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韓国を訪れた際に軽度のケガをしたり体調不良になったりしたなら、薬局(약국)に行く必要があるかもしれません。
しかし、韓国には日本語が通じる薬局がほとんどありません。そこで今回は薬局で使える韓国語表現をご紹介します。
韓国の薬局で使える韓国語表現
症状の説明
まず薬局に行くと、薬剤師にこのように聞かれるかもしれません。
약사:어떻게 오셨습니까?
薬剤師:どうされましたか?
これは直訳すると、「どうしていらっしゃいましたか?」という意味です。そう言われたら、出ている症状(증상)について伝えてみましょう。
痛み
痛みがある場合は、体の部位と「~이/가 아프다」(~が痛い)を合わせた形で以下のように言ってみましょう。
손님:허리가 아파요.
お客様:腰が痛いです。
ひりひりする痛みなら「따갑다」も使えます。
また、歯痛(치통)や片頭痛(편두통)、生理痛(생리통)などの単語と「~이/가 심하다」(~がひどい)を組み合わせて、次のような言い方もできます。
손님:두통이 심해요.
お客様:頭痛がひどいです。
ケガ
ケガをした場合は、体の部位と「~을/를 다치다」(~をケガする)や「~에 상처가 나다」(~に傷ができる)の過去形を掛け合わせて言うことができます。
血が出る場合
「~에서 피가 나다」(~から血が出る)という表現を用いて、ケガの状態の説明をしましょう。
手首(손목)や足首(발목)などをくじいた場合
「~을/를 삐다」の過去形を使用します。
刃物などで手や指に切り傷をつけた場合
「~을/를 베다」(~を切る)の過去形が使用されます。
手などをやけどした場合は「~을/를 데다」の過去形を使ってください。
손님:손을 조금 베었어요.
お客様:手をちょっと切りました。
皮膚疾患
皮膚トラブルの際
「얼굴에 뭐가 나다」(顔に何かができる)や「여드름이 나다」(にきびができる)、「피부가 가렵다」(肌がかゆい)といった表現が使えます。
손님:한 일주일 전부터 얼굴에 뭐가 자꾸 나서 왔어요.
お客様:約一週間前から顔に何かがよくできるので、来ました。
腫れるとき
「~이/가 붓다」を用いますが、붓다はㅅ変則活用をしますので、ㅅの後ろに母音が来るとㅅは脱落します。
손님:손이 살짝 부었어요.
お客様:手が少し腫れました。
風邪
韓国語で「風邪をひく」は감기에 걸리다です。
콧물(鼻水)、기침(咳)、재채기(くしゃみ)、열(熱)と「~가/이 나다」(~が出る)を掛け合わせて、詳しい症状を伝えてみてください。
손님:감기에 걸려서 열이 나요.
お客様:風邪をひいたので熱が出ます。
アレルギー
アレルギーに悩まされている方は下記のような言い方ができます。
손님:꽃가루 때문에 알레르기가 생긴 것 같은데요.
お客様:花粉のためにアレルギーを起こしたみたいなんですけど。
ただし、韓国には杉の木があまり無いので、花粉症(꽃가루 알레르기)を発症する人は少ないです。
花粉よりも黄砂(황사)やPM10(미세먼지)、PM2.5(초미세먼지)の方が深刻です。
消化器系の病気
消化器疾患を表す韓国語表現には「배탈이 나다」(腹痛が起きる)、「설사하다」(下痢する)、「토하다」(吐く)、「체하다」(胃もたれする)、「속이 답답하다」(お腹が気持ち悪い)、「소화가 잘 안 되다」(消化がよくない)などがあります。
손님:설사를 해서 왔어요.
お客様:下痢をしたので来ました。
その他、薬剤師から症状を確認されることがあるかもしれませんので、答えられるようにしておきましょう。
약사:언제부터 배가 아팠어요?
薬剤師:いつからお腹が痛かったんですか?
손님:오늘 아침을 먹은 다음부터 그랬어요.
お客様:今日朝食を食べた後から、そうなりました。
薬の処方
欲しい薬が決まっているなら、次のように伝えることもできるでしょう。
손님:붙일 밴드 좀 주세요.
お客様:貼るバンドエイドちょっとください。
薬の種類
以下に内服薬と外用薬の種類を一部ご紹介いたしますので、「먹다」(飲む)や「바르다」(塗る)、「붙이다」(貼る)といった動詞と共に活用してみてください。
- 알약 錠剤
- 가루약 粉薬
- 물약 シロップ剤
- 연고 軟膏
- 반창고 絆創膏
- 밴드 バンドエイド
- 파스 湿布
- 소독약 消毒薬
薬の使い方
薬が処方(처방)されたら、薬の使い方をしっかり聞いておきましょう。
손님:약은 어떻게 먹어야 돼요?
お客様:薬をどのように飲めばいいですか?
약사:하루에 세 번, 식후에 한 봉지씩 드시면 됩니다.
薬剤師:一日に3回、食後に一袋ずつ飲めばいいです。
「食前」は식전、「食後」は식후、「就寝前」は취침전といいます。
なお、韓国の薬は日本と比べて効き目が強いと言われており、副作用が出ることもありますので、注意が必要です。
いかがでしたか。いざという時のために今回の表現をしっかり覚えておきたいですね。