큐/규 | きょ 쿄/교 |
さ行 | しゃ 샤 | しゅ 슈 | しょ 쇼 |
た行 | ちゃ 챠/쟈 | ちゅ 츄/쥬 | ちょ 쵸/죠 |
な行 | にゃ 냐 | にゅ 뉴 | にょ 뇨 |
は行 | ひゃ 햐 | ひゅ 휴 | ひょ 효 |
ま行 | みゃ 먀 | みゅ 뮤 | みょ 묘 |
ら行 | りゃ 랴 | りゅ 류 | りょ 료 |
が行 | ぎゃ 갸 | ぎゅ 규 | ぎょ 교 |
ざ行 | じゃ 자/쟈 | じゅ 주/쥬 | じょ 조/죠 |
だ行 | ぢゃ 자/쟈 | ぢゅ 주/쥬 | ぢょ 조/죠 |
ば行 | びゃ 뱌 | びゅ 뷰 | びょ 뵤 |
ぱ行 | ぴゃ 퍄/뺘 | ぴゅ 퓨/쀼 | ぴょ 표/뾰 |
※ 拗音は、ハングルの二重母音(ㅑ, ㅠ, ㅛ, ㅖ, ㅒ など)を使って表現します。カ行、タ行、パ行、ジャ行など、ここでも語頭か語中かで表記が変わる場合があります。
ステップ解説:あなたの名前をハングルにしてみよう!
対照表の見方がわかったところで、実際にあなたの名前をハングルに変換する手順を見ていきましょう。簡単な3ステップです!
- ステップ1:名前をひらがな(またはカタカナ)で1音ずつに分解する
例:「やまだ たろう」→ や・ま・다・た・ろ・う - ステップ2:対照表を使って、各音に対応するハングルを探す
や → 야
ま → 마
だ → 다
た → 타(語頭ではないので注意)
ろ → 로
う → 우 - ステップ3:見つけたハングルを順番に並べる
야마다 타로 (※「う」は長音扱いとなり、省略されることが多い。詳しくは後述。)
どうでしょう?思ったより簡単ではありませんか?もう一つ例を見てみましょう。
例:「さとう はなこ」(佐藤 花子)
- ステップ1:さ・と・う・は・な・こ
- ステップ2:
さ → 사
と → 토(語頭ではない)
う → 우
は → 하
な → 나
こ → 코(語頭ではない) - ステップ3:사토 하나코 (※「う」は長音扱いで省略)

自分の名前で練習してみましょう!
基本的な変換方法はこれだけです。しかし、より正確で自然なハングル表記にするためには、いくつか注意すべき点があります。次章で詳しく見ていきましょう。
超重要!ハングル変換 5つの注意点
ここが一番のポイントです!日本語の名前をハングルにする際に間違いやすい、特に注意が必要な5つのルールを詳しく解説します。これをマスターすれば、あなたもハングル表記マスターに近づけます!
注意点1:カ行・タ行・パ行・チャ行の罠?語頭と語中の違い
対照表でいくつかの音が「〇〇/△△」のように2種類書かれていたことに気づきましたか?これは、韓国語の発音ルールが関係しています。
韓国語の特定の音(ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ など)は、単語の最初にくる(語頭)か、途中にくる(語中)かで発音が微妙に変わる(濁らない音 → 濁る音に近くなる)という特徴があります。日本語の名前をハングルで表記する際も、このルールが適用されます。
原則:
- 語頭(名前の最初)の場合: 激音(ㅋ,ㅌ,ㅍ,ㅊ)や濃音(ㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅉ)を使う。(よりはっきりした音で表記)
- 語中(名前の途中)の場合: 平音(ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈ)を使う。(やや濁った音に近い表記)
具体例:
-
カ行:
かわむら(川村)→ 카와무라(語頭なので 카)
たなか(田中)→ 다나카/다나가(語中なので 가 を使うのが一般的) -
タ行:
たかはし(高橋)→ 타카하시(語頭なので 타)
わたなべ(渡辺)→ 와타나베/와다나베(語中の「た」に当たる音がないためルールは複雑だが、타 や 다 が使われる)→ 実際は와타나베 が多い -
パ行:
ぱん(潘)→ 판 (語頭なので 파=ㅍ を使う)
さっぽろ(札幌)→ 삿포로/삿뽀로 (語中なので 뽀=ㅃ を使うのが一般的) -
チャ行:
ちば(千葉)→ 치바 (語頭なので 치=ㅊ を使う)
いちかわ(市川)→ 이치카와/이지카와 (語中なので 지=ㅈ を使うのが一般的)
このルールは少し複雑に感じるかもしれませんが、名前の最初の文字かどうかを意識するだけで、より自然な表記に近づきます。
注意点2:「つ」「づ」「ぢ」はどう書く?日本語特有の発音
日本語にはあるけれど、韓国語には完全に一致する発音がない音があります。代表的なのが「つ」「づ」「ぢ」です。
-
「つ」: 韓国語に「つ」の音は存在しません。最も近い音として、츠 (チュ) や 쓰 (ッス) が使われます。外来語表記のルールでは 쓰 とすることが定められていますが、実際の発音により近い 츠 を使う人も多いです。
- 例:つだ(津田)→ 쓰다 / 츠다
- 例:なつみ(夏美)→ 나쓰미 / 나츠미
-
「づ」「ぢ」: これらも韓国語にはない発音です。発音が近い즈 (ズ) と 지 (ジ) でそれぞれ代用されます。現代日本語では「ず」「じ」と同じ発音として扱われることが多いため、ハングル表記もそれに準じます。
- 例:すずき(鈴木)→ 스즈키 (「ず」も「づ」も 즈)
- 例:ちぢわ(千々石)→ 지지와 (「じ」も「ぢ」も 지)
これらの音を含む名前の場合は、どちらの表記がより自分の名前の発音に近いか、実際に声に出して確認してみると良いでしょう。
注意点3:「ん」は3種類?パッチムのルール完全理解
日本語の「ん」は、ハングルではパッチム(前の文字の下につく子音)として表現され、主に ㄴ (n), ㅁ (m), ㅇ (ng) の3種類が使われます。どのパッチムを使うかは、「ん」の後に続く音によって決まります。
「ん」の後の音 | 使われるパッチム | 例 |
---|---|---|
ア行、ヤ行、ワ行、ナ行、 サ行、タ行、ラ行 |
ㄴ |
けんいち (健一) → 겐이치 (켄이치も可) あんどう (安藤) → 안도 しゅんじ (俊二) → 슌지 かんの (菅野) → 간노 |
マ行、バ行、パ行 | ㅁ |
ほんま (本間) → 혼마 なんば (難波) → 난바 しんぺい (晋平) → 신페이 (심페이も可) |
カ行、ガ行 | ㅇ |
けんご (健吾) → 겐고 (켄고も可) りんか (凛花) → 린카 (링카も可) ※特に名前の場合、発音のしやすさからㅇパッチムではなくㄴで統一することも多い。 |
語尾(名前の最後) | ㄴ |
けん (健) → 겐/켄 りん (凛) → 린 |
これも複雑に見えますが、迷ったら 일단 ㄴ パッチムを使うと覚えておくと、大きく間違うことは少ないでしょう。韓国の国立国語院が定める「外来語表記法」では、日本語の「ん」は原則として ㄴ で表記することになっています。
注意点4:「ー」(長音)の正しいハングル表記法
日本語の名前には「太郎(たろう)」「優子(ゆうこ)」「コーイチ」のように、伸ばす音(長音)が含まれることがよくあります。しかし、現代韓国語には基本的に長音の区別がありません。(昔は区別がありましたが、現代ソウル方言では失われています)。
原則:
- 日本語の長音「ー」や、母音(あいうえお)が続くことによる伸ばす音は、ハングルでは表記しない(省略する)のが一般的です。
具体例:
- たろう (太郎) → 타로 (타로우 とは書かない)
- ゆうこ (優子) → 유코 (유우코 とは書かない)
- さとう (佐藤) → 사토 (사토우 とは書かない)
- おおた (太田) → 오타 (오오타 とは書かない)
- コーイチ (浩一) → 고이치 (코이치 とは書かないことが多い)
ただし、名前によっては本人の希望や、より発音を近づけるために、あえて母音を重ねて 유우코 (ユウコ) のように表記する場合も稀にあります。しかし、基本は「省略する」と覚えておきましょう。
注意点5:「っ」(促音)の書き方をマスター
小さい「っ」(促音)も、ハングルではパッチムを使って表現します。
原則:
- 「っ」の直後の子音と同じ音のパッチムを、「っ」の前の文字につけます。
具体例:
「っ」の後の子音 | つけるパッチム | 例 |
---|---|---|
k (か行) | ㄱ | はっとり (服部) → 핫토리 (はㄱ + とり) |
s (さ行) | ㅅ | きっかわ (吉川) → 킷카와 (きㅅ + かわ) |
t (た行), ch (ち) | ㅅ |
べっぷ (別府) → 벳푸 (べㅅ + ぷ) いっちょう (一丁) → 잇쵸 (いㅅ + ちょ) |
p (ぱ行) | ㅂ | さっぽろ (札幌) → 삿포로 (さㅂ + ぽろ) |
これは少し練習が必要かもしれませんが、「っ」の次の音のパッチムを借りてきて前の文字にくっつける、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
もっと楽しく!韓国での名前の呼び方・ニックネーム
自分の名前をハングルで書けるようになったら、次は韓国での名前の呼び方にも興味が湧いてきませんか?

自分の名前入りカップ、嬉しい!
「〜さん」にあたる表現
日本語の「〜さん」のように、相手の名前の後につけて敬意を表す表現には、씨 (ッシ) や 님 (ニム) があります。
- 씨 (ッシ): 親しい間柄や同等以下の相手に使うことが多い「〜さん」。フルネームまたは名前の後につけます。(例:야마다 씨, 하나코 씨)名字だけにつけるのは失礼にあたることがあります。
- 님 (ニム): 씨 より丁寧な「〜様」に近い表現。役職名(사장님/社長様)や、尊敬する相手、お客様などに対して使います。名前の後につけることもあります。(例:선생님/先生様, 하나코 님)
韓国風ニックネーム?
韓国人の友達ができたら、自分の名前をもじった韓国語のニックネームを作ってみるのも楽しいかもしれません。例えば、「愛子(あいこ)」さんなら、韓国語で「愛」を意味する 사랑 (サラン) を使って 사랑이 (サランイ) のように呼んでもらったり。
ただし、これはあくまで親しい間柄での愛称なので、TPOをわきまえることが大切です。
まとめ:ハングルで名前を書いて、韓国をもっと身近に!
今回は、日本語の名前をハングルに変換する方法を、基本ルールから注意点まで詳しく解説しました。
今日のポイントおさらい
- 名前のハングル表記は「発音」が基本!
- まずは五十音対照表で対応するハングルを見つけよう。
- 語頭と語中で表記が変わる音に注意! (カ・タ・パ・チャ行など)
- 「つ」「づ」「ぢ」は代替表記を使う。
- 「ん」「っ」はパッチムで表現。ルールを理解しよう。
- 「ー」(長音)は基本的に省略する。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、ルールを一つずつ確認しながら、まずは自分の名前、そして家族や友人の名前をハングルで書いてみてください。パズルのように文字を組み立てていくのは、きっと楽しいはずです。
自分の名前をハングルで書けるようになると、韓国語や韓国文化がぐっと身近に感じられるようになります。ぜひこのガイドを活用して、ハングル表記に挑戦してみてくださいね!
당신의 한국어 공부를 응원합니다! (あなたの韓国語学習を応援します!)