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日本語の新聞記事や論文などでは、文章の末尾を「~だ」や「~である」という終わり方にしますね。
それと同じような語尾表現は韓国語にもあり、한다体と呼ばれています。今回は한다体について学習しましょう。
韓国語「~だ」や「~である」終結語尾表現・한다体
人称代名詞
한다体は書き言葉でよく使われます。
また、独り言を言うときや目下の人と話すときにも使われることがあります。
한다体の一人称の「私」は「나」、「私の」は「내」、「私が」は「내가」です。
「私たち」は「우리」になります。
現在形
한다体の現在形は動詞では語幹に「~ㄴ/는다」(~だ、~である)を付けて作ります
語幹の最後が母音もしくはㄹパッチムで終われば「~ㄴ다」を使います。
語幹の最後がㄹ以外のパッチムで終われば「~는다」を使います。
動詞の語幹に語尾を付けるときも「~(으)려고 한다」(~しようと思う)、「~아/어/여야 된다」(~しなければならない)というふうに「~ㄴ/는다」を付けます。
유명한 요리사가 요리를 만든다.
有名な料理人が料理を作る。
形容詞の語幹には、そのまま「~다」を付けます
「~고 싶다」(~したい)、「~는/(으)ㄴ/(으)ㄹ것 같다」(~ようだ、~そうだ)、「~(으)ㄹ 수 있다」(~することができる)などの語尾も形容詞と同じように、語幹に「~다」を付けます。
절차가 복잡하다.
手続きが複雑だ。
名詞には「~이다」を付けます
도쿄는 일본의 수도이다.
東京は日本の首都だ。
否定形の「~지 않다」(~ない)は、動詞に付く場合は「~지 않는다」(~しない)、形容詞に付く場合は「~지 않다」(~くない)となります。
요즘 나는 아내와 싸우지 않는다.
最近僕は妻とケンカしない。
名詞の否定形は「~이/가 아니다」(~ではない)となります
우리는 바보가 아니다.
私たちはバカではない。
過去形
한다体の過去形は語幹に「~았/었/였다」を付けて作ります
動詞と形容詞の場合、語幹の最後の母音がㅏかㅗなら「~았다」、ㅏとㅗ以外なら「~었다」を付けます。
「하다」であれば「하였다」となりますが、縮約形の「했다」がよく使われます。
名詞の場合
名詞の最後が母音であれば「~였다」、パッチムであれば「~이었다」を付けます。
옛날에는 여기에 작은 집이 있었다.
昔はここに小さな家があった。
否定形は動詞と形容詞の語幹には「~지 않았다」(~しなかった)を付けます
名詞の否定形は「~이/가 아니었다」(~ではなかった)となります。
그 당시 나는 학생이 아니었다.
その当時、私は学生ではなかった。
未来や推測の表現
未来や推測の表現は한다体では「~(으)ㄹ 것이다」(~つもりだ、~だろう)となります。
語幹の最後が母音かㄹパッチムで終われば「~ㄹ 것이다」を使います。
語幹の最後がㄹ以外のパッチムで終われば「~을 것이다」を使います。
기말고사가 중간고사보다 훨씬 어려울 것이다.
期末テストは中間テストよりはるかに難しいだろう。
意志や推定の表現
意志や推定を表す「~겠다」(~つもりだ、~だろう)は、語幹にそのまま「~다」を付けた形になります。
앞으로는 더 열심히 공부하겠다.
これからはもっと熱心に勉強するぞ。
まとめ
今回の記事では韓国語の終結語尾表現・한다体をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
한다体は新聞記事や小説などでよく用いられています。今度韓国語の文章を読むときには語尾に注目してみてくださいね。