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韓国人なら誰でも知っている「3・6・9ゲーム(3・6・9게임)」はご存知ですか?数字を使い、気軽にどこでもできるゲームです。
韓国語の数字を覚えるのは大変ですが、他のゲームも紹介するので、ゲームをしながら楽しく覚えてみましょう。
韓国人なら誰でも知っている「3・6・9数字ゲーム」
言語を学習するとき、机に向かって一生懸命勉強するのもいいですが、たまには遊びやゲームを通して学んでみるのはどうでしょうか。今回は韓国語の数字の言い方を、韓国でおなじみのゲームを通して学習します。
韓国語の数字
韓国語の数字の数え方は、固有数詞と漢数詞、2種類があって覚えるのが大変ですよね。
さらに数える対象によっても、固有数詞を使ったり漢数詞を使ったり、どっちを使うのかもいちいち覚えなければいけません。具体的な例を確認しながら、少しずつ覚えていきましょう!
固有数詞は日本語でいう「ひとつ、ふたつ・・とお」に当たる数え方です。
【韓国語の固有数詞一覧 (1~10まで)】
- ひとつ 하나 ハナ
- ふたつ 둘 ドゥル
- みっつ 셋 セッ
- よっつ 넷 ネッ
- いつつ 다섯 タソッ
- むっつ 여섯 ヨソッ
- ななつ 일곱 イルゴプ
- やっつ 여덟 ヨドル
- ここのつ 아홉 アホプ
- とお 열 ヨル
漢数詞は日本語の「いち、に、・・じゅう」という数え方に当たります。漢字の「一、ニ、三・・・十」から来ているので、日本語と読み方が似ている部分が多いですね。
【韓国語の漢数詞一覧 (1~10まで)】
- いち 일 イル
- に 이 イ
- さん 삼 サム
- し 사 サ
- ご 오 オ
- ろく 육 ユク
- しち 칠 チル
- はち 팔 パル
- きゅう 구 ク
- じゅう 십 シプ
漢数字も固有数字も11以上の数を作る時は、日本の数字の数え方と考え方が同じになります。固有名詞の11であれば열하나(ヨラナ)、漢数詞であれば십일(シビル)となります。
また、固有数詞を使う代表的な助数詞として、人数を表す명や年齢を表す살、物の個数を表す개や、瓶やペットボトルの数を表す병などがあります。
反対に漢数詞を使うものとしては、月日を表す년/월/일、お金の単位である원を使います。
それでは、会話を例文で見てみましょう。
【食事の場面】
점원 : 어서 오세요.몇 분이세요?
店員:いらっしゃいませ。何名様ですか?
민지 : 네 명이에요. 아이가 한 명 있어요.
4人です。子どもが1人います。
점원 : 매운 메뉴는 된장 치게뿐이므로 조심하세요.
辛くないメニューは味噌チゲだけですので気をつけてください。
민지 : 감사합니다. 그럼 된장치게와 김치찌개 2개, 김치치지미를 1개로 떡볶이를 주세요.
ありがとうございます。それじゃあ味噌チゲとキムチチゲ2つ、キムチチヂミを1つとトッポギをください。
점원 : 네, 알겠습니다.
はい、わかりました。
【買い物の場面】
점원 : 어서 오세요.
店員:いらっしゃいませ。
민지 : 이게 얼마예요?
これはいくらですか?
점원 : 25000원이에요.
25000(イマン オチョン)ウォンです。
민지 : 20000원 할 수 없나요?
20000(イマン)ウォンにできませんか?
점원 : 그럼 현금 지불이라면 20000원이면 괜찮아요.
じゃあ現金払いなら20000ウォンでいいですよ。
数字を使った日常会話はかなりレベルが高いのが実際です。少し勉強してみても、韓国語の数字をすぐに日本語に訳すのは時間がかかりますよね。
韓国旅行で買い物をするときには、レジや電卓に数字が示されることも多いので、数字を覚えていなくても旅行はできますが、バスや電車の窓口など、料金を口頭で示される場合もあります。もしもの時に備えて、数字の練習をしておいたほうが安心でしょう。
時間の表現
時間の表現はかなりややこしいです。なんと、固有数詞と漢数詞の両方を使うのです。「〜時」には固有数詞、そして「〜分」「〜秒」には漢数詞を使います。
例えば「1時10分」をハングルで書くと한시 십분(ハンシ シップン)となります。
それでは、会話を例文で見てみましょう。
유나 : 지금 몇시인지 알아?
今何時かわかる?
민지 : 3시 45분이야. 왜?
3時45分だよ。なんで?
유나 : 곧 배고프지 않아? 뭔가 간식을 먹으러 가자.
そろそろお腹が空かない?何かおやつを食べに行こうよ。
민지 : 맞아. 더덥기 때문에 빙수를 먹으러 가는 건 어때? 딸기가 먹고 싶은 기분!
そうだね。暑いしかき氷を食べに行くのはどう?イチゴが食べたい気分!
유나 : 좋은 아이디어! 가자!
良いアイデア!行こう!
3・6・9ゲームとは?
それでは、韓国で数字を使ったゲームを見ていきましょう!一体どんなものがあるでしょうか?
最も有名なのが3・6・9ゲームです。いつでもどこでもみんなでできるゲームなので、韓国ではお酒の席や団体で旅行に行った時などによくやったりします。
若い人たちだけでなく多くの人がよく知っているゲームで、テレビ番組などでもたまにこのゲームで遊んでいるのを見かけます。
数字の勉強を3・6・9ゲームで楽しくやってみよう!
人数は何人でもできます。参加する人は円になったり、円になることができない場合はどの順番で数字を言うか予め決めておきます。
スタートの人から順番に、数字を1から1つずつ言っていきますが、その際「3・6・9」の3つの数字がつくものは、声に出して言ってはいけません。
声に出す代わりに、手を叩きます。ちなみに数字は、漢数詞の方を使います。
「일, 이,(パチ!), 사, 오,(パチ!), 칠, 팔,(パチ!), 십, 십일, 십이,(パチ!), 십사, 십오,(パチ!), 십칠…」という感じで、順番に続けていきます。
途中で、3・6・9どれかの数字を口に出してしまったり、拍手のタイミングを間違えたり、テンポよく進められなくなったりしてしまうと負けです。
また、「33」「36」「39」のように、該当の数字が2つある場合は、拍手も2回叩きます。30台、60台、90台の時はひたすら拍手だけが続くことになりますね。
ここで数の数え間違えをして負けになるケースが頻発するので、ゲームをする際には要注意です!
하나 : 영화 시작할 때까지 시간 좀 있네.
映画始まるまで時間ちょっとあるね
민지 : 그러네. 우리 심심한데 재미있는 거 없을까?
そうだね。暇だけどなんか面白いのないかなぁ。
지원 : 그럼 “3・6・9 게임”이나 할까?
じゃあ「3・6・9ゲーム」でもやろっか?
시오리 : 그게 뭐야?
なにそれ?
지원 : 간단한 숫자게임이야. 규칙은 내가 설명할 테니까 한 번 같이 해보자.
簡単な数字ゲームだよ。ルールは私が説明するからやってみようよ。
민지 : 그냥 하면 재미없으니까 벌칙도 정하고 하자!
ただやるのは面白くないから、罰ゲームも決めてやろうよ!
하나 : 그래 그게 더 재미있겠네. 그럼 진 사람은 팝콘과 음료수 사기!
いいね、そっちの方が面白そう。じゃあ負けた人はポップコーンとドリンク買うこと!
시오리 : 4인분을 다 산다고? 너무 어려운 것 같아…
4人分を全部買うって?すごい難しそう…
하나 : 괜찮아. 먼저 연습부터 하면 돼. 그럼 시작!!
大丈夫。まず練習からやれば大丈夫。じゃあはじめ!!
韓国人には定番の数字を使ったゲーム
韓国の大学生や若い会社員が楽しむ飲み会ゲームには、誰もが簡単に参加でき、雰囲気を一気に盛り上げるという特徴があります。多くのゲームはリズムやテンポに乗って、その場での反射的な動作を求められます。
お酒が入っていなければ問題なくこなせる簡単なゲームでも、お酒が入っているととんちんかんな回答や反応をしてしまい、周りからするとそれがさらに面白く見えるます。みなさんも経験があるのでは??場が和んで楽しいですよね。
交流会などでもゲームが行われることが多く、自然な会話や交流が生まれて初対面の人同士でも距離を縮めてすぐに仲良くなれます。
ルールもシンプルで、失敗しても笑いに変わるので、誰でも気軽に楽しめるのが韓国の飲み会ゲームの魅力であり、もはや文化ともいえるでしょう。
バスキンロビンスゲーム
3・6・9ゲームと同様に、参加している人が1人ずつ数字を言っていき、最後31に当たってしまった人が負けです。数字は1人最大3つまで言うことができます。
10番台までは難なく通り過ぎていきますが、20番台後半からは徐々に頭を使わなければならないゲームです。酔っぱらってしまうと、なおさら難しく感じるでしょう。
ちなみにバスキンロビンスゲームではなくなってしまいますが、他の数字を設定して行うこともしばしばあります。
マンションゲーム
全員で「아파트 아파트 아파트 아파트♪(アパトゥ アパトゥ アパトゥ アパトゥ)」の声掛けで始めます。全員で掛け声をするところがなんともかわいいですよね。
その後、代表者が「〇〇階」と適当に数字を言います。そして、参加している全員で一斉に両手を出して重ねます。重ねた手の下から手を抜いていきながら「1階」「2階」と言ってまた上に手を重ねていきます。
代表の人が指定した「〇〇階」になったときに手を上に重ねた人が負けという、かなりシンプルなゲームです。
すぐに負けの人を決めたいときには簡単ですぐ勝敗がつくのでおすすめですよ。
007バン
最近は人気アイドル「Newjeans」も番組でやっていた韓国の人気のゲームです。大人数向けで反射神経が問われるゲームなので、飲み会でも盛り上がりやすいです。
一人が誰かに向かって「0(コン)」と指を差します。指を指された人が他の誰かに向かって「0(コン)」と指を差します。その人がまた誰かに向かって「7(チル)」と指を差します。そして、「7(チル)」と指された人が誰かに向かって「バン!」と撃ちます。
「バン!」と撃たれた人両隣の人が「ワッ!」と両手を挙げます。最後に「バン!」とされた人がまた「0(コン)」と指をさして続けていきます。撃たれた人の隣にいるのにリアクションをしなかったり、間違えたりすると負けになります。
よく全体を見ていないとなかなかついていけないですよね。また、ゲームが進むにつれてどんどんスピードアップしていくこともあるので、そのスピードについていく反射神経も試されるでしょう。
まとめ
今回は韓国の飲み会ゲームを通じて韓国語の数字について学ぶ方法を紹介しましたが、楽しめましたか?
韓国語を学んでいると、つまずくことや難しく感じることもたくさんありますが、ゲームのように楽しく学ぶ方法を取り入れることで、意外とスムーズに覚えられるものです。(ついでに韓国人の友達も増えていくかも?)
飲み会でよく使われるゲームでは、数字を声に出してリズムに合わせることで、自然と記憶に残りやすくなる効果があります。実際に、ゲームを楽しみながら数字を口にすることで、日常生活や友達との会話でも自信を持って使えるようになるでしょう。
韓国語の学習では、基本的な単語や文法の理解だけでなく、実際に使ってみることが大切です。特に数字は、会話の中で頻繁に登場するため、しっかり身につけておくと必ず役に立ちます。
今回ご紹介した飲み会ゲームは、勉強とは少し違った形で韓国語に触れる良い機会を生んでくれますよ。ゲームを通じて、自然と学びの楽しさを感じることができるので、数字だけでなく、他の単語やフレーズも覚えるきっかけになるかもしれません。
韓国語の勉強は決して一人で頑張る必要はありません。友達や仲間と一緒に楽しみながら取り組むことで、新たな発見があり、学習のモチベーションもアップします。
覚えられないと感じる時も、無理に詰め込むのではなく、ゲームや音楽、ドラマなどを取り入れてリラックスしながら学ぶのも良い方法です。時には失敗しても大丈夫。ゲームのように笑って流せばいいんです。大切なのは、学び続ける姿勢と楽しむ気持ちです。
これからも、韓国語の学習を通じて新しい自分を発見しながら、楽しく進んでいきましょう!あなたの努力は必ず実を結ぶはずです。そして、学びの旅がますます素敵なものになりますように、応援しています!一緒に笑顔で、前に進んでいきましょう!