韓国語には変則活用という文法があります。変則活用とは、用言が活用するとき、語幹や語尾が不規則に変わることを指します。
今回は韓国語の変則活用の一つである러変則活用について学習しましょう。
韓国語の러変則活用の使い方と具体的な例
러変則活用をする動詞と形容詞
러変則活用とは、動詞や形容詞の語幹が르で終わるとき、語幹の後ろに아/어が続くと、아/어が러に変化することをいいます。
この変則活用をする動詞には「이르다」(至る)、形容詞には「노르다」(黄身のように黄色い)・「누르다」(黄色い、黄金色だ)・「푸르다」(青い)があります。
ただし「이르다」は「言う」や「早い」の意味で使う場合、러変則活用を適用せず、「일러」というふうに르変則活用をします。
また、「누르다」も「押さえる」の意味で使う場合は르変則活用をして「눌러」になるので注意が必要です。
~아/어요を付ける場合
それでは러変則活用の具体例を見ていきましょう。
まずは日常会話でよく使われる丁寧語の現在形「~아/어요」(~です、~ます)が接続した場合の例文です。
바다가 푸르러요.
海が青いです。
形容詞「푸르다」(青い)の語幹は原形から다をとった形の「푸르」ですね。
語幹の最後の文字の母音はㅏでもㅗでもないため、本来なら「~어요」が付くはずです。
しかし上記の例文では러変則活用が起こっているため、어の代わりに러が結合して、「푸르러요」(青いです)となります。
~아/어서を付ける場合
今度は、理由や動作の順序を表す「~아/어서」(~くて、~して)が接続した場合を考えてみましょう。
하늘이 푸르러서 참 좋다.
空が青くて本当に良い。
形容詞「푸르다」(青い)の語幹は「푸르」ですから、従来のルールに則れば、語幹の最後の母音がㅏ、ㅗ以外なので「~어서」を使いますね。
しかし、上の例文では러変則活用が適用されているため、어が러に変化し、「푸르러서」(青くて)となっています。
~았/었어요を付ける場合
最後に、日常会話でよく用いられる丁寧語の過去形「~았/었어요」(~ました、~かったです)を付けた場合の例を見ていきましょう。
이런 결론에 이르렀어요.
このような結論に至りました。
規則通りの活用であれば、動詞「이르다」(至る)の語幹「이르」の最後の母音字がㅏ、ㅗ以外なので「~었어요」が付くはずですね。
しかし、ここでは러変則活用が起きているので어が러に変わり、「이르렀어요」(至りました)となっています。
まとめ
今回の記事では韓国語の러変則活用を取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか?
このブログでは、これまでにㄷ変則活用、ㄹ変則活用、ㅂ変則活用、ㅅ変則活用、ㅎ変則活用、르変則活用、으変則活用をご紹介してきました。
これらの変則活用と比べて、러変則活用をする単語の数は少ないので、覚えやすかったかもしれませんね。
とはいえ一般的なルールを適用しない変則活用が苦手な人は多いと思います。しっかり復習をして、引き続き韓国語の勉強を頑張っていきましょう。