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韓国の時代劇マニアである Yさんは、ドラマを何編か見て朝鮮王朝時代の王の系譜を全部覚えたと思ったら、今度は韓国のポジャギ (보자기:ふろしき)文化に関する質問を持ってきました。
韓国のふろしきの魅力とはどんなものでしょうか?
韓国のふろしき(ポジャギ)の魅力とその文化的背景
ポジャギ人生哲学
布アートをしているYさんは、朝鮮王朝時代の上流層と一般階層の服の色とポジャギに関心を持ったようです。
Yさんに質問されてから、時代劇を注意深く見ていると、確かに上流層の服とポジャギは美的効果を重視しているように見え、一般階層の服やポジャギは、機能性を重視しているように見えます。
上流層であれ、一般階層であれ、ポジャギは生活の中でなくてはならないもので、重要なものです。
何かをくるんだり、覆ったり、下に敷いたり、包んだりする時に使うという用途面では共通していますが、一般階層が使っていたポジャギは、模様や色において昔の人々の節約精神を垣間見ることができます。
しかし、一般階層が服をつくった後に残った布きれを集めて縫い合わせてつくったポジャギは、むしろ上流層のポジャギより美しいと感じられました。
住まいの狭さでポジャギが発達
ポジャギが発達した理由は、住居空間のせまさのためだったようです。
ポジャギは物を保管したり、運搬する時、大きく広げて使い、使わない時は小さく折りたたんでしまっておくことができるので、機能性に優れています。
しかし、昔は服の生地が貴重だったので、ポジャギをつくるためにわざわざ生地を用意することはできませんでした。
【ランドセルの台等】
長い歳月の間、韓国人の精神となったポジャギも近代化とともに徐々にすたれていき、独立後、近代化、開化、西欧化の象徴となったランドセルが流行するようになります。
モダンボーイの象徴だったランドセルが、田舎者の象徴だったポジャギを圧倒的に押さえつけ、勝利してしまいます。
ポジャギはどんどんその姿を消していきます。
【子供時代の思い出】
しかし、友達がいなくても、ポジャギ1枚だけで退屈せずに遊ぶことのできた私の幼い頃を考えてみると、ポジャギがあって私は幸せでした。
母が市場に行って帰ってくると、ひと抱えもの荷を解いて広げたポジャギ。
その中には様々ななんとも不思議なものがぎっしり入っていました。
母の市場用のかばんだったポジャギが、荷を解けば私のスーパーマンマントになり、スーパーマンマントをまとって走り回って疲れたら、首に巻きつけていたポジャギをとき、枕を背中におぶってお母さんごっこをする立派な抱っこ紐となりました。
【ポシャギが便利な理由】
私がポジャギを好きなもう一つの理由は、ポジャギは中に入れる物によって大きさと形が変わるからです。
カバンはサイズが合わない物は入れることができないが、ポジャギはすべての物を入れることができますね。
そして、相手が望むとおりに自分を変身させて、隠してあげたり、包んであげたり、保護してあげたりします。
不平不満もいわず、言い訳もありません。
また、ポジャギは四角い革のカバンに比べて本当に柔軟です。
相手に向かって自分に合わせろと要求することもありません。
高価でも、安物でも、形が悪くても、良くても、丸くても、とんがっていても関係ありません。
時には破れるという痛みはあっても、汚物で汚されても、避けることなく、ひたすら中にある内容物を保護するのに最善をつくします。
【ポジャギ人生哲学】
多くの物を入れるためには、ポジャギのような人にならなければいけないそうです。
私がポジャギになれば、私がまず幸せになり、私たちみんなが幸せになるというのがポジャギ人生哲学といえるでしょう。
韓国語表現
初対面でのあいさつ
처음 뵙겠습니다.
はじめまして
성함이 어떻게 되세요?
お名前は?
저는 사토라고 합니다.
私は佐藤と申します。
일본에서 왔습니다.
日本から来ました。
만나서 반갑습니다.
お会いできてうれしいです。
잘 부탁합니다.
よろしくお願します。
잘 오셨습니다.
ようこそいらっしゃいました。