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どうやって韓国語を勉強したら良いのだろう、上達しないけど勉強方法が間違っているのか、早く上手に話せるようになりたいなど、学習の悩みは尽きないもの。
初心者~ある程度勉強した人の、そんな悩みの解決のヒントになる韓国語の覚え方をご紹介します。
初心者必見!効果的な韓国語学習法と実践テクニック
ハングルの覚え方TIP
まずは最も基本的で、韓国語の学習を始めたらほぼ一番初めに習うもの、それは韓国語のアルファベット・ハングルですね。どんな学習書でもまずはハングルを覚える事からスタートします。
一見複雑で、すごく覚える事が多そうだと思われるハングルですが、まずは10個の母音と14個の子音、つまり24個の文字を覚えるだけなんですよね(合成母音や濃音、激音を除く)。
ひらがなやカタカナ・漢字よりもはるかに量が少なく、アルファベットも26文字なので、そんなに難しい事ではなさそうです。
しかもハングルはこの文字の読み方を覚えると、全ての単語や文字を読めるんです!(意味はわからなくても…)そう考えると少しモチベーションが上がりませんか?
ではこの最初の難関をどうやってクリアするか、方法をいくつかご紹介しましょう。どの方法が良いかは人それぞれなので、まずは気になる方法を試してみるのが良いですよ。
- 発音しながら紙に書く
- 動画を観ながら一緒に発音して覚える
- アプリを使う
ポイントは、単純作業ではなく、五感というか身体を複数箇所使う方法をとること。例えば①だと「紙に書きながら発音する」なので、手を動かし、(言葉を)口に出していますよね。
もちろん自分が出した声を耳で聞いているので、耳からの刺激も追加されます。可能であればちゃんとした発音の教材を聴きながら、一緒に発音して紙に書くと効果があがるかもしれませんね。
【発音しながら紙に書く】
ともかく書くことですね。ネットで検索すると無料で練習できる用紙がダウンロードできますので、そのような物を利用して繰り返し書くこと。また、ハングルを覚える教材も出版されているので、そのような物を活用しても良いですね。
例えば「目からウロコのハングル練習帳 改訂版-3日で終わる文字ドリル」は、音声もついています。このような教材を活用して、しっかりとハングルを覚えるとより効果的かもしれません。
【動画を観ながら一緒に発音して覚える】
書いても頭に入らない、そんな方は視覚と聴覚を使える動画をつかって覚えるのも良さそうですね。
Youtubeにはたくさんの語学関連の動画があります。「ハングル 覚える 動画」で検索すると、子音や母音のようなグループにわけてハングルを覚えられる動画が、いくつもアップロードされています。色々と見比べてご自分にあったものを選び、繰り返し観ながら発音すると良いですね。
【アプリを使う】
隙間時間に勉強したい、そんなあなたにはアプリが便利です。無料で使えるアプリがたくさんありますので、それらを活用してゲーム感覚で覚えていくのも楽しいでしょう。
単語を覚える・文法を覚える等、すでにハングルが読める人向けのアプリは多くあるのですが、ハングルを覚えることに特化したアプリは多くはありません。ハングルを覚える段階の人にとっても使えるアプリをいくつかご紹介しましょう。
「韓国語とハングルのアルファベットを学ぶ」
ゲーム感覚でハングルの読み書きと単語学習ができ、ネイティブの音声もついています。音声付きなので正確な発音を学ぶことができてよいのですが、無料版は1日5分までと利用制限があるそうですのでご注意を。
「ハングル文字が読めるようになる!ボクシン韓国」
ゲームで遊びながらハングル文字の読み方を勉強できるアプリです。トレーニングモードでは、基本となるハングルを1文字ずつ学べます。ハングルがわかるようになった後は、動詞や形容詞などの基本単語を学べるモードなどもあり、学習初心者にはとっても便利なアプリです。
「한글따라쓰기 Lite」
こちらは韓国の子供用アプリです。ひらがなや漢字を勉強するときに書き順も習うように、こちらのアプリではハングル文字の書き順も教えてくれます。まずは文字を書けるようになりたいという韓国語学習初心者の向けのアプリではありますが、簡単な単語まで勉強できますよ。
ハングルの構造
ぱっと見には意味不明な形が並んでいるハングルですが、実はその構造を理解するとそんなに難しいものではありません。その仕組みをしっかり理解すると覚えやすくなりますので、ここでは仕組みについて解説しましょう。
ハングルは母音10種類(それを組み合わせた合成母音が11種類)と子音14種類(激音4種類を含む)と子音を重ねた濃音が5種類があり、それらの文字で成り立っていて、それらを4つのパターンの並べ方で組み合わせて1文字になります。
基本的には以下の2つのパターンがシンプルな組み合わせです。
左に子音、右に母音 | 다리(橋・脚) 지혜(知恵) |
上に子音、下に母音 | 호두(くるみ) 주스 (ジュース) |
そして次の2パターンは日本語にはない「パッチム」という子音がつくパターンです。パッチムは最大2つまでつきます。
左に子音、右に母音、下に子音 | 괜찮다(大丈夫だ) 참았다(我慢した) |
上に子音、下に母音、下に子音 | 묶다(縛る・結ぶ) 혼났다(怒った) |
ご紹介したこの4つの構成を知っていれば、あとはそれぞれどれが子音、どれが母音かを読み解くと発音できるわけです。では、基本的な母音と子音を紹介しましょう。
母音(ㅏ, ㅑ, ㅓ, ㅕ, ㅗ, ㅛ, ㅜ, ㅠ, ㅡ, ㅣ)
ハングルの基本要素であり、口と舌の位置、口の形に基づいて分類されます。これらの母音は、音節の中で音の核としての役割を果たします。日本語でいう「あいうえお」の部分になりますが、韓国語は日本語よりもこの母音が多いですね。
子音(ㄱ, ㄴ, ㄷ, ㄹ, ㅁ, ㅂ, ㅅ, ㅇ, ㅈ, ㅊ, ㅋ, ㅌ, ㅍ, ㅎ)
そして子音ですが、日本語もローマ字で書くと子音と母音とで成り立っていることがわかりますが、ローマ字で表す時には左側にくる文字の部分ですね。
ここまでを頭に入れてしまえば、残りの合成母音(母音二つを組み合わせてできた母音)や子音動同士を組み合わせた濃音を覚えると、どんな文字も読めるようになります。覚える順番は、数が少ない濃音から覚えるとラクかもしれません。
濃音(ㄲ, ㄸ, ㅃ, ㅆ, ㅉ)は、韓国語の濃音は、通常の子音を発音する前に小さな「っ」を入れて発音した音に似ています。
そして母音二つを重ねた合成母音の11種類(애,얘,에,예,와,왜,외,워,웨,위,의)を覚えます。
効果的な学習テクニック
ここからは、ハングルを覚えた後に使える効果的な学習方法をご紹介します。ご紹介する方法は、基本的な文法の学習や単語のインプットと並行して行うと効果的です。
基本的な文法の学習や単語を覚えることは、スクールで勉強したり、先ほどご紹介したアプリを利用したりして進めるとよいでしょう。
韓国の音楽・ドラマ・映画を活用したリスニング練習
耳から韓国語に慣れたり、楽しみながら韓国語を覚えていくには、興味のある音楽やドラマ等から学習するのが一番です。ですが自分が発音できない言葉や覚えていない言葉は、いくら耳から入れても聞き取れません。
ですので、これから紹介する方法は先ほどもお伝えした通り、単語を覚えたり文法を勉強しながら、もしくはある程度勉強が進んだ段階から始めたほうが効果的です。
タイトルに挙げましたK-POP・ドラマ・映画の中で難易度順に並べますと「ドラマ<K-POP・映画(曲や作品による)」となるでしょう。
【ドラマの難易度が低い理由】
ドラマは比較的日常的に韓国の人たちが話している言葉が使われているので、聞き取りやすく勉強にもなります(歴史もの等は除く)。初級や中級で習う単語も多く使われていますので、リスニングの練習にもなります。
またドラマは韓国語の字幕を出して視聴することもできると思いますので(NetflixやDVD等)、字幕を見ながらリスニングするのも良い方法です。
【K-POPや映画の難易度が高い理由】
K-POPや映画はどうして少し上級者向きの学習方法か?というと、K-POPはテンポが速かったり高速ラップが入っている曲が主流だからです。
昔のバラードやR&Bのゆっくりなテンポの曲なら聞き取りやすく、また一緒に歌いやすいので初心者にとっても良い韓国語の練習になりました。もしお好きな曲でスローテンポの曲があれば、それを繰り返し聴くとリスニング力アップにつながるでしょう。
映画はどうして上級者向きか?というと、ドラマよりも少し特殊な背景だったり、舞台が地方や昔だったりする場合が多いので、使っている言葉が現代の言葉と少し違ったり、方言を使っていたりとなかなか初心者にはハードルが高い作品が多いという理由でしょうか。
【ドラマや映画を使った学習方法】
ドラマや映画を使っての学習の方法ですが、まずは日本語でしっかりと内容やストーリーを把握します。その後、音声を韓国語に変えて韓国語字幕をつけて繰り返し視聴します。
たとえ聞き取れなくても、ストーリーが頭に入っていますので、まずは気にせず繰り返し観ることをおすすめします。この繰り返すというのがポイントです!
何度も観ていると聞こえる単語が少しずつ増えると思います(勿論、繰り返し視聴している間も新しい単語を覚えたりと、インプットを続けることで聞こえる単語が増えます)。
最終的には字幕無しで視聴し、尚且つシャドーイングといって一緒にセリフを言ってみることができるようになるとよいのですが、字幕を見ながらでも、文章全体が言えなくてもよいので単語単位で一緒に発音してみるのもよい練習になると思います。
言語交換やオンラインを利用した実践的な学習
こちらは、ハングルを覚えて基礎の文法を勉強してからのほうが良いと思いますが、実際に韓国人と話してみるオンラインを利用した学習法です。難易度は「オンライン学習<言語交換(ランゲージエクスチェンジ)」。
言語交換のほうを高難易度にした理由は、先生と生徒ではないので学習しようとする言語が上手な方が多く話しをする、すなわちまだ会話に自信がない場合は相手の方が沢山話して終わってしまい練習ができなくなるケースが多いからです。
その点オンライン学習では先生側が生徒に発話の機会を意識して与えようとしますので、しっかりと話す練習ができ、文法的な説明もしっかりしてもらえて身につく学習ができると思います。
日常生活での韓国語の取り入れ方
継続は力なりといいますが、常日頃から韓国語に接する環境に身を置くと、やはり上達は早いもの。インターネットやSNSのおかげで、日本に居ながらも韓国語に接することが容易になりました。そのようなツールを駆使して、普段から韓国語を浴びる生活をしてみてはいかがでしょうか。
韓国語のニュースを読む習慣の形成
毎日何かしら目にするニュースを、韓国語学習のツールとして使ってみるのはいかがでしょうか。毎日続けられる方法としては、日本のニュースを韓国語で読んでみることです。
日本のニュースはTVやネットから毎日自然と耳や目に入ってきているはず。その内容を韓国語で読むのであれば、少しわからない部分があったとしても理解できますよね。
NHK WORLD – JAPAN
韓国のニュースに興味がある方は、こちらも良いですよ。
KBS WORLD Korean
ニュースを簡単な韓国語でやさしくまとめたアプリもあります。「Easy Korean News 쉬운 한국어 뉴스」は最新ニュースを韓国語で読むだけでなく、聞いたり観たりできるのも良いですね。
ネットやアプリでニュースをチェックする時間の一部を、韓国語で読んだり・観たり・聴いたりするだけですので、毎日続けられそうな気がしませんか?
韓国料理のレシピを韓国語で学ぶ
料理に興味がある方は、韓国料理のレシピを韓国語で学べば一石二鳥。お料理に出てくる言葉は限られていますので、理解は難しくないでしょう。
「韓国語で学ぶ 韓国料理」で検索しますと、しっかり日本語の字幕が入っている動画も多いので、作ってみたいメニューの名前を入れて検索してみると良いですよ。
少しハードルは高いですが、美味しく簡単に本格的な韓国料理を紹介してくれるペク先生のこのYoutubeチャンネルがおすすめです。
백종원 PAIK JONG WON
少しハードルが高いというのは、このペク先生、方言を使うので少し訛っていたりします。
韓国語字幕が出ますし、自動の日本語翻訳も付けられるので理解できないことはないと思いますので、一度視聴してみても良いと思います。レシピは簡単でシンプルです。
まとめ
今回はハングルの覚え方や韓国語の勉強の方法やテクニックについてご紹介しました。
日常的に韓国語に触れようと思えばインターネットや動画等簡単にできます。今回ご紹介した方法を駆使すれば、日本に居ながら韓国語が上達すること間違いなし!是非試してみてくださいね。