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日本語では良くない結果になった理由を言うとき「~せいで」「~ばかりに」「~ために」という文法を使いますね。同様に韓国語にも否定的な結果が発生した原因を表現する文法があります。
今回は悪い結果になった原因や理由を表す韓国語表現を学習しましょう。
悪い結果になった原因や理由を韓国語で表現しよう!
原因や理由を韓国語で表現
~는 바람에(~したせいで、~したために)
名詞の「바람」には「風」という意味がありますね。
その単語が含まれている文法「~는 바람에」(~したせいで、~したために)は予想していなかったことが原因で良くない結果になったとき、動詞の語幹に付けて用いる表現です。
ただし前節の時制は過去形にはならないので注意が必要です。
늦게 일어나는 바람에 학교에 늦었어요.
遅く起きたせいで学校に遅れました。
~느라고(~したので、~したために、~したせいで)
「~느라고」(~したので、~したために、~したせいで)は動詞の語幹に付いて、前節の行動により後節の行為が達成できなかったことを表します。
また、前節の行動により下記のような後節の事実が起きたときにも使います。
- 늦다 遅れる
- 바쁘다 忙しい
- 잊어버리다 忘れてしまう
- 잊다 忘れる
- 정신이 없다 慌ただしい
直訳では「精神がない」 - 피곤하다 疲れる
- 힘들다 大変だ
直訳では「力が要る」
무거운 짐을 들고 가느라고 전화를 못 받았어요.
重い荷物を持って行っていたので電話に出られませんでした。
注意すべき点として「~느라고」には様々な制約があります。
まず、前節と後節の主語と時間帯は同じでなければなりません。
また、自分の意思ではない外的要因には使用することができません。
例えば、下記の例文の場合、前半部分を「風邪をひいたので」と言うことはできません。
감기에 걸려서 병원에 가느라고 못 왔어요.
風邪をひいて病院に行っていたので来られなかったんです。
前節の時制は過去形にはなりません。
未来のことにも使えません。
さらに、後ろに「~(으)세요」(~してください)などの命令文や「~(으)ㅂ시다」(~しましょう)などの勧誘文を付けることもできません。
탓에(~せいで)
「탓에」(~せいで)は名詞や助詞「~의」(~の)、「~(으)ㄴ/는」(~い、~する、~した)などの動詞や形容詞の連体形に付いて、否定的な理由や原因により失敗や望ましくない現象が生じたことを表します。
궂은 날씨 탓에 다들 짜증을 내네요.
悪い天気のせいで皆イライラしていますね。
ちなみに反対の、良い結果を得た原因や理由を言うときには「덕분에」(~おかげで)を使用します。
「덕분」(おかげ)は漢字で「徳分」と書き、受けた恩恵や助けを意味します。
これも一緒に覚えておきましょう。
선생님 덕분에 원하던 대학에 합격했어요. 정말 감사합니다.
先生のおかげで行きたかった大学に合格しました。本当にありがとうございます。
まとめ
今回は悪い結果になった理由や原因を話すときに用いる韓国語表現について、まとめてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?
人間、生きていれば悪いことが度々起こるものです。
そのようなときに、この記事に出てきた文法をどんどん使って、ワンランク上の韓国語を身につけていってくださいね。