「ありがとうございます」は原形が「고맙다」なのに、なぜ「고맙아요」ではなく「고마워요」になるのかと疑問に思ったことはありませんか?これはㅂ変則活用が起こっているからです。
今回は韓国語の変則活用の一つであるㅂ変則活用について学びましょう。
韓国語のㅂ変則活用の使い方と具体的な例
ㅂ変則活用をする動詞と形容詞
ㅂ変則活用とは、動詞や形容詞の語幹がㅂパッチムで終わるとき、語幹の後ろに母音으や아/어が続くと、ㅂが오や우に変化することをいいます。
この変則活用をする動詞には下記のようなものがあります。
- 굽다 焼く
- 눕다 横たわる
- 돕다 助ける
形容詞には下記のようなものがあります。
- 곱다 きれいだ
- 귀엽다 かわいい
- 덥다 暑い
- 밉다 憎い
- 맵다 辛い
- 쉽다 易しい
- 아름답다 美しい
- 어렵다 難しい
- 춥다 寒い
ただし「입다」(着る)・「잡다」(つかむ)・「좁다」(狭い)などの用言は、語幹の最後がㅂパッチムで終わっていてもㅂ変則活用はせず、規則通りの活用をするので注意が必要です。
~(으)ㄹを付ける場合
それではㅂ変則活用の具体例を見ていきましょう。
ㅂ変則活用をする用言の語幹の後ろに으が来ると、ㅂが脱落し、으が우に変わります。
例えば形容詞「춥다」(寒い)に、推測を表す「~(으)ㄹ 것 같다」(~しそうだ)を付けると「추울 것 같다」(寒そうだ)になります。
내일은 날씨가 추울 것 같아요.
明日は寒そうです。
尊敬語の疑問形「~(으)세요?」(~されますか?、お~ですか?)・形容詞の現在連体形「~(으)ㄴ」(~い)・条件や仮定を表す「~(으)면」(~れば)などを付ける場合も同じで、「추우세요?」(寒いですか?)・「추운」(寒い)・「추우면」(寒ければ )というふうに活用します。
~아/어서を付ける場合
ㅂ変則活用をする用言の語幹の後ろに아/어が来ると、ㅂが우になり、어が結合するので、워という形に変化します。
例えば動詞「눕다」(横たわる)の語幹に、動作の順序を表す「~아/어서」(~して)が接続すると「누워서」(横たわって)になります。
저기 침대에 누워서 쉽시다.
あそこのベッドに横になって休みましょう。
「돕다」(助ける)と「곱다」(きれいだ)の二つの単語は、語幹の後ろに아/어が来ると、ㅂが오になり、아が結合するので、와という形に変化します。
下記の例文では、動詞「돕다」(助ける)の語幹に「~아/어서」が接続して「도와서」(助けて)となっています。
엄마를 도와서 집안일을 했어요.
お母さんを手伝って、家事をしました。
ちなみに日常生活でよく使う丁寧語の現在形「~아/어요」(~です、~ます)や、過去形「~았/었어요」(~ました、~かったです)なども同じように活用します。
まとめ
今回は韓国語のㅂ変則活用を取り上げてみましたが、いかがでしたか?少し頭が混乱してきたかもしれませんね。
あまり難しく考えず、例文にたくさん触れることによって徐々に感覚をつかんでいってくださいね。