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韓国では誕生日にわかめスープを飲む習慣があります。日本には無い習慣ですね。いったいどうして誕生日にわかめスープを飲むようになったのでしょうか?
韓国でのわかめスープの意味
産婦さんのわかめスープ
「誕生日おめでとう!わかめスープ食べた?」
誕生日にわかめスープの謎
ドラマでよく耳にする「わかめスープ食べた?」という言葉、韓国人ならば自分の年の数だけ聞いたことでしょう。
それではなぜ、誕生日のたびにわかめスープを飲むのでしょうか?
赤ちゃんを産んだ日、母親が最初に食べる食べ物がわかめスープです。
母親のお乳を飲んで育った子供も、最初に飲んだお乳にこのわかめの成分が入っているので、誕生日には象徴的な意味でわかめスープを食べるのですね。
産婦さんへのプレゼント
韓国では、昔から産婦の産後の肥立ちを心配してわかめを贈る風習があります。
産婦が食べるわかめを買う時は値切りませえん。
理由はわかめの値段を値切ると、子供の健康に良くないとか、寿命が短くなると考えるからなんです。
わかめを袋に入れる時もわかめを折らずに縄で結ぶのですが、わかめを折ると、産婦が難産をするという言い伝えに由来しています。
わかめの栄養
現代の食品科学をもってしても、先祖代々の伝統的な食習慣の科学性には舌を巻くことが多々あります。
産後の肥立ちのために、21日間産婦がわかめスープを食べるのもそのうちの一つです。
わかめは血液をきれいにし、ヨードが豊富で、カルシウム含有量が多く、骨を丈夫にしてくれます。
また、腫れをひかせ、お乳がよくでるようになる成分があるため、昔から産婦の日常食として必須とされてきました。
さらに、カルシウムは骨格や歯の形成に必要な成分でお乳を通して子供にも供給されるため、産後の肥立ちのためにぴったりの食品なんですよ。
わかめを食べる歴史
韓国の産婦がわかめを食べるようになったのは、高句麗時代からだといわれています。
では、どうやってわかめにこのような成分があることを知ったのでしょうか?
それは、アメリカのカリフォルニア海岸や韓国の海岸に出没するコククジラ(韓国語では何と「귀신고래:お化けクジラ」)がお産の後、海岸でわかめを食べるのを見て訝しく思った人々が、まねして食べてみたことから分かったのだそうです。
韓国人は誕生日になると、他のどんなプレゼントよりも、母親、妻、夫、子供、恋人がつくってくれたわかめスープに感動します。
昔は誕生日が来ると、決まって食べるのがわかめスープでした。
忙しく孤独な現代人にとって、わかめスープをつくってくれる人がいない誕生日を迎えることは、もはやおかしなことではなくなってしまいました。
韓国語表現
미역국 먹었어? (ミヨクッ モゴッソ?)- わかめスープ食べた?
어! 오늘이 내 생일이야?(オ?オヌリ ネ センイリヤ?)-あっ!今日が俺の誕生日?
会話
미례: 미역국 먹었어?(ミヨクッ モゴッソ?)
ミレ: わかめスープ食べた?
성광: 어! 오늘이 내 생일이야?(オ! オヌリ ネ センイリヤ)
ソンガン: あっ!今日が俺の誕生日?
미례: 그래, 니 생일이잖아.(クレ ニ センイリジャナ)
ミレ: そうよ。誕生日じゃない。
성광: 야, 미역국 좀 끓여주라.(ヤ ミヨクッ チョム クリョジュラ)
ソンガン:おい、わかめスープつくってくれよ。
レッスン成功の秘訣
ひとつの言語を学ぶ時、その言語を使う国の文化、歴史、食べ物といったその国に関することに興味を持ったり、好きになったりすると、その言語を楽しんで学ぶことができます。
よって、韓国語の学習者たちが韓国語を学ぶ時は、韓国に対して興味をもつことは勿論、自分に韓国語を教えてくれる先生と良い関係を築くと、もっと効率的に学習効果が上がるでしょう。
特にマンツーマンの授業は、先生と学習者の相互作用の過程で、直接・間接的に学習結果に決定的な影響を及ぼしうるので、お互いに興味をもち、友好関係を保つことが何よりも大切だといえます。