韓国の嫁姑関係:歴史的背景と解決策

    1. 韓国歴史・文化

    韓国に嫁ぐ外国人のお嫁さんが増えるにつれて、「嫁三国志」「嫁全盛時代」「嫁とお嫁さん」等、嫁姑の関係を素材にしたドラマが一気に増えました。

    韓国の嫁姑関係:歴史的背景と解決策

    韓国特有のいざこざとは

    ドラマを通して韓国の文化を間接体験している日本の方から「いくら愛していても韓国でお嫁さんになるということは、一生の覚悟が必要なのが現実でしょう?」とよく聞かれます。

    その度に韓国特有の嫁姑間のいざこざや同居にまつわる問題は「儒教と家父長的思想」の弊害であることを認めざるを得ません。

    ソファに座る2人の韓国人女性。

    外国人の女性にアドバイス

    少し前、あるラジオ番組で、MCが韓国に嫁いだ外国人の女性にアドバイスしているのを聞いたことがあります。いわく「韓国の嫁」になるための方法です。

    我慢と不公平

    韓国の年中行事のシーズンは女性にとって大変な時期だから覚悟しなさい。不公平だけど、仕方がないんです。

    特にチェサ(祭祀)と呼ばれる法事が多い家は大変ですよ。韓国人にとってチェサは非常に重要だからです。

    姑と嫁

    韓国では、姑と嫁の関係は非常に注意を要するものです。姑に気に入られる一番の方法は「朝ごはん」。

    姑というものは「朝ごはん」に全神経を集中させており、非常に敏感に反応するんですよ。朝ごはんの献立に気を配りましょう。

    お小遣い

    年中行事の時はもちろん、お小遣いを定期的にあげること。ただし、白い封筒にいれて渡すのがポイント。“Money is king!!” とのことだった。

    嫁姑間のいざこざを減らす方法

    韓国では昔から嫁姑間の争いや婚家での嫁いびりがひどいといわれています。それが結婚と同時に始まる女性の一生だったんですよ。

    いじめられた嫁がもっと意地悪な姑になって自分も嫁いびりをするというドミノ倒しのような関係。それが嫁姑間の問題だったんです。

    だからできるだけ嫁姑間のいざこざを減らすのが、幸せな結婚生活のための女性の知恵だと言えます。

    ではここで韓国の先輩のお嫁さんたちから寄せられた「嫁姑間のいざこざを減らす方法」を見てみましょう。

    1. 呼び方が重要

    「オモニ(お母さん)」ではなく、「オンマ(ママ)」と呼ぶ。

    2. 何でも質問

    知らないことも知っていることも、とにかく聞く!

    3. よく笑う

    上手にできても、失敗しても、スマイルキープ。

    4. 一緒に銭湯やサウナに行く

    背中を流してあげるとポイントアップ!

    5. 一緒に花札をやる

    必ず負けてあげること(ここが肝心!)

    外国人のお嫁さんが聞いたら「ここまでやらないといけないの?」とため息が出てしまいそうです。

    嫁姑間のイザコザに耐え乗り越えて生きるのが、韓国の嫁たちの結婚生活なんですよ。

    嫁のご飯つぶ花

    名前の由来

    その代表的な昔話が「며느리 밥풀꽃(嫁のご飯つぶ花)」という花の由来です。

    むかしむかし、ある貧しい家に嫁いだ嫁が、ひどくおなかがすいてしゃもじにくっついたご飯つぶを

    いくつかとって食べていたところ、運悪く姑に見つかってしまいました。

    姑は、「家族みんながひもじい思いをしてるっていうのに、おまえはひとりでご飯を食べるのかい?」というや嫁の手からしゃもじを奪いとり、容赦なく打ちたたきます。

    たたかれた嫁は打ちどころが悪くて死んでしまったのだが、死んだ嫁の舌には、飲み込むこともできなかったご飯粒が2つくっついていたといいます。

    その後、その嫁の墓の周りには、恨みのこもった「嫁のご飯つぶ花」が咲き始めました。

    現在は姑のご飯つぶ花?

    この花は世を儚み恥じらう気持ちが強いのか、山の中にしか咲いていないそうですよ。

    嫁姑間の問題、特に婚家での生活がつらかった昔の韓国の女性像に重ね合わせて、このような名前がつけられたのでしょうね。

    けれども、最近は時代が変わって嫁の顔色をうかがいながら生活する姑もたくさんいます。

    今や「嫁のご飯つぶ花」ではなく、「姑のご飯つぶ花」と呼ばなくてはならないような時代に、私たちは生きています。

    ハングルドットコム韓国語教室

    전화 한통 드려라(チョナ ハントン トゥリョラ) 電話1本しておけよ

    알았어, 알았어(アラソ、アラソ) わかった、わかった

    会 話

    성광: 엄마 생신 알지?(オンマ センシン アルジ?)

    お袋の誕生日知ってるだろ?

    미례: 알아, 알아.(アラ、アラ)

    知ってる、知ってる。

    성광: 전화 한통 드려라.(チョナ ハントン トゥリョラ)

    電話1本しておけよ。

    미례: 알았어, 알았어.(アラソ、アラソ)

    わかった、わかった。

    성광: 꼭!(コッ!)

    絶対だぞ!

    미례: 알았대두.(アラッテドゥ)

    わかってるってば

    韓国の嫁と姑

    嫁と姑という問題は、世界共通ではないでしょうか?

    日本語なら「嫁と姑」韓国語なら「며느리와 시어머니」となります。

    インターネットの掲示板なんかを覗いてみると、日本と同じような話がいくつもあります。

    韓国の両親の日

    私が先日見かけたものは、韓国でいうところの「両親の日」のできごと。

    基本的に韓国では「プレゼント」は「物」より「現金」が喜ばれるそうですが、姑は実の娘と一緒にデパートへ行き、プレゼントをもらったとのこと。

    それをわざわざ、嫁に話しをしたんだとか・・・嫁はもちろん、「現金」を用意していたようですが、「現金」+「物」もあげなければいけないのかと、愚痴っていました。

    嫁VS姑

    このような話は、たぶん全世界で聞くことができるのではないでしょうか?日本でも同じような話はよく見かけますよね?

    一昔前には、テレビでも「嫁姑問題」をよく取り扱っていた気がします。モザイクと音をかえたりして・・・

    嫁も姑も一人の人間

    ただ、1つ言えることは、「嫁と姑」以前に、1人の人間同士ということ。

    これは、国籍が違っても人間同士なので、まずは「嫁と姑」を離れ、人間としてお付き合いしてみてはどうでしょうか?

    綺麗事ではありませんよ。私も実際に、経験があります。

    同じ女性としてお付き合い

    姑は一昨年他界したのですが、色々な話をしました。姑と思う前に同じ女性として話していました。

    もちろんお互い嫌な面もありましたが、嫌な面ばかり見ていくとキリがありません。

    また、あら探しのようになってしまっては、人生つまらなくなってしまいます。

    少しの気遣いが大切

    他人を変えることは難しいですが、自分の考えや態度を少し変えてみることで、関係も変わってきます。

    自分を変えることも難しいですが(信念を変えるという意味ではありません)言葉を選んでみたり、言い方を変えてみたり、工夫はできるはずです。

    姑は人生の先輩

    堅苦しい話になってしまいましたが、「嫁と姑」と構える前に、人間として人生の先輩として思ってみるのも悪く無いということです。

    これは、日本や韓国に限らず、色々な方法で関係を築いていけばいいのではないでしょうか?

    無理をする必要はありませんが、お互い少しだけ努力をしてみることも大切ではないでしょうか?

    郷に入っては郷に従え

    日本と韓国は場所的にも近いうえ、文化も似ています。しかし、やはり外国です。

    「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるように、学びだと捉え、生活してみてもいいのではないでしょうか?

    韓国語の慣用句で「이가 없으면 잇몸으로」・・・なんとかなる。どうにかなるという慣用句があります。

    このような慣用句も覚えてみてはいかがでしょうか?

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    韓国語会話

    가: 어제 시어머니와 같이 쇼핑하러 갔어.

    昨日、姑と一緒にショッピングしたんだけど

    나: 무엇을 샀어?

    何をかったの?

    가: 어버이날 선물을 사러 갔는데 시어머니께서 마음에 든 물건이 없어서…

    両親の日のプレゼントを買いに行ったんだけど、姑が気に入った物がなくて

    나: 그랬었구나. 큰 일이네.

    そうだったんだ・・・大変だね

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    幸せな結婚生活のはずが、嫁VS姑の戦いが発生するのは日本でも韓国でも同じようです。

    日本とは結婚のスタイルが違う韓国の嫁・姑事情をのぞいて見ましょう。

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    韓国の結婚式

    皆さんもご存知のように、韓国の結婚式は「バイキング」スタイルが多く、両家の親戚をはじめ、友達・会社の同僚にと数多くの人々が参加するようです。

    ご祝儀なんかも日本よりはかなり安いようです。

    嫁VS姑

    また、結婚後・・・これは世界共通といっていいでしょう。「嫁VS姑」もあるそうです。

    ただ、少し違う点といったら、やはり韓国男性は「嫁」より「母」を選ぶ事がほとんどとか・・・

    文化の影響もあるでしょう。儒教の国と言われるがゆえ、年上を敬うことはもちろんのこと、従わざる負えないのかもしれませんね。

    よく韓国ドラマでも見かけると思います。「姑」が「嫁」を・・・そして、「嫁」が反撃!?なんてシーンはよく見ますね。

    実際には、わかりませんが、もっとドロドロしているかもしれませんね。

    カプジルとは

    また、最近では「カプジル(갑질)」という言葉も。これは「嫁VS姑」というよりは、韓国社会を表しているようです。

    甲乙の甲が乙に命令したり、従わせたり。強者と弱者を表している言葉のようです。

    某航空の事件がありましたが、これが「カプジル」に当たるようですよ。

    また、他にも最近、韓国のニュースを見ると「カプジル」は色々なところで起きているようです。

    韓国の出産事情

    しかし、一般的家庭においては、韓国でも日本のように核家族が進み、少子高齢化社会が問題となっているようです。

    韓国では少子高齢化のことを「低出産高齢化(저출산고령화)」と言われているようです。

    日本でも問題になっていますが、お隣でも同じようなことが起きているようです。

    子供は宝といいますが、現代社会の縮図は、子供を育てにくい環境になっているのは、韓国でも同じようです。

    結婚は問題だらけ?

    話が少しそれてしまいましたが、日本でも韓国でも、「嫁VS姑」問題をはじめ、結婚年齢は遅くなったりと、結婚に対する意識が変わってきたことは間違いないでしょう。

    また、子供を授かり育てていくことが厳しい社会という現実は避けられないのかもしれませんね。

    今日は少し堅苦しい話となってしまいましたが、「結婚」はどこの国でも、何かしらの問題があることは言うまでもないのではないでしょうか?

    韓国語会話

    가:나 결혼하기로 했어.

    私、結婚することにしたよ

    나:와! 축하해.

    わお!おめでとう!

    가:그런데 문제가 좀 있어. 시어머니가 무서워서…

    でも、問題があるんだよね・・・義理母が怖くて

    安否電話!?韓国では嫁が姑に・・・

    ご存知の方の多いと思いますが、韓国では嫁が姑にご機嫌伺いの電話をする「安否電話(안부전화)」というものがあります。

    最近では、各家庭によって「毎日」のところもあれば、「週1回」、また「全然電話をしない」と様々なようです。

    でも電話をしないと、姑が息子に「電話がない」なんて言うこともあるようです。

    また、「安否電話」なんて聞くと、日本人からすれば、「安否?」と大袈裟に感じますよね。

    ところが韓国ではこの「安否電話=ご機嫌伺い」ぐらいなので、大袈裟ではないようです。

    しかし、この「安否電話」で、色々な問題もあるようです。

    安否電話で見る嫁・姑問題

    時代と共に文化に変化も

    嫁から電話がないと怒る姑もいれば、小言を言う姑もいるようです。

    しかし、最近では、『嫁からこの「安否電話」がなくても怒らないように、自分から電話しましょう。』というようなことも見かけます。

    時代とともに文化にも変化が現れてきているようです。

    嫁姑トラブルの避け方

    嫁と姑・・・難しく考えると本当に難しいですが、お互い少しの思いやりがあれば、自然とトラブルを避けられることができるのではないかと思う次第です。

    しかし、やはり儒教の国韓国。年下が目上の方に従うという習慣はなかなか抜けないようです。

    偏見ではなく、これもやはり外国の文化ということを知っておく必要はあるでしょう。

    小姑関係も問題?

    また、日本でも「嫁と姑」以外に「小姑(義理姉・義理妹)」との関係も問題になる場合が多いと思いますが、韓国でも「小姑(시누이)」関係があるようです。

    もちろん、いい関係を築いている方もたくさんいるようですが、中には最悪の関係となってしまう場合もあるようです。

    この関係も各国であるようです。

    とにかく、これらの関係は切っても切れない縁なので、うまく付き合っていけるよう、努力や思いやりが必要かもしれませんね。

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    会話

    가: 어제 시어미니랑 시누이가 이야기했었는데、 내 욕을…

    昨日、義理母と義理姉が話してたんだけど、私の悪口を。。。

    나: 신경 쓰지마.

    気にしないで

    가: 응, 고마워. 근데 시어머니랑 시누이는 내가 있는 줄 몰랐나봐.

    ありがとう。でも義理母と義理姉、私がいたの知らなかったみたい

    オウム教授法とは?

    私たちの頭の中にはたくさんの言葉の引き出しがあります。単語の引き出し、文法の引き出し、文章の引き出し…….

    けれども、3年以上韓国語を勉強したにもかかわらず、突然誰かに韓国語で質問されると簡単な答えさえすぐに出てこない理由は何でしょうか?

    コミュニケーションは卓球のように、「打っては返し、返しては打つ」をリズミカルに行わなければいけません。簡単な単語一つでもすぐに答えられると会話がグンと楽しくなります。

    今まで単語や文法の引き出しからパズルのように一つ一つ探してははめ込もうとしていませんでしたか?これからはぜひ文章の引き出しを作ってみてください。

    「文章まるごと暗記」を実践していくうちに、いつのまにか口ごもらずリズミカルに会話している自分を発見するでしょう。

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