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ドラマの中の韓国人は少しでも興奮すると、首の後ろを押さえながら倒れます。
この卒倒シーンが余りにも頻繁に登場するので、生徒さんたちから「先生、これ本当のことですか?ドラマだからですよね?漫画みたいですよ~」という質問を何度も受けました。
韓国人が首の後ろを押さえて倒れる理由
首の後を押さえて倒れる韓国人
倒れる理由
韓国でしょっちゅう目にする「首の後ろを押さえて倒れる」症状は、韓国人特有の血の気の多い性格のためなんです。
高血圧と密接な関係があるこの症状は遺伝、食生活、ストレス過多が原因の場合が多いようです。
しかし、一時的なショックや興奮によって、血圧が正常な人でも首の後ろがガチガチにこわばってしまうことがあります。
だから韓国人は興奮すると決まって「아∼열받네(ア~ヨルバンネ)……」
つまり、「あ~頭にくる(直訳すると、熱を受ける)」と言います。
頭にくる=血圧が上がる
この“머리에 열을 받는다(頭に熱を受ける)”という言葉は、血圧が上がるという意味ですね。
この時、早く冷静さを取り戻せば問題はないのだが、感情をコントロールできなければ血管内の圧力が一気に高まり、首の後ろを押さえながら倒れてしまうというわけです。
これを脳卒中というが、高血圧による合併症はこれ以外にも、動脈硬化、心臓血管疾患、腎臓血管疾患、目の血管疾患等、我々の体のすべての血管に問題を起こす原因にもなります。
そのため、しょっちゅう腹を立てたり、せっかちな性格の人は、いつ健康に赤信号がついてもおかしくありません。
だから興奮した友達に「おい!頭冷やしに行こう!」と言って急いで話題をかえるのです。
唐辛子のような韓国人の喜怒哀楽
韓国の怒は唐辛子式
韓国人が「喜怒哀楽」の感情を表に出す方法はまるで「唐辛子」のようですね。
熱くて辛いものが好きな韓国人の食文化が性格にもそのまま表れています。
「喜怒哀楽」の4つの感情のうち、喜びや悲しみ、楽しいという感情が心から出るものだとしたら、怒りは頭から出る感情だと言えるでしょう。
韓国の死因の原因は?
韓国で特に急性高血圧の死亡率が高い理由も、食文化とせっかちな性格の両方が作用していると言えます。
東洋医学の指針書と言われる「東医宝鑑」によると、一生の間に打つ心拍数は決まっているそうです。
よって心拍数が早いとそれだけ寿命が短くなり、ゆっくり打つとその分長く生きられるといいます。
もしこの言葉が事実ならば、韓国人が日本人のように長生きできない理由は唐辛子のようなせっかちな性格のせいだと結論づけられますね。
心拍数と長生きの関係
心拍数とストレス
しかし、医学的な根拠がなくても、日常生活における平均的な心拍数が遅いということはストレスをあまり受けていないということです。
ストレスが少ないということはそれだけ健康が維持されているということなので、自然と寿命は延びるのでしょう。
また、心拍数が一定に保たれているということは、心臓疾患による突然死、高血圧による突然死を予防するので死亡率が低くなり、当然、平均寿命は長くなります。
韓国人は容量オーバー?
コンセントにたくさんのコードを差して使うと電線が過熱して火災が発生することがありますね。
これはコンセントがつながっている電線に流れる電気の容量より、コードに連結して使っている電気の容量がオーバーしたために起こる現象です。
いのちと性格の密接な関係をまざまざと見せてくれるのが、まさに韓国ドラマです。
余りにもたくさんのコードが差し込まれて過熱している現代人の生活に、火災警報器のサイレンを鳴らすかのような俳優たちの熱演が特徴です。
まるで「いのちのために柔和でありなさい」というメッセージのようにも聞こえます。
韓国語表現
아∼ 열받네.(ア~ヨルバンネ) あ~頭にくる
머리 식히러 가자.(モリシキロカジャ) 頭を冷やしに行こう
会話
미례: 야, 흥분하지마.(ヤ、フンブンハジマ)
ミレ: ねぇ、興奮しないで。
성광:아∼ 열 받네.(ア~ヨルバンネ)
ソンガン: あ~頭にくる
미례: 우리 머리 식히러 가자.(ウリ モリ シキロ カジャ)
ミレ: 頭冷やしに行こう。
내가 쏠게.(ネガ ソルケ)
私がおごるよ
성광: 어휴!! (オフュ-!! )
ソンガン:まったく!!
미례: 가자.(カジャ)
ミレ: 行こう。