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ソウルからバスで2-3時間のところで、コーヒーの街としても有名ですが、旧暦の5月5日にあたる期間には、とっても大規模な端午祭(단오제)が開催されるんです!
江陵端午祭で学ぶ韓国の伝統文化と韓国語
韓国の端午祭とは?
世界ユネスコ無形文化遺産に登録されている江陵端午祭
端午の節句は日本にもありますが、日本のそれとはまた違う、韓国の伝統的な行事がたくさん行われます。
そして、元々農業と深く関係のある行事であったことから、秋夕(추석,チュソク)などと同様、旧暦で行われるのも日本と違いますね。
江陵の端午祭は、規模も韓国一ですが、歴史的にも最も古くから始められたと伝えられています。現在では、世界ユネスコ無形文化遺産に登録されているほどです!
韓国伝統の魅力をたっぷり味わえる、江陵端午祭がいったいどんなお祭りなのか、詳しく見ていきましょう。
端午祭の流れ
元々の江陵での端午祭の由来は、村の守護神たちをお祀りする儀式を行った後、端午の節句を楽しみながら、村民の共同体としての意識を強化させるために行われていたそうです。韓国の民間信仰と深く関わりがあるんですね。
守護神を祀る儀式は、旧暦の5月5日よりも数週間前に行われ、5月5日にメインのお祭りが開催されます。
各種グッ(굿、民間信仰の儀式)、仮面劇(가면극)、ブランコ遊び、菖蒲湯(청포물)で髪洗い、扇子作り、手相などの各種占い、露天市場などなど、色んな伝統文化を体験することができます!
地域の住民はもちろん、国内外から観光客もたくさん参加します。
また、子供からお年寄りまで、年代性別関係なく楽しめる、本当にすごい祭りだな~と感じました。ちなみに、入場料は無料です!
外国人向け江陵端午祭参加ツアー
江陵端午祭には韓国人だけではなく外国人もたくさん訪れます。年々、規模も大きくなっていますが、ここ数年は端午祭実行委員会が主催となって、外国人向けに参加ツアーが行われています。
これは、江陵の都市や伝統文化を伝えるために企画されたもので、1泊2日コースと日帰りコースが用意されていて、韓国の滞在ビザがある外国人が申請書を出せば誰でも参加できます。
費用は1泊2日が5万ウォン(宿泊つき)、日帰りが2万ウォンとかなりリーズナブルも特徴です(2016年実施情報)。
江陵まで自力で行けば、あとはオススメの観光地や端午祭会場に団体バスで連れてってくれるので、いちいちアクセス方法などを自分で調べずに手軽に江陵観光を楽しむことができます。
江陵端午祭のイベント
それでは、江陵端午祭の代表的な見どころイベントをいくつか紹介します。
ブランコ乗り大会
(그네타기)
韓国の伝統的な遊び、特に女の子たちがよくやっていたものに、ブランコ乗り(그네타기)があります。日本の公園にあるようなものより、かなり巨大、というか高いです。
民話の主人公で有名な春香(춘향)もよくこれに乗っていたイメージですね。まれに、大きい公園とかに設置してあったりもします。
江陵端午祭では、誰が一番高く漕げるか、大会をやっていました。飛び入りで誰でも参加でき、参加者は韓服(한복)を着て乗ることができます。私も、せっかくなので春香になったつもりで挑戦しました!
お兄さん3人がかりで押してもらいます。かなり高さがあるので本当に怖かったです。
この大会では何メートル以上かの高さを超えれば、予選突破だったのですが、怖さゆえにしっかり漕ぐことができず、予選通過できませんでした。
グッ(굿)
端午祭のメインとも言えるかも知れません。韓国のシャーマニズムの祭司者である、ムーダン(무당)が、神を祀るためのグッ(굿)という儀式を行うのですが、こちらも無料で誰でも観覧できます。
グッにはいろんな種類がありますが、音楽や舞踊をしながら神と交信するのが特徴です。江陵端午祭に出られるムーダンは、世襲制の人のみだそうです。
本物のグッを依頼して参加するには、何百万ウォンとかかるはずですから、本当に貴重な体験です!
歌詞は方言も入ってたりして韓国の人にも難しいのでしょうか、後ろの電光掲示板に、グッの名前と歌い手と一緒に歌詞も出ていました。
菖蒲湯で髪洗い(청포물)
菖蒲は、悪い餓鬼を追い払う効果があると信じられていて、昔女の子たちは端午の日に菖蒲湯で髪を洗ったそうです。
これも、体験できるんです!アジュンマたちが、洗面器に菖蒲湯を入れて、しっかり洗ってくれます。
他にも見所はたくさん
このほかにも色んな伝統遊びがありました!さらに、食品、料理、生活用品などなど、あらゆるものが売られている市場もあります。一日いても、全然時間が足りないくらいでした。
韓国の伝統文化がぎっしり詰まった江陵端午祭、参加してみてはどうでしょうか?
2017年は5月27日~6月3日まで開催されます。旧暦で計算するので、日にちは毎年変わりますので注意しましょう。
今日は、韓国の文化遺産にはどんなものがあるのか、韓国語で覚えていってみましょう。
韓国の文化遺産
宮と城
韓国の文化遺産で有名なのは、창덕궁(昌徳宮)ですね。日本で言えば宮廷や朝廷があったところです。
次に有名なところと言えば、수원화성(水原華城)ではないでしょうか。
私は、창덕궁(昌徳宮)や경복궁(景福宮)には行ったことがありますが、수원화성(水原華城)には行ったことがないので、是非行ってみたいところでもあります。
庵や寺
次の文化遺産は석굴암(石窟庵)、韓国の代表的な石窟寺院だということです。
この文化遺産がでてきたら、불국사(佛国寺)も同じ場所にあるので、忘れてはいけない韓国の文化遺産ですね。
私が受けた時の韓国語能力試験に불국사(佛国寺)がでてきたことがあるので、覚えておくことをおススメします。ちなみに私はノーマークだったので、わかりませんでした。
ハングルや文学
また文化遺産ということは、歴史的に意味深く当時の人々の生活もわかったりするものです。日本でも文化遺産があるように、後世に伝えていかなければならないでしょう。
また、韓国の文化遺産には、世宗大王が作った훈민정음(訓民正音)や조선왕조실록(朝鮮王朝実録)などもあり、興味深いものとなっています。
歴史ドラマで学ぶ韓国語
長編は難しい?
話は少し変わりますが、韓国の歴史ドラマを見たことがあるでしょうか?長編ものが多いので、途中で見るのを挫折してしまうなんてこともありますよね。
例えば私は、韓国歴史ドラマの禧嬪張氏(張禧嬪・張玉貞 チャン・ヒビン)は、挫折してしまいました。
歴史の予習を
言葉自体も昔の韓国語なので、聞き取りにくかったりしますが、それはそれで勉強になります。しかし楽しく見るためには、王や世子、王妃以外の呼び方を覚えてみるといいですね。
私もすべてではないですが、歴史が好きな方なので、朝鮮王朝時代の王族の家系図を見たり、映画やドラマによくなる관행군(光海君)などのことを調べてみたりします。
呼称を覚えて
そこで見つけたのが呼び方です。
대원군(大院君)は王の父のこと。대군(大君)は正室が産んだ息子のこと。군(君)は側室が産んだ息子のこと。공주(公主)は正室が産んだ娘のこと。옹주(翁主)は側室が産んだ娘のこと。
この違いがわかっていると、歴史ドラマをより一層楽しく見れるかもしれませんね。
どの時代にも陰謀や諍いなどがあったようですが、権力というものは、本当に毒にも薬にもなるものだなと感じてしまうのは私だけでしょうか?
歴史を知って楽しく勉強
皆さんも歴史ドラマを見て韓国の文化遺産なども見に行ってみるのはいかかでしょう。
日本では「歴女」という言葉ができたぐらいですから、韓国の歴史にハマってみるのも楽しそうですね。
色々な角度から韓国を見てみると、本当に楽しくなりますね。試験や覚えることも大切かもしれませんが、楽しみ方を工夫してみると勉強の壁を打ち破れるかもしれませんよ。
日本語能力も大切
また、外国語を覚える時は、母国語も勉強してみましょう。なぜなら、国語の能力が重要だからです。
正しい母国語を知ってこそ、外国語の役に立ちます。翻訳や通訳を勉強するならなおさらです。そして、韓国語を韓国語で考えられるようになったらそれは国語になるからです。
始めはどうしても母国語で考えてしまいますが、慣れてくると韓国語で考えられるようになるからです。是非、頭に入れておいてくださいね。
韓国を観光案内
会話
가: 내일 일본 친구가 오는데 어디를 안내해 주면 좋을까?
明日、日本の友達が来るんだけど、どこを案内したらいいかな。
나: 역시 창덕궁이나 경복궁을 안내 해주는 게 좋지.
やっぱり、昌徳宮とか景福宮を案内するのがいいんじゃない。
가: 그래?
そう?
나: 그럼.우리나라에서 유명하니까.
そうよ。韓国じゃ有名だから。