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握りこぶしほどの「サンチュ包み」を口にもっていき、「あ~んして」という彼女の要求に、子供のように口を開いて食べる恋人たちの風景。
実はドラマの中だけでなく、一般のお店でもよく見ることができます。
韓国の包む文化に迫る!サムの楽しみ方
韓国の包む文化
韓国の쌈 문화(サム ムナ:包む文化)が好きだというHさんは、韓国で初めてサムギョプサル(豚の三段バラ肉)を食べた時の衝撃が忘れられないといいました。
勇気をだして入ったお店でサムギョプサルを注文したことはしたのですが、食べ方が分からず、きょろきょろ周りを見回していました。
すると突然、お店の主人のアジュマがやってきて、テニスボールほどのサンチュ包みをつくってくれたそうです。
そして、「あ~んして」という言葉が終わるか終らないうちに、自分の口の中にそのテニスボールほどのサンチュ包みが入っていたということなんです。
図らずも、ドラマの中で見た「あ~んして」というシーンを自分で撮ることになってしまったHさんの相手役は、彼氏でもない、見知らぬ店のおばさんだったんですね。
気軽に楽しむ食べ物
韓国の食べ物の中で、一風変わった食文化を選ぶとしたら、まさにこの「食べ物を包む」という文化でしょう。
新鮮な野菜と味噌、またはコチュジャンのような発酵食品と一緒に食べるのが쌈(サム:野菜の葉などでおかずやご飯を包んだ食べ物)。
野菜をそのままでも食べるし、かぼちゃの葉のように塩漬けにして食べるものもあります。
また、キムチのようにいためたものを使ってサムをつくることも。
食べ物を野菜や他のものを使って包んで食べると、비빔밥(ビビンバッ:混ぜご飯)じゃないかという気もします。
混ぜて食べはしないけど、ビビンバの効果が得られるのが쌈ですね。
韓国人は쌈をいつでもどこでも気軽に楽しみます。
家だけでなく、野原でも、山登りに行く時にもよく食べるんですよ。
様々な味を楽しむサム
ご飯一杯を20回程度に分けて包んで食べると仮定すると、その20回の味がそれぞれ違います。
同じ材料と양념(ヤンニョム:合わせ調味料)を入れたとしても、サンチュの大きさや材料の量、またヤンニョムの量が一定ではないためですね。
また、材料そのものの味を維持しながらも、量の多い少ないによって微妙に味が変わり、毎回新しい味を感じることができるのです。
【サムでだれでも料理人】
また、불고기(プルコギ:韓国風すき焼き)と비빔밥を同時に楽しめてしまうサム。
形が決まった料理ではなく、料理人がつくる画一的な料理でもありません。
自分の好みに合わせて選んで食べることができる私だけの食べ物と言えます。
老若男女を問わず、誰でも即席の料理人になって食べることのできる唯一の料理がサムではないでしょうか?
【サムとふろしきの関係は?】
쌈 문화を見ると、보자기(ポジャギ:ふろしき)が思い浮かびます。
実用的で便利なポジャギ。
どんな物でも拒まずに包んでしまうポジャギ。
この보자기が쌈 문화を作ったのでは?
あるいは、쌈 문화がポジャギを作ったのではないでしょうか?
返事をする・肯定する
-그래요. そうです
-알겠습니다. わかりました
-네, 알아요. はい、知っています。
-네, 맞아요. はい、合ってます。
-말씀하신 대로 입니다. おっしゃるとおりです。
-틀림 없어요. 違いありません。