韓国の時代劇のドラマや映画を見ていると、結婚式を挙げている場面が出てくることがありますね。韓国の伝統婚礼(전통 혼례)は、どのような順序で行われていたのでしょうか?
今回は韓国の伝統的な結婚式についてご紹介したいと思います。
韓国語で学ぶ伝統的な結婚式の挨拶と儀式!
親迎
韓国の伝統的な結婚の儀式は普通、新婦の家で行われました。
まず新郎が馬に乗って、新婦の家に行きます。これを親迎(친영)といいます。
このときハムジンアビ(함진아비)と呼ばれる人たちが、新郎の生年月日と生まれた時間が書かれた書状である四柱単子(사주단자)や、新婦に贈る礼物(예물)が入っている函(함)を担いで行きました。
한국의 전통 혼례는 신부의 집에서 치러졌습니다.
韓国の伝統婚礼は新婦の家で行われました。
奠雁礼
新郎は新婦の家に到着すると、木彫りの雁を新婦の母親に渡します。
これは奠雁礼(전안례)と呼ばれる儀式で、雁のように夫婦が末永く幸せに暮らせるようにとの意味が込められていました。
신부 집에 도착한 신랑은 신부 어머니에게 나무로 만든 기러기를 전합니다.
新婦の家に到着した新郎は新婦の母に木製の雁を渡します。
交拝礼
新婦の家の前庭にある結婚式場の醮礼庁(초례청)に新婦が登場すれば、婚礼が始まります。
新郎と新婦は、食膳の醮礼床(초례상)を挟んで向かい合って立ち、ここで初めて顔を合わせます。
そして心と体を清くするという意味で、手をきれいに洗います。
それから互いにお辞儀をします。
これは交拝礼(교배례)と呼ばれています。
신랑과 신부는 손을 깨끗이 씻고 서로 맞절을 합니다.
新郎と新婦は手をきれいに洗って、互いに向かい合ってお辞儀をします。
上記の例文に出てきた「맞절」(向かい合ってするお辞儀)の「맞~」は「互いに」や「向かい合って」という意味の接頭語で、「절」には「お辞儀」という意味があります。
合排礼
最後に、新郎と新婦は合排礼(합근례)という儀式を行います。
これは、ひょうたんを半分に割って作られた杯に、合歓酒(합환주)と呼ばれるお酒を注いで飲み交わした後、再び二つの杯をくっつけるというものです。
これには二人が夫婦として一つになったという意味があります。
日本にも神前式の結婚式では「三献の儀」や「三々九度の盃」などと呼ばれている、新郎新婦が日本酒を酌み交わす儀式がありますが、それと似ていますね。
신랑과 신부는 둘로 나뉜 표주박 잔에 술을 부어서 함께 나누어 마십니다.
新郎と新婦は二つに分かれたひょうたんの杯にお酒を注いで、一緒に分け合って飲みます。
幣帛
婚礼が終わると、新郎新婦は新婦の家で初夜を過ごします。
その後、二人は新郎の家に行きます。
新郎の家に到着すると、新郎の両親や親戚に、夫婦になったことを知らせる挨拶をします。
これを幣帛(폐백)といいます。
신랑 신부는 신랑 집으로 가서 신랑의 부모님과 일가친척에게 인사를 드립니다.
新郎新婦は新郎の家に行き、新郎の両親と親戚一族にご挨拶をします。
上記に出てきた「일가친척」とは漢字で「一家親戚」と書きますが、ここでは「親戚一族」と訳しました。
まとめ
今回の記事では韓国の伝統的な結婚式について取り上げてみましたが、いかだだったでしょうか?
現代の結婚式はこのような形ではあまり行われておらず、大半は西洋式のものに変わってきていますが、このような知識は知っておきたいものですね。