韓国語の代表的な「~です、~ます」表現の一つに합니다体があります。これはニュースやビジネスなどフォーマルな場面でよく用いられる丁寧な文末表現です。
今回は합니다体について学習しましょう。
韓国語初心者必見!です~ます形の終結語尾表現を完全理解
平叙文
現在形
합니다体の現在形の平叙文は動詞と形容詞の場合、語幹に「~(스)ㅂ니다」(~です、~ます)を付けて作ります。
語幹が母音で終わるなら「~ㅂ니다」を付けます。
학교에 갑니다.
学校に行きます。
語幹がㄹ以外のパッチムで終わるなら「~습니다」を付けます。
사진을 찍습니다.
写真を撮ります。
語幹がㄹパッチムで終わるなら、ㄹを脱落させて「~ㅂ니다」を付けます。
김밥을 만듭니다.
海苔巻きを作ります。
人や物の存在を表すときには「있습니다」(あります、います)、「없습니다」(ありません、いません)を使います。
차가 있습니다.
車があります。
名詞には「~입니다」(~です)を付けます。
여기는 일본입니다.
ここは日本です。
過去形
過去形の平叙文は動詞と形容詞の場合、語幹に「~았/었/였습니다」(~でした、~ました)を付けて作ります。
語幹の最後の母音がㅏかㅗなら「~았습니다」、ㅏとㅗ以外なら「~었습니다」を付けます。
「하다」には「~였습니다」を付けるので「하였습니다」となりますが、縮約された「했습니다」がよく使われます。
存在を表すときには「있었습니다」(ありました、いました)、「없었습니다」(ありませんでした、いませんでした)を使います。
대학교를 졸업했습니다.
大学を卒業しました。
名詞に「~でした」を付けたい場合、名詞の最後の文字が母音であれば「~였습니다」、パッチムであれば「~이었습니다」を接続させます。
학생이었습니다.
学生でした。
未来や推測の表現
未来や推測の表現は用言の語幹に「~(으)ㄹ 것입니다」(~するつもりです、~でしょう)を付けて作ります。
語幹が母音で終わるなら「~ㄹ 것입니다」、ㄹ以外のパッチムで終わるなら「~을 것입니다」を付けます。
ㄹパッチムで終わるならㄹを脱落させて「~ㄹ 것입니다」を付けます。
存在を表すときには「있을 것입니다」(いるつもりです、あるでしょう、いるでしょう)、「없을 것입니다」(いないつもりです、ないでしょう、いないでしょう)を使います。
名詞には「~일 것입니다」(~でしょう)を付けます。
비가 올 것입니다.
雨が降るでしょう。
疑問文
現在形の疑問文は動詞や形容詞の場合、語幹に「~(스)ㅂ니까?」(~ですか?、~ますか?)を付けて作ります。
平叙文の「~(스)ㅂ니다」の「다」を「까?」に変えたらいいだけですから簡単ですね。
빵을 먹습니까?
パンを食べますか?
存在を表すときの疑問文は「있습니까?」(ありますか?、いますか?)や「없습니까?」(ありませんか?、いませんか?)です。
일본어 메뉴판 있습니까?
日本語のメニュー表はありますか?
名詞には「~입니까?」(~ですか?)を付けます。
어떤 대학교입니까?
どんな大学ですか?
勧誘文
勧誘文は動詞の語幹に「~(으)ㅂ시다」(~しましょう)を付けて作ります。
語幹が母音で終わるなら「~ㅂ시다」、ㄹ以外のパッチムで終わるなら「~읍시다」を付けます。
ㄹパッチムで終わるならㄹを脱落させて「~ㅂ시다」を付けます。
갑시다.
行きましょう。
命令文
命令文は動詞の語幹に「~(으)십시오」(~してください)を付けて作ります。
語幹が母音で終わるなら「~십시오」、ㄹ以外のパッチムで終わるなら「~으십시오」を付けます。
ㄹパッチムで終わるならㄹを脱落させて「~십시오」を付けます。
좋은 하루 보내십시오.
良い一日を過ごしてください。
今回の記事では합니다体について学習しました。よく使う語尾なので、しっかり復習してくださいね。
かしこまった文末表現の합니다体を学習しましたね。韓国語の「~です、~ます」表現には、この他に해요体というものもあります。
今回は親しみのこもった丁寧形・해요体について学習しましょう。
해요体の作り方
해요体では、平叙文も疑問文も勧誘文も命令文も同じ形をしています。
빵을 먹어요.
パンを食べます。
뭘 먹어요?
何を食べますか?
같이 먹어요.
一緒に食べましょう。
빨리 먹어요.
早く食べなさい。
用言の場合
動詞や形容詞を해요体にする場合、語幹に「~아/어/여요」(~です、~ます、~ですか、~ますか、~ましょう、~なさい)を付けます。
語幹とは用言の原形から다を除いたもののことです。해요体を作るときには、語幹の最後の母音に着目します。
語幹の最後の母音がㅏまたはㅗ
語幹の最後の母音がㅏまたはㅗであれば「~아요」を付けます。
例えば「작다」(小さい)は語幹の最後の母音がㅏなので「작아요」(小さいです)となります。
키가 작아요.
背が低いです。
語幹の最後の母音がㅏ、ㅗ以外
語幹の最後の母音がㅏ、ㅗ以外であれば「~어요」を付けます。
例えば「적다」(少ない)は語幹の最後の母音がㅓなので「적어요」(少ないです)となります。
양이 적어요.
量が少ないです。
ただし、語幹の最後の文字が母音で終わる用言で해요体を作りたいときには、一般的に語幹と아/어が縮約されます。
語幹の最後の母音がㅏ
語幹の最後の母音がㅏであれば、「~아요」を付けますが、ㅏと아が縮約されます。
例えば「가다」(行く)は가と아が結合して「가요」(行きます)となります。
배로 가요.
船で行きます。
語幹の最後の母音がㅓ
語幹の最後の母音がㅓであれば「~어요」を付けますが、ㅓと어が縮約されます。
例えば「서다」(立つ)は서と어が結合して「서요」(立ちます)となります。
무대에 서요.
舞台に立ちます。
語幹の最後の母音がㅕ
語幹の最後の母音がㅕであれば「~어요」を付けますが、ㅕと어が縮約されㅕになります。
例えば「켜다」(点ける)は켜と어が結合して「켜요」(点けます)となります。
전원을 켜요.
電源をつけます。
語幹の最後の母音がㅐ
語幹の最後の母音がㅐであれば「~어요」を付けますが、ㅐと어が縮約されㅐになります。
例えば「보내다」(送る)は내と어が結合して「보내요」(送ります)となります。
이메일을 보내요.
Eメールを送ります。
語幹の最後の母音がㅔ
語幹の最後の母音がㅔであれば「~어요」を付けますが、ㅔと어が縮約されㅔになります。
例えば「세다」(強い)は세と어が結合して「세요」(強いです)となります。
힘이 세요.
力が強いです。
語幹の最後の母音がㅗ
語幹の最後の母音がㅗであれば「~아요」を付けますが、ㅗとㅏが縮約されㅘになる場合が多いです。
例えば「보다」(見る)は보と아が結合して「봐요」(見ます)となります。
영화를 봐요.
映画を観ます。
語幹の最後の母音がㅜ
語幹の最後の母音がㅜであれば「~어요」を付けますが、ㅜとㅓが縮約されㅝになる場合が多いです。
例えば「배우다」(習う)は우と어が結合して「배워요」(習います)となります。
한국어를 배워요.
韓国語を学びます。
語幹の最後の母音がㅚ
語幹の最後の母音がㅚであれば「~어요」を付けますが、ㅚとㅓが縮約されㅙになる場合が多いです。
例えば「되다」(成る)は되と어が結合して「돼요」(成ります)となります。
봄이 돼요.
春になります。
語幹の最後の母音がㅣ
語幹の最後の母音がㅣであれば「~어요」を付けますが、ㅣとㅓが縮約されㅕになる場合が多いです。
例えば「기다리다」(待つ)は리と어が結合して「기다려요」(待ちます)となります。
친구를 기다려요.
友達を待ちます。
語幹の最後の母音がㅟ
語幹の最後の母音がㅟであれば、縮約せずそのまま「~어요」を付けます。
例えば「쉬다」(休む)は「쉬어요」(休みます)となります。
좀 쉬어요.
ちょっと休みましょう。
하다が付く用言
「하다」が付く用言は「~여요」を付けるので「하여요」となりますが、「해요」の形でよく用いられます。
例えば「좋아하다」(好む)は「좋아해요」(好みます)となります。
축구를 좋아해요.
サッカーが好きです。
この他にも以前の記事で学んだように、으変則活用、ㄷ変則活用、ㅂ変則活用、ㅅ変則活用、ㅎ変則活用、르変則活用、러変則活用といった特殊な活用の仕方があります。
名詞の場合
名詞に「~です」「~ですか」を接続させたい場合、名詞の最後の文字が母音であれば「~예요」、パッチムであれば「~이에요」を付けます。
일본 사람이에요?
日本人ですか?
今回の記事では해요体について学習しました。
初めは難しそうに思えますが、慣れてしまえば簡単です。何度も練習して、自分のものにしましょう。