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皆さんはソウルから南へ地下鉄で約1時間の距離にある水原市(수원시)に行ったことがありますか?水原は歴史ドラマ『イ・サン』の主人公である正祖ゆかりの地として知られています。
今回は水原のおすすめ観光スポットをご紹介したいと思います!
水原・公州の魅力!歴史と文化旅で韓国語も学ぼう
水原華城
水原華城(수원화성)は1794年に着工し、1796年に完成した全長5,744mの城郭で、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
正祖は11歳のとき、王の跡継ぎだった父・思悼世子が党派争いに巻き込まれて王になれず米びつに閉じ込められて亡くなるのを目撃していました。
そして朝鮮王朝の第22代王として即位した後、思悼世子のお墓を楊州から水原に移した際に水原華城を築城しました。
水原華城を設計した実学者チョン・ヤギョンは、挙重機というクレーンのような機械を発明し、効率良く工事を進めました。
この城郭の特徴は石材とレンガを混用するなど東洋と西洋の建築技術が融合されていることです。
見所としては、城郭の東西南北にある蒼龍門、華西門、八達門、長安門という四つの門や、水門の華虹門、見張り台や東屋として使われていた東北角楼・訪花随柳亭などがあります。
華城行宮
行宮とは王が宮廷の外に出かける際、臨時で留まる仮宮のことです。
華城行宮(화성행궁)は水原華城の中に建設された仮宮で、韓国の行宮の中で最も規模が大きく美しかった所とされています。
正祖が父・思悼世子のお墓に参拝した帰りに休む場所として建築されました。
華城行宮は韓流ファンにはドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』のロケ地としても知られています。
会話の例文
では、水原旅行の感想に関する会話文を見てみましょう。
나나:유미 씨, 수원 여행은 어땠어요?
ユミさん、水原旅行はどうでしたか?
유미:네, 아주 좋은 여행이었어요.
はい、とても良い旅行でした。
나나:그래요? 수원에서 뭐 했어요?
そうなんですか?水原で何をしたんですか?
유미:수원화성 성벽을 따라 걸었어요.
水原華城の城壁に沿って歩きました。
나나:좋겠네요. 또 어디에 갔어요?
いいですね。他にどこへ行ったんですか?
유미:화성행궁을 구경했어요.
華城行宮を見学しました。
나나:버스로 갔어요?
バスで行ったんですか?
유미:아뇨, 지하철로 갔어요.
いいえ、地下鉄で行きました。
旅行などの感想を聞くときは「어떻다」(どうだ)の疑問形「어때요?」(どうですか?)を過去形にして「어땠어요?」(どうでしたか?)と言います。
旅行中に行った場所や体験したことを「~しました」と過去形で言いたい場合は、語幹の最後の母音がㅏとㅗなら「~았어요」、語幹の最後の母音がㅏとㅗ以外なら「~었어요」を付けます。
ただし「걷다」(歩く)はㄷ変則活用をするため、過去形にするとㄷがㄹに変わり「걸었어요」になるので注意が必要です。
また「하다」(する)は「했어요」(しました)になります。
交通手段は方法や手段を表す助詞「~(으)로」を使用して表現します。
パッチムのある単語が前に来る場合には「~으로」を、パッチムの無い単語とㄹパッチムの単語が前に来る場合には「~로」を使います。
※2019年4月現在の情報です。
韓国「公州」
ソウルから南に約130km行ったところに、公州市(공주시)という市があります。忠清南道にある公州は三国時代に百済の都が一時的に置かれた場所として知られていますが、現在は栗の名産地としても有名です。
今回は、公州のおすすめ観光スポットをご紹介します。
公山城
公山城(공산성)は、朝鮮三国時代に百済によって築かれた山城で、百済歴史遺跡地区としてユネスコ世界文化遺産にも登録されており、歴史的な価値が高いところです。
475年に百済の文周王が漢山城(現在のソウル)から熊津(現在の公州)に都を移してから、538年に聖王が泗沘(現在の扶余)に遷都するまでの64年間、都を守りました。
百済の時代には熊津城と呼ばれていましたが、高麗時代以降に公山城と呼ばれるようになりました。
公山城は公山の頂上から西側の峰までを取り囲んでおり、城の周りは2,450m、東西に約800m、南北に約400mあります。
散歩コースになっている城壁の部分から、公州の街並みや、すぐそばを流れている錦江を見ることができるので、歴史に思いを馳せながら、ゆっくり散策するのに最適です。
宋山里古墳群
宋山里古墳群(송산리고분군)には、百済中期の王や王族の墓7つが集まっています。こちらも公山城と共にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
その一つは百済の第25代王・武寧王の墓である武寧王陵(무령왕릉)ですが、それ以外は盗掘されたため誰の墓なのか分かっていません。
宋山里古墳群内には武寧王陵や5号墳、6号墳が再現された模型展示館があり、当時の衣装や副葬品のレプリカが展示されています。
公州韓屋マウル
武寧王陵と国立公州博物館の間に造られた公州韓屋マウル(공주한옥마을)は、韓国の様々な伝統文化を体験できるスポットです。ここには藁葺き屋根と瓦屋根の韓屋が数多く立ち並んでおり、一つの村のようになっています。
ここにある約20棟の建物は宿泊施設になっており、昔ながらの薪を用いた床下暖房システムであるオンドルに布団で寝るという民宿体験をすることができます。
鍵にカードキーを導入したりウォーターサーバーや冷蔵庫を設置したりするなど、現代的な要素も取り入れており、不便さを感じることなく、宿泊することができます。
公州韓屋マウルには体験学習ができる場所もあり、百済の王室の話を聞きながら茶道をしたり、公州の名物である栗を使った伝統菓子作りを楽しんだりすることができます。
また、その他にもコンビニやレストラン、バーベキュー場など様々な施設があり、伝統と現代が融合した場所となっています。
例文
では、公州に関する会話の例文を見てみましょう。
미나:유리 씨, 공주에 갔다 왔다고 들었어요. 재미있었어요?
ユリさん、公州に行ってきたと聞きました。面白かったですか。
유리:네, 정말 재미있었어요. 유네스코 세계유산으로 등재된 공산성과 송산리고분군을 구경했는데 큰 감동을 느꼈어요.
はい、本当に面白かったです。ユネスコ世界遺産として登録されている公山城と宋山里古墳群を見学したんですが、大きな感動を覚えました。
미나:좋았겠네요. 그런데 숙박은 어디서 했나요?
良かったですね。ところで宿泊はどこでしたんですか。
유리:공주한옥마을에서 묵었는데 불편함 없이 잘 지냈어요.
公州韓屋マウルで泊まったんですが、不便なことなく、楽しく過ごしました。
いかがでしたか。皆さんも、百済時代の雰囲気を味わえる公州にぜひ足を運んでみてくださいね。
※2018年12月現在の情報です。