「肩を貸す」や「肩をすくめる」など、日本語には肩に関係することわざや慣用句が複数ありますね。
韓国語にも同じように「어깨」という単語が入っているイディオムがいくつか存在しています。
今回は肩に関する韓国語の慣用表現を例文と共にご紹介します。
肩に関する韓国語の慣用表現
肩が軽い?
「어깨가 가볍다」(肩が軽い)は、重い責任から解放されて心が軽いことを意味します。
日本語の「肩が軽くなる」や「肩の荷が下りる」という慣用句と似ていますね。
유리:이제 그 일을 끝냈으니 어깨가 가볍죠?
もうその仕事を終えたから肩が軽いでしょう?
나나:네, 한시름 놓았지요, 뭐.
はい、一息つきましたよ、まぁ。
上記の例文に出てきた「한시름」の「한~」は「大きな」、「시름」は「心配」や「憂い」で、「놓다」は直訳すると「置く」という意味です。
それで「한시름 놓다」は「大きな心配事をなくす」、つまり「一安心する」という意味になります。
肩が重い?
反対に「어깨가 무겁다」(肩が重い)は重い責任を背負い、心への負担が大きいという意味です。
나나:승진했다면서요?
昇進したんですってね?
지훈:네. 하지만 이렇게 어려운 시기에 일을 맡게 되어 어깨가 무겁습니다.
はい。しかしこれほど難しい時期に仕事を引き受けることになり、肩が重いです。
「~어/아/여」は時間の順序や理由を表す連結語尾「~어/아/여서」(「~して」「~くて」)の「서」が省略された形です。
肩が垂れ下がる?
「어깨가 처지다」(肩が垂れ下がる)とは、気落ちして元気がなく心が折れることを指します。
日本語の「肩を落とす」と同じ意味ですね。
미나:무슨 걱정이라도 있나요? 왜 어깨가 축 처졌어요?
何か心配事でもあるんですか?どうして肩がだらんと垂れ下がったんですか?
서연:남자친구가 어제부터 계속 제 전화를 안 받아요. 그저께 제가 좀 심한 말을 했는데 화가 난 모양이에요.
彼氏が昨日からずっと私の電話に出ないんです。一昨日私がちょっとひどい言葉を言ったんですが、腹が立ったみたいです。
例文中の「축」は物などが下に垂れるさまを表す語で、「だらりと」と訳せます。
肩を競う?
「어깨를 겨루다」(肩を競う)には、互いに同じような地位や力をもっているという意味があります。
유리:2등과의 점수 차가 50점이나 나네요.
2等との点数差が50点も出ていますね。
지우:그렇네요. 이제 이 분야에서 우리 팀과 어깨를 겨룰 팀은 더 이상 없을 거예요.
そうですね。もうこの分野で私たちのチームと肩を競うチームはこれ以上いないでしょう。
「~(이)나」には、二つ以上のものを列挙する「~や」など様々な意味がありますが、ここでは感嘆したり数量が多いことを強調したりするときに使う「~も」の意味があります。
パッチムで終わる名詞には「~이나」が、母音で終わる名詞には「~나」が付きます。
まとめ
今回は肩に関連する韓国語の慣用句の一部をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
日本語に似ている用例もあり、覚えやすかったのではないでしょうか?
肩を使ったイディオムには他にも、まっすぐ堂々としていることを意味する「어깨를 펴다」(肩を張る)や、
ごう慢な態度をとることを表す「어깨에 힘을 주다」(肩に力を入れる)などがあります。
韓国語で会話する際には、今回出てきた慣用表現を積極的に使ってみてくださいね。