【初心者必見】韓国語の数字を完全マスター!漢数詞・固有数詞の読み方と使い分け(2025年版)
目次
イルイーサム?ハナドゥルセッ?値段・日付・時間・年齢の言い方を例文付きで徹底解説!発音のコツも紹介
韓国旅行でのショッピング、友達との会話、韓国ドラマのセリフ…韓国語に触れていると必ず出会うのが「数字」です。しかし、いざ使おうとすると「あれ?どっちの言い方だっけ?」と混乱してしまうことはありませんか?
それもそのはず、韓国語には日本語の「いち、に、さん…」と「ひとつ、ふたつ、みっつ…」のように、数字の数え方が2種類存在するのです。これが、多くの韓国語学習者が数字を難しいと感じる大きな理由の一つです。
でも、ご安心ください!この2種類の数字、「漢数詞(かんすうし)」と「固有数詞(こゆうすうし)」のルールと使い分けを一度しっかり理解してしまえば、もう迷うことはありません。
この記事では、以下の内容を分かりやすく、そして詳しく解説していきます。
- 韓国語の数字が持つ「2つの顔」:漢数詞と固有数詞とは?
- 漢数詞 (일, 이, 삼…) の読み方と使い方(値段、日付、電話番号など)
- 固有数詞 (하나, 둘, 셋…) の読み方と使い方(時間、年齢、個数など)
- 迷わないための使い分けルール徹底解説&まとめ表
- 数字を正しく発音するためのコツと注意点
- 豊富な例文で実践的な使い方をマスター
この記事を読み終える頃には、あなたは韓国語の数字に対する苦手意識を克服し、自信を持って使いこなせるようになっているはずです。さあ、一緒に韓国語の数字の世界を探検しましょう!
韓国語の数字:なぜ2種類あるの?漢数詞と固有数詞の基本
まず、韓国語に存在する2種類の数字システム、「漢数詞」と「固有数詞」について理解を深めましょう。

韓国語の数字には「漢数詞」と「固有数詞」の2種類があります。
漢数詞 (한수사 – ハンスサ) とは?
漢数詞は、その名の通り漢字語に由来する数字の数え方です。日本語の「いち、に、さん、し…」に相当します。中国から伝わった数字の読み方がベースになっているため、日本語の音読みと発音が似ているものも多く、日本人にとっては比較的覚えやすいかもしれません。
- 由来: 漢字語
- 特徴: 日本語の音読みに似ている、比較的規則的
- 主な用途: 値段、年月日、時間(分・秒)、電話番号、階数、番号など
- 例: 일 (イル – 1), 이 (イ – 2), 삼 (サム – 3)
固有数詞 (고유수사 – コユスサ) とは?
固有数詞は、韓国固有の言葉(大和言葉のようなもの)に基づいた数字の数え方です。日本語の「ひとつ、ふたつ、みっつ…」や「ひとり、ふたり…」に相当します。こちらは漢数詞とは全く異なる読み方をするため、一つ一つ覚える必要があります。
また、固有数詞は後ろに助数詞(〜個、〜人、〜時など)が付く際に、一部の数字の形が変わるという特徴があります。
- 由来: 韓国固有語
- 特徴: 漢数詞とは異なる読み方、助数詞が付くと形が変わる数字がある
- 主な用途: 年齢、時間(〜時)、個数、人数、回数、〜番目など
- 例: 하나 (ハナ – 1つ), 둘 (トゥル – 2つ), 셋 (セッ – 3つ)
なぜ2種類?使い分けの基本ルール
なぜ韓国語には2種類の数字があるのでしょうか?歴史的な経緯もありますが、現代の韓国語では、それぞれが使われる場面がきっちりと分かれています。
大まかなルールとして、
- 漢数詞は、番号や序列、測定可能な量など、より客観的・記号的な数字を表す場面で使われることが多いです。
- 固有数詞は、物の個数や回数、年齢など、より具体的な「数える」行為に関連する場面で使われることが多いです。
しかし、これはあくまで大まかな傾向であり、例外も存在します(例えば「時間」は「〜時」が固有数詞、「〜分」「〜秒」が漢数詞)。そのため、どの場面でどちらを使うのかを具体的に覚えていくことが、数字マスターへの近道となります。
次のセクションから、それぞれの数字の読み方と、具体的な使用場面を詳しく見ていきましょう。
【漢数詞】(일, 이, 삼…) の読み方と使い方
まずは、比較的覚えやすい漢数詞からマスターしましょう。値段を言ったり、日付を確認したり、電話番号を伝えたりと、日常会話や旅行で非常に役立ちます。
漢数詞の読み方:0から兆まで
基本的な漢数詞の読み方を一覧で確認しましょう。発音のカタカナ表記はあくまで目安です。正確な発音は音声教材などで確認することをおすすめします。
漢数詞 基本の読み方
数字 | ハングル | 読み方 (目安) |
---|---|---|
0 | 영 / 공 | ヨン / コン |
1 | 일 | イル |
2 | 이 | イ |
3 | 삼 | サム |
4 | 사 | サ |
5 | 오 | オ |
6 | 육 | ユク |
7 | 칠 | チル |
8 | 팔 | パル |
9 | 구 | ク |
10 | 십 | シ<0xE3><0x83><0x97> |
※ 0 (ゼロ) は、数字そのものや小数点以下を読む場合は「영 (ヨン)」が多く、電話番号などでは「공 (コン)」がよく使われます。
※ 6 (육) と 10 (십) は、後ろに特定の音が続くと発音が変化することがあります(例: 16は「シムニュク」)。発音変化については後述します。
11から99までの作り方:
11から99までの数字は、日本語と同じように位を組み合わせて作ります。
- 11〜19: 「10 (십)」 + 「1〜9の数字」 (例: 11 = 십 + 일 → 십일 (シビル), 15 = 십 + 오 → 십오 (シボ))
- 20, 30 … 90: 「2〜9の数字」 + 「10 (십)」 (例: 20 = 이 + 십 → 이십 (イシ<0xE3><0x83><0x97>), 50 = 오 + 십 → 오십 (オシ<0xE3><0x83><0x97>))
- 21, 34 … 99: 「20, 30…」 + 「1〜9の数字」 (例: 21 = 이십 + 일 → 이십일 (イシビル), 34 = 삼십 + 사 → 삼십사 (サムシ<0xE3><0x83><0x97>サ))
漢数詞 11〜99の例
- 11: 십일 (シビル)
- 16: 십육 (シムニュク) ※発音変化あり
- 20: 이십 (イシ<0xE3><0x83><0x97>)
- 25: 이십오 (イシボ)
- 30: 삼십 (サムシ<0xE3><0x83><0x97>)
- 48: 사십팔 (サシ<0xE3><0x83><0x97>パル)
- 50: 오십 (オシ<0xE3><0x83><0x97>)
- 62: 육십이 (ユクシビ) ※発音変化あり
- 70: 칠십 (チルシ<0xE3><0x83><0x97>)
- 89: 팔십구 (팔シ<0xE3><0x83><0x97>ク) ※発音変化あり
- 90: 구십 (クシ<0xE3><0x83><0x97>)
大きな数字(100以上):
百以上の単位も、基本的には日本語と同じように読みます。ただし、日本語では「百」「千」の前に「一」を付けませんが、韓国語では100 (백), 1000 (천) の前にも原則として「일 (イル)」を付けません(付ける場合もあるが、付けないのが一般的)。10,000 (만) 以上は日本語と同じように読みます。
漢数詞 大きな数字の単位
- 100 (百): 백 (ペク)
- 1,000 (千): 천 (チョン)
- 10,000 (万): 만 (マン)
- 100,000 (十万): 십만 (シ<0xE3><0x83><0xA0>マン)
- 1,000,000 (百万): 백만 (ペンマン)
- 10,000,000 (千万): 천만 (チョンマン)
- 100,000,000 (億): 억 (オク)
- 1,000,000,000,000 (兆): 조 (チョ)
※ 発音変化 (赤字部分) に注意してください。
例:
- 101: 백일 (ペギル)
- 250: 이백오십 (イベゴシ<0xE3><0x83><0x97>)
- 1,500: 천오백 (チョノベク)
- 38,000: 삼만 팔천 (サムマン パルチョン)
- 2,000,000: 이백만 (イベンマン)
漢数詞はいつ使う?具体的な場面と例文
漢数詞が活躍する具体的な場面を見ていきましょう。

値段や金額を表すときは漢数詞を使います。
1. 値段・お金 (원 – ウォン)
買い物で値段を言ったり聞いたりする際には、必ず漢数詞を使います。韓国の通貨単位は「원 (ウォン)」です。
例文 (値段):
A: 이거 얼마예요? (イゴ オルマエヨ?) – これ、いくらですか?
B: 오천 원이에요. (オチョヌォニエヨ) – 5,000ウォンです。
만 이천오백 원 (マニチョノベグォン) – 12,500ウォン
삼십육만 원 (サムシムマヌォン) – 360,000ウォン
※ ウォン (원) は前の数字のパッチムによって発音が「ウォン」または「ヌォン」のように変化します。
2. 年月日 (년/월/일 – ニョン/ウォル/イル)
日付や年号を言う時も漢数詞です。単位は「年 (년 – ニョン)」「月 (월 – ウォル)」「日 (일 – イル)」です。
例文 (年月日):
이천이십오 년 (イチョニシボニ<0xE3><0x83><0xB3>) – 2025年
사월 십오일 (サウォル シボイル) – 4月15日
천구백구십팔 년 시월 이십육 일 (チョングベクシプパルリョン 시월 イシムニュギル) – 1998年10月26日
※ 6月 (유월 – ユウォル) と 10月 (시월 – シウォル) は、육월, 십월 とは言わず、特別な読み方をするので注意!
3. 時間(分・秒)(분/초 – ブン/チョ)
時間の「〜分」「〜秒」を表すときは漢数詞を使います。単位は「分 (분 – ブン)」「秒 (초 – チョ)」です。(※「〜時」は固有数詞を使います)
例文 (分・秒):
십 분 (シップン) – 10分
삼십오 분 (サムシボブン) – 35分
오십팔 초 (オシ<0xE3><0x83><0x97>パルチョ) – 58秒
지금 세 시 이십 분이에요. (チグ<0xE3><0x83><0xA0> セ シ イシップニエヨ) – 今、3時20分です。(3時(세 시)は固有数詞、20分(이십 분)は漢数詞)
4. 電話番号 (번 – ボン)
電話番号を読むときは、一桁ずつ漢数詞で読みます。「- (ハイフン)」は「에 (エ)」と読みます。ゼロは「공 (コン)」がよく使われます。
例文 (電話番号):
010-1234-5678
→ 공일공에 일이삼사에 오육칠팔 (コンイルコン エ イリサムサ エ オリクチルパル)
전화번호가 뭐예요? (チョナボノガ ムォエヨ?) – 電話番号は何ですか?
5. その他 (階数、番号、測定単位など)
他にも、建物の階数 (층 – チュン)、部屋番号 (호 – ホ)、バスや地下鉄の路線番号 (호선/번 – ホソン/ボン)、長さ (미터 – ミト)、重さ (킬로그램 – キ<0xE3><0x83><0xAD>グレ<0xE3><0x83><0xA0>)、温度 (도 – ト) など、多くの場面で漢数詞が使われます。
例文 (その他):
삼 층 (サムチュン) – 3階
백오 호 (ペゴホ) – 105号室
이호선 (イホソン) – 2号線
백 미터 (ペクミト) – 100メートル
영하 오 도 (ヨンハ オド) – 氷点下5度
【固有数詞】(하나, 둘, 셋…) の読み方と使い方
次に、韓国固有の数え方である固有数詞を学びましょう。年齢を言ったり、時間を尋ねたり、レストランで注文したりする際に必須の表現です。
固有数詞の読み方:1から99まで
固有数詞は、1から99までが主に使われます(100以上は通常、漢数詞の「백(ペク), 천(チョン)…」を使います)。特に1から10までと、10の倍数の読み方はしっかり覚えましょう。
固有数詞 1〜10
数字 | ハングル | 読み方 (目安) | 助数詞が付く形 (※重要) |
---|---|---|---|
1 | 하나 | ハナ | 한 (ハン) |
2 | 둘 | トゥル | 두 (トゥ) |
3 | 셋 | セッ | 세 (セ) |
4 | 넷 | ネッ | 네 (ネ) |
5 | 다섯 | タソッ | (다섯) |
6 | 여섯 | ヨソッ | (여섯) |
7 | 일곱 | イルゴプ | (일곱) |
8 | 여덟 | ヨドル | (여덟) |
9 | 아홉 | アホプ | (아홉) |
10 | 열 | ヨル | (열) |
※ 重要ポイント!: 固有数詞の 1 (하나), 2 (둘), 3 (셋), 4 (넷) は、後ろに助数詞(~個、~人、~時など)が付くと、それぞれ 한 (ハン), 두 (トゥ), 세 (セ), 네 (ネ) に形が変わります。これは非常に重要なルールなので必ず覚えましょう! (5以上は基本的に形は変わりません)
※ 語末のパッチム (ㄹ, ㅂ, ㅅ) の発音に注意しましょう。
11から99までの作り方:
11以上の固有数詞は、10の位と1の位を組み合わせて作ります。
- 11〜19: 「10 (열)」 + 「1〜9の固有数詞」 (例: 11 = 열 + 하나 → 열하나 (ヨラナ), 13 = 열 + 셋 → 열셋 (ヨルセッ))
- 20, 30 … 90: これらは固有の読み方があります。丸暗記しましょう!
- 20: 스물 (スムル) → 助数詞が付くと 스무 (スム)
- 30: 서른 (ソルン)
- 40: 마흔 (マフン)
- 50: 쉰 (シュィン)
- 60: 예순 (イェスン)
- 70: 일흔 (イルン)
- 80: 여든 (ヨドゥン)
- 90: 아흔 (アフン)
- 21, 34 … 99: 「20, 30…の固有数詞」 + 「1〜9の固有数詞」 (例: 21 = 스물 + 하나 → 스물하나 (スムラナ), 34 = 서른 + 넷 → 서른넷 (ソルンネッ))
固有数詞 11〜99の例
- 12: 열둘 (ヨルットゥル)
- 15: 열다섯 (ヨルッタソッ)
- 20: 스물 (スムル)
- 23: 스물셋 (スムルセッ)
- 30: 서른 (ソルン)
- 37: 서른일곱 (ソルニルゴプ)
- 40: 마흔 (マフン)
- 50: 쉰 (シュィン)
- 60: 예순 (イェスン)
- 70: 일흔 (イルン)
- 80: 여든 (ヨドゥン)
- 99: 아흔아홉 (アフナホプ)
※ 20 (스물) も助数詞が付くと 스무 に形が変わります。(例: 20歳 → 스무 살)
固有数詞はいつ使う?具体的な場面と例文
固有数詞が使われる代表的な場面を、例文と共に見ていきましょう。助数詞が付く際の数字の変化(特に1〜4、20)に注目してください。

年齢や時間を数えるときは固有数詞を使います。
1. 年齢 (살 – サル)
自分の年齢や人の年齢を言う・尋ねる場合は固有数詞を使います。助数詞は「살 (サル – 歳)」です。
例文 (年齢):
A: 나이가 어떻게 되세요? / 몇 살이에요? (ナイガ オットケ ドェセヨ? / ミョッサリエヨ?) – おいくつですか? / 何歳ですか?
B: 저는 스물네 살이에요. (チョヌン スムル ネ サリエヨ) – 私は24歳です。 (넷 → 네)
한 살 (ハン サル) – 1歳 (하나 → 한)
두 살 (トゥ サル) – 2歳 (둘 → 두)
세 살 (セ サル) – 3歳 (셋 → 세)
열 살 (ヨル サル) – 10歳
스무 살 (スム サル) – 20歳 (스물 → 스무)
2. 時間(〜時)(시 – シ)
時間の「〜時」を表すときは固有数詞を使います。助数詞は「시 (シ – 時)」です。(※「〜分」「〜秒」は漢数詞)
例文 (時間 – 時):
A: 지금 몇 시예요? (チグ<0xE3><0x83><0xA0> ミョッ シエヨ?) – 今、何時ですか?
B: 한 시 삼십 분이에요. (ハン シ サムシップニエヨ) – 1時30分です。 (하나 → 한, 30分は漢数詞)
두 시 (トゥ シ) – 2時 (둘 → 두)
세 시 (セ シ) – 3時 (셋 → 세)
네 시 (ネ シ) – 4時 (넷 → 네)
열한 시 (ヨラン シ) – 11時
3. 個数 (개 – ケ)
物の数を数える最も一般的な助数詞は「개 (ケ – 個)」です。固有数詞と一緒に使います。
例文 (個数):
사과 한 개 주세요. (サグァ ハン ゲ ジュセヨ) – りんごを1個ください。 (하나 → 한)
빵 두 개 (パン トゥ ゲ) – パン2個 (둘 → 두)
계란 세 개 (ケラン セ ゲ) – 卵3個 (셋 → 세)
의자 네 개 (ウィジャ ネ ゲ) – 椅子4脚 (넷 → 네)
책상 다섯 개 (チェクサン タソッ ケ) – 机5台
4. 人数 (명/사람 – ミョン/サラム、 분 – ブン)
人を数えるときは、固有数詞に「명 (ミョン – 名)」や「사람 (サラム – 人)」を付けます。より丁寧な場面では、尊敬の意味を込めて「분 (ブン – 方)」を使います。
例文 (人数):
학생 한 명 (ハクセン ハン ミョン) – 学生1名 (하나 → 한)
친구 두 사람 (チング トゥ サラム) – 友達2人 (둘 → 두)
손님 세 분 (ソンニム セ ブン) – お客様3名様 (셋 → 세, 丁寧)
가족은 네 명이에요. (カジョグン ネ ミョンイエヨ) – 家族は4人です。 (넷 → 네)
어른 다섯 명, 아이 두 명 (オルン タソン ミョン, アイ トゥ ミョン) – 大人5名、子供2名
5. 回数 (번 – ボン)
回数を数えるときは、固有数詞に「번 (ボン – 回、番)」を付けます。
例文 (回数):
한 번 더 말해 주세요. (ハン ボン ド マレ ジュセヨ) – もう一度言ってください。 (하나 → 한)
이 영화 두 번 봤어요. (イ ヨンファ トゥ ボン バッソヨ) – この映画、2回見ました。 (둘 → 두)
매일 세 번 약을 먹어요. (メイル セ ボン ヤグル モゴヨ) – 毎日3回薬を飲みます。 (셋 → 세)
열 번 찍어 안 넘어가는 나무 없다. (ヨル ポン チゴ アン ノモガヌン ナム オ<0xE3><0x83><0x97>タ) – 10回切って倒れない木はない。(ことわざ:諦めずに挑戦し続ければいつかは成功する)
6. 〜番目 (번째 – ボンチェ)
順番を表す「〜番目」は、固有数詞に「번째 (ポンチェ)」を付けて表現します。ただし、1番目だけは特別な形「첫 번째 (チョッ ポンチェ)」を使います。
例文 (〜番目):
첫 번째 질문 (チョッ ポンチェ チルムン) – 最初の質問 / 1番目の質問
두 번째 기회 (トゥ ボンチェ キフェ) – 2番目の機会 (둘 → 두)
세 번째 칸 (セ ボンチェ カン) – 3番目の車両 (셋 → 세)
이번이 다섯 번째 한국 여행이에요. (イボニ タソッ ポンチェ ハングク ヨヘンイエヨ) – 今回が5回目の韓国旅行です。
7. その他 (冊、杯、本、枚、着、匹など)
固有数詞は、他にも様々な助数詞と共に使われます。
- 本・冊: 권 (クォン) – 例: 책 두 권 (チェク トゥ グォン – 本2冊)
- 杯: 잔 (チャン) – 例: 커피 세 잔 (コピ セ ジャン – コーヒー3杯)
- 瓶: 병 (ピョン) – 例: 맥주 네 병 (メクチュ ネ ビョン – ビール4本)
- 枚: 장 (チャン) – 例: 사진 다섯 장 (サジン タソッ チャン – 写真5枚)
- 着: 벌 (ポル) – 例: 옷 한 벌 (オッ タン ボル – 服1着)
- 動物: 마리 (マリ) – 例: 고양이 두 마리 (コヤンイ トゥ マリ – 猫2匹)
【まとめ】漢数詞 vs 固有数詞 使い分け早見表
ここで、漢数詞と固有数詞の主な使い分けを一覧表で整理しておきましょう。
漢数詞 (일, 이, 삼…) | 固有数詞 (하나, 둘, 셋…) |
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注意したい!韓国語の数字の発音変化
韓国語の数字を読む際には、いくつかの発音変化ルールが適用されることがあります。これらを意識すると、よりネイティブに近い自然な発音になります。
1. 連音化 (リエゾン)
前の文字の最後のパッチム(子音)が、後ろの文字が母音で始まる場合に、その後ろの母音の音価に移って発音される現象です。
- 例: 십오 (シボ) – 15 (십 + 오 → 시 + 보)
- 例: 스물하나 (スムラナ) – 21 (스물 + 하나 → 스무 + 라나)
- 例: 백일 (ペギル) – 101 (백 + 일 → 배 + 길)
2. 鼻音化
パッチムの「ㄱ, ㄷ, ㅂ」の後に鼻音(ㄴ, ㅁ)が続くと、それぞれ「ㅇ, ㄴ, ㅁ」の音に変化します。
- 例: 십만 (シ<0xE3><0x83><0xA0>マン) – 10万 (십 + 만 → 심 + 만)
- 例: 백만 (ペンマン) – 100万 (백 + 만 → 뱅 + 만)
- 例: 몇 년 (ミョンニョン) – 何年 (몇 + 년 → 면 + 년)
3. 「ㄴ」の挿入
合成語において、前の文字がパッチムで終わり、後ろの文字が「이, 야, 여, 요, 유」で始まる場合、「ㄴ」の音が挿入されることがあります。
- 例: 십육 (シ<0xE3><0x83><0xA0>ニュク) – 16 (십 + 육 → [심뉵]) ※鼻音化も同時に起こる
- 例: 색연필 (センニョンピル) – 色鉛筆 (색 + 연필 → [생년필])
4. 流音化
パッチム「ㄴ」の前後が「ㄹ」の場合、「ㄴ」が「ㄹ」に変化します。
- 例: 팔 년 (パルリョン) – 8年 (팔 + 년 → [팔련])
- 例: 서른여섯 (ソルリョソッ) – 36 (서른 + 여섯 → [설른녀섣]のように聞こえることも)
これらの発音変化は複雑に感じるかもしれませんが、たくさんの単語や例文に触れる中で、徐々に慣れていくことができます。最初は完璧を目指さず、まずは数字の読み方と使い分けを覚えることを優先しましょう。
数字の聞き取り・練習のコツ
- 繰り返し聞く: ネイティブの音声が付いた教材や動画を活用し、繰り返し数字の読み方を聞きましょう。特に漢数詞と固有数詞の音の違いを意識して聞くのがポイントです。
- 声に出して読む: 聞くだけでなく、自分でも声に出して練習することが重要です。録音して自分の発音を確認するのも効果的です。
- 場面を想定して練習: 「買い物で値段を聞く」「レストランで注文する」「時間を言う」など、具体的な場面を想定して、使う数字を声に出してみましょう。
- ドラマや映画を活用: 韓国ドラマや映画には、日常会話で使われる数字がたくさん出てきます。数字が出てきたら一時停止して、どちらの数詞が使われているか、どんな場面で使われているかを確認してみましょう。
- クイズ形式で覚える: 単語カードアプリなどを使って、数字を見て読み方を答える、または読み方を聞いて数字を当てるクイズをするのも楽しい学習法です。
よくある間違いと注意点
- 漢数詞と固有数詞の混同: 最も多い間違いです。特に「時間(時 vs 分秒)」「年齢」「個数」などは、どちらを使うか混乱しがちです。使い分け表を参考に、しっかり区別しましょう。
- 助数詞が付くときの形の変化忘れ: 固有数詞の「하나, 둘, 셋, 넷, 스물」は、助数詞が付くと「한, 두, 세, 네, 스무」に変わることを忘れずに!
- 発音変化の無視: 発音変化を無視して読むと、不自然に聞こえたり、通じにくかったりすることがあります。特に「십육(16)」や「백만(100万)」など、よく使う数字の発音変化は意識しましょう。
- 6月と10月の読み方: 漢数詞の「육월 (X)」「십월 (X)」ではなく、固有の読み方「유월 (O)」「시월 (O)」を使うことを忘れないようにしましょう。
まとめ:韓国語の数字を使いこなそう!
今回は、韓国語の2種類の数字「漢数詞」と「固有数詞」について、読み方、使い方、使い分け、発音のコツなどを詳しく解説しました。
今日のポイント
- 韓国語の数字には漢数詞 (일, 이, 삼…) と固有数詞 (하나, 둘, 셋…) の2種類がある。
- 漢数詞は値段、年月日、分秒、電話番号などに使う。
- 固有数詞は年齢、時間(〜時)、個数、人数、回数などに使う。
- 固有数詞の 하나, 둘, 셋, 넷, 스물 は助数詞が付くと 한, 두, 세, 네, 스무 に変化する!
- 6月 (유월), 10月 (시월) の読み方に注意!
- 連音化などの発音変化を意識すると、より自然な発音になる。
最初は覚えることが多くて大変かもしれませんが、数字は韓国語のコミュニケーションにおいて非常に重要な要素です。焦らず、一つ一つのルールと使い方を、例文を通して繰り返し練習していきましょう。
この記事が、あなたの韓国語の数字学習の助けとなり、韓国での旅行や韓国人との会話がよりスムーズで楽しいものになることを願っています!