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他人に何らかの行動をさせることを使役といいますね。日本語では「せる」「させる」で使役を示しますが、韓国語ではどうなるのでしょうか?今回は韓国語の使役表現について学習しましょう。
韓国語の使役表現をマスターしよう
~이/히/리/기/우/구/추~
韓国語では使役を使動詞(사동사)で表すことが多いです。
使動詞は、一部の動詞や形容詞の語幹に이、히、리、기、우、구、추のいずれかを付けた形になります。
例えば「알다」(知る)の使役の形は、その語幹に리を付けた「알리다」(知らせる)という動詞です。
이の付く使動詞
이が付く使動詞には
- 끓이다(沸かす)
- 높이다(高める)
- 먹이다(食べさせる)
- 보이다(見せる)
- 속이다(騙す)
- 죽이다(殺す)
などがあります。
배우가 환한 미소를 보였다.
俳優が明るい笑顔を見せた。
히の付く使動詞
히が付く使動詞には
- 넓히다(広げる)
- 눕히다(横たえる)
- 밝히다(明かす / 照らす)
- 앉히다(座らせる)
- 읽히다(読ませる)
- 입히다(着せる / 負わせる)
- 좁히다(狭める)
などがあります。
참 예쁜 옷이네요. 지현 씨 딸한테 입히면 좋겠어요.
本当にかわいい服ですね。ジヒョンさんの娘さんに着せたらいいですね。
리の付く使動詞
리が付く使動詞には
- 날리다(飛ばす)
- 놀리다(遊ばせる)
- 돌리다(回す)
- 들리다(聞かせる)
- 살리다(生かす)
- 알리다(知らせる)
- 얼리다(凍らせる)
- 울리다(泣かせる)
などがあります。
살려 주세요.
助けてください。
上記の例文は直訳では「生かしてください」となります。これは危険な目に遭って、助けを呼ぶときに使う言葉です。
기の付く使動詞
기が付く使動詞には
- 남기다(残す)
- 웃기다(笑わせる)
- 숨기다(隠す)
- 벗기다(脱がせる)
- 맡기다(任せる)
- 안기다(抱かせる)
- 신기다(履かせる)
- 씻기다(洗わせる)
などがあります。
웃기고 있네.
笑わせるわね。
우の付く使動詞
우が付く使動詞には
- 비우다(空ける)
- 키우다(育てる)
- 피우다(咲かせる)
- 깨우다(覚ます)
などがあります。
내일 아침 7시에 깨워줘.
明日の朝7時に起こして。
구の付く使動詞
구が付く使動詞には
- 달구다(熱する)
- 돋구다(上げる / 高める)
などがあります。
안경의 도수를 더 돋구세요.
メガネの度数をもっと強くしてください。
추の付く使役動詞
추が付く使役動詞には
- 낮추다(低める)
- 늦추다(遅らせる)
などがあります。
그러니까 출발 시간을 늦추자고 했잖아요.
だから出発時間を遅らせようって言ったじゃないですか。
~게 하다
韓国語の使役表現には他にも動詞の語幹に「~게 하다」(~ようにする)を付ける形があります。
例えば
- 가게 하다(行かせる)
- 오게 하다(来させる)
- 공부하게 하다(勉強させる)
- 운동하게 하다(運動させる)
というふうに使います。
「하다」(する)の代わりに、「만들다」(作る)、「시키다」(させる)を用いることもできます。
저 강아지들은 만나면 항상 싸워요. 못 만나게 하세요.
あのワンちゃんたちは会えば、いつもケンカします。会わせないようにしてください。
まとめ
今回は韓国語の使役表現である使動詞について取り上げてみました。
以前、韓国語の受動態を学習しましたが、それと同じ形の動詞もあり、ややこしく思ったかもしれませんね。
何度も繰り返し練習して、覚えていきましょう。