目次
発音がよくなるためには、発音の法則を知るだけでなく、唇の運動、舌の運動、あごの運動をコツコツ続けることが必要です。
韓国語発音の鍵を掴もう!基本から学ぶ発音練習と会話で効果的な練習法
発音の基本
ハングルを学んでいると、今まで使ったこともないような筋肉を動かさなければいけないので、口と舌とあごの筋肉を根気よくほぐしていくことが大切です。
では、発音の世界へと旅立ちましょうか?
発音の一番の基本は口を大きく開けることです。
「どのぐらい開ければいいのか?」ですって?
「아」は横に指3本が入るぐらい、「어」は横に指2本が入るぐらい開きます。
そして、母音の発音は正確でなければいけません。
正しい発音をするためには、まず母音(아、야、어、여、오…)を発音する時の唇が正確に動かなければいけません。
ㅏ:아버지 [アボジ(お父さん)の「ア」]
ㅑ:야구 [ヤグ(野球)の「ヤ」]
ㅓ:어머니 [オモニ(お母さん)の「オ」]
日本語の「お」の発音と違う点は、卵を1つたてにして口に入れた形で、下あごを若干引くような感じで喉の奥から音をだすことです。
ㅕ:여유 [ヨユ(余裕)の「ヨ」]
ㅗ:오렌지 [オレンジ(オレンジ)の「オ」]
ㅛ:요구르트 [ヨグルト(ヨーグルト)の「ヨ」]
ㅜ:우유 [ウユ(牛乳)の「ウ」]
ㅠ:우유 [ウユ(牛乳)の「ユ」]
ㅡ:치즈 [チズ(チーズ)の「ウ」]
口角をしっかり上げて、ボールペンを口にくわえているような形をつくり、唇を横に引いた形で発音します。
ㅣ:이 [イ(歯)の「イ」]
次に子音の発音も正確でなければいけませんが、音の通り発音するためには舌とあごがよく動かなければいけません。
発音練習
私たちの体は귀차니즘(キチャニズム:めんどくさいと思う気持ち)に陥りやすく、動きは最小限にとどめて、大体似たような音をだせばいいやと考える習性があります。
これからはこのような習性を捨て、ひとつひとつ正確に発音することができる時まで、唇と舌にめんどうをかけますというぐらいの気持ちで、よく動かしましょう。
では、唇と舌の運動について見ていきましょう。
唇の運動
1.「아어오우으이」を1音1音、正確に練習します。
2.「아」は指3本、「어」は指2本、「오/우」は指1本、最初はゆっくり発音し、徐々にスピードを上げて発音してみましょう。
舌の運動
1.口を「아」の状態に開いたまま、舌を上の歯の裏側と舌の歯の裏側に交互につけます。これを10回くり返します。
2.口を「아」の状態に開いたまま、舌先を左上の奥歯→右上の奥歯→右下の奥歯→左下の奥歯につけます。これを5回くり返した後、反対方向も5回行います。
3.舌を前につき出して、舌先を立てます。それから舌でアルファベットを書きます(a~z)
あごの運動
1.左手を開いて手のひらを左の頬にあてます。
2.左手は顔に向かって、あごは左手に向かって互いに押し合います。(あまり力を入れ過ぎず、軽く)
3.反対側、右手でも同じように行ってください。
これを1ヶ月続けると、みなさんの発音は格段によくなるでしょう。
会話
発音は楽しい会話の中でよく聞きとれます。会話は発音ではなく、内容が大切ですね。
– 軽い質問を投げかける形で会話をリードしましょう –
A: 피부가 좋아보이네요?
肌がきれいですね。
무슨 관리 받으세요?
何かお手入れされてますか?
B: 감사합니다~. 관리까지는 아니고 그냥 뭐……
ありがとうございます。お手入れまではいかなくて、ただちょっと…
A: 아 그래요?
あぁ、そうですか。
어쩐지 피부가 좋을 수 밖에 없겠네요.
やっぱり、だから肌がきれいなんですね。
그런데 그렇게 관리하려면 힘들겠어요.
でも、そのようにお手入れしようと思ったら大変でしょうね。
B: 힘들기는요.……
大変だなんて…。
A:완전히 우유같은 피부네요.
全くミルクのような肌ですよ。
<発音練習をしてみましょう> *音の変化に注目
관리 → 괄리:[流音化]
없겠네요 → 업껜네요:[濃音化.鼻音化]
그렇게 → 그러케:[激音化]
힘들겠어요 → 힘들게써요:[連音化]
韓国語の発音上達のために
会話をしたり、話をしたりすることの基本は正確な発音にあると言えます。
ところが相手が「何を言ってるのか分からない」という表情をしたり、何度も「もう一度言ってもらえますか?」と求められることがありますね。
そのような場合は、自分の発音に問題がないか考えてみて、発音がよくなる方法を練習してみる必要があるかもしれません。
何よりも、ゴニョゴニョと語尾を濁さないで、一言一言はっきり、ゆっくり話そうとする習慣が大切です。
はっきりゆっくり発音してみると、正確な発音ではなくても、相手とのコミュニケーションがはるかに円滑になることが感じられると思います。
発音がよくなる方法
口を大きくはっきりと開けて
その1番目として練習すべき部分は、まず口を大きくはっきりと開けて、話をしてみましょう。
いくらすばらしい内容が含まれていたとしても、ゴニョゴニョ話すとよく聞きとれなくて、コミュニケーションが円滑に成り立たないことがあります。
ニュース番組を進行するアナウンサーの口元を詳細に見てみると、普通人が話すよりも口の形もオーバーにつくっています。
そして大きくしっかりと口を動かしながら話しているのが分かりますが、その理由がまさにここにあります。
正確に発音しようと努力する
2番目に練習すべき部分は、正確に発音しようと努力することです。
ある人は、ボールペンを口にくわえて発音練習をされる方もいます。
練習をするのもいいことですが、それよりも自然に、普段話す時、最大限、正確に発音をしようと努力することがもっと大切だと思います。
発音のコツ
舌足らずの克服法
舌足らずな発音になってしまう方や、‘ㅅ’の発音が英語の’th’の発音のようになってしまう場合は、口を大きく開けて、口の中の空間をできるだけ広げてから発音してみてください。
舌をしっかり口の底辺に這わせてこそ空間が広がって舌足らずな発音にならず、発音もよくなります。
とにかく自信をもって、正確に、あせらずに発音することが大切です。
歯茎音のマスター方法
‘ㅅ‘の発音は歯茎音といって、歯の間から空気が漏れて出る音ですが、空気が漏れる音が目立って激しい場合、同じ歯茎音系列の’ㅈ‘, ‘ㅊ‘の発音もそうですが、問題が生じます。
この発音を矯正するためには、’ㅅ‘と連結している母音を正しく発音すればいいのです。
例
「소송」: ‘ㅅ‘を正しく発音しようとするよりも、母音の’ㅗ‘ を正確に発音してみましょう。’소송‘のふたつの ‘ㅗ‘ の母音をゆっくり正確に発音します。
「시작」 : ‘ㅣ‘ ‘ㅏ‘ の母音に力を入れて、ゆっくり正確に発音します。
「사슴」 : ‘ㅏ‘ ‘ㅡ‘ の母音に力を入れて、ゆっくり正確に発音します。
「칫솔」 : ‘ㅣ‘ ‘ㅗ‘ の母音に力を入れて、ゆっくり正確に発音します。
ひとりで訓練する場合の発音がよくなる方法
1.自分の声を録音します。 (簡単な文章を読んでみるのもいいですね)
2.自分の声を聞きながら、自分が話した言葉を書いてみます。
3.自分が話した言葉や文書のうち、発音の変化(連音化、激音化、濃音化、鼻音化など)に印をつけてみます。
4.正確に発音するために努力し、自分が話した言葉を繰り返し練習します。
会話
発音は楽しい会話の中でよく聞きとれます。会話は発音ではなく、内容が大切ですね。
-自分の話に相手を引き込んでみよう–
A:나는 빅뱅 좋아하는데 너는 누구 좋아해?
私はBIGBANGが好きなんだけど、あなたは誰が好き?
B:난 동방신기 좋아해.
私は東方神起が好き。
A:그래? 나도 요즘 동방신기 매력에 푹 빠졌는데.
そう?私も最近東方神起の魅力にどっぷりはまっちゃったんだけど。
이번에 콘서트에 한번 가 보려고.
今回、コンサートに一度行ってみようと思って。
B:어머, 나도 가려고 하는데.
あら、私も行こうと思ってるんだけど。
A:야, 그럼 같이 가자. 티켓은 샀니?
まぁ、それじゃあ一緒に行こうよ。チケットは買った?
B:아니, 아직.
ううん、まだ。