韓国語にはㄷ変則活用、ㄹ変則活用、ㅂ変則活用、ㅅ変則活用、ㅎ変則活用、르変則活用、으変則活用といった変則活用があります。
今回は韓国語の変則活用の一つである으変則活用を学習していきましょう。
韓国語の으変則活用
으変則活用をする動詞と形容詞
으変則活用とは、動詞や形容詞の語幹が母音ㅡで終わるとき、아/어や았/었が続くとㅡが脱落するというものです。
語幹が一文字の場合は、어か었を語幹に付けます。
語幹が二文字以上の場合は、ㅡの一つ前の文字の母音がㅏかㅗであれば아か았を、ㅏかㅗ以外であれば어か었を語幹に付けます。
으変則活用をする用言には
- 배가 고프다(腹がすく)
- 쓰다(使う、書く)
- 나쁘다(悪い)
- 슬프다(悲しい)
- 기쁘다(うれしい)
- 아프다(痛い)
- 바쁘다(忙しい)
- 예쁘다(美しい)
- 크다(大きい)
などがあります。
~아/어요を付ける場合
では、これから으変則活用の具体例をいくつか見ていきましょう。
まずは日常会話でよく用いられる丁寧語の現在形「~아/어요」(~です、~ます)が接続した場合の例文です。
요즘 할 일이 많아서 너무 바빠요.
最近することが多くて、とても忙しいです。
これを見ると、「忙しい」という意味の形容詞「바쁘다」の語幹「바쁘」からㅡが消えていますね。
쁘の一つ前の文字の母音はㅏですから「~아요」が付いて、「바빠요」になっています。
~아/어서を付ける場合
次は理由や時間の順序を表す連結語尾「~아/어서」(~して、~くて)が接続する場合の例を見ていきましょう。
배가 아파서 학교에 못 갔어요.
お腹が痛くて学校に行けませんでした。
上記の例文では「痛い」という意味の形容詞「아프다」の語幹「아프」からㅡが脱落しています。
프の一つ前の母音はㅏですので「~아서」を語幹に付けて「아파서」となっています。
~았/었어요を付ける場合
最後に、日常会話で用いられる丁寧語の過去形「~았/었어요」(~ました、~かったです)を付けた場合の例を見ていきましょう。
얼마전에 정원에 다녀왔는데 꽃이 너무 예뻤어요.
この前庭園に行ってきたんですが、花がとてもきれいでした。
「美しい」という意味の形容詞「예쁘다」の語幹は「예쁘」ですが、上記の例文ではㅡがなくなっていますね。
쁘の一つ前の文字の母音はㅏでもㅗでもないので「~었어요」が付き、「예뻤어요」となっています。
まとめ
今回は韓国語の으変則活用について取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか?
これらの動詞や形容詞の語幹は、並列の表現「~고」(~して、~くて)、条件や仮定を表す「~(으)면」(~たら、~れば)、勧誘したり同意を求めたりするときの語尾「~지요?」(~でしょう?)、
かしこまった場面でよく使われる丁寧語の現在形「~(스)ㅂ니다」(〜です、~ます)など、子音が続く場合はㅡが脱落しません。
変則活用を勉強していると頭がこんがらがってくるかもしれませんが、自然に口から出てくるようにしたいものですね。少し厄介ですが、何度も使って慣れるようにしてくださいね。