韓国語「チュセヨ/ジュセヨ(주세요)」徹底解説!「ください」の正しい発音・使い方・丁寧表現
韓国旅行中のショッピングや食事、あるいは日常のちょっとしたお願いごと。「ください」という言葉は、コミュニケーションに欠かせない基本中の基本ですよね。韓国語で「ください」を表現する最も代表的なフレーズが「주세요」です。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この「주세요」、非常に便利で頻繁に使われる一方で、「チュセヨ」と聞こえたり「ジュセヨ」と聞こえたり、発音が少し不思議に感じたことはありませんか? また、「〜してください」と動作をお願いする時にはどう言えばいいの? もっと丁寧に頼みたい場合は? など、知っておきたいポイントがいくつかあります。
この記事では、韓国語の超重要フレーズ「주세요」について、その正しい発音のルールから、具体的な使い方(「物をください」「~してください」)、失礼にならない丁寧な依頼表現、さらには友達同士で使うタメ口まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します!
このガイドを読めば、あなたは…
- 「チュセヨ」と「ジュセヨ」の発音の違い(濁音化ルール)が明確にわかります。
- 買い物や飲食店で「〇〇をください」とスムーズに注文・お願いできるようになります。
- 「〇〇してください」と動作を依頼する表現(-아/어 주세요)をマスターできます。
- 「~していただけますか?」など、より丁寧で失礼のない依頼表現を学べます。
- 友達に「ちょうだい」と頼むタメ口表現「줘」もわかります。
- 韓国旅行や日常会話で自信を持って「주세요」を使いこなせるようになります!
「주세요」をマスターして、韓国語でのコミュニケーションをもっと快適で楽しいものにしましょう!
目次
韓国旅行・日常会話で超必須!「ください」を意味する万能フレーズ「주세요」とは?
まず基本として、韓国語の「주세요」は、日本語の「ください」に最も近い意味を持つ、非常に幅広く使われる表現です。動詞「주다 (チュダ) – 与える、くれる」の丁寧な命令形・依頼形にあたります。
大きく分けて、以下の二つの使い方があります。
- 物を要求する場合:「〜を ください」 (例:물 주세요 – お水をください)
- 動作を依頼する場合:「〜して ください」 (例:사진 찍어 주세요 – 写真を撮ってください)
この2つの使い方を覚えれば、旅行先での注文や買い物、日常での様々なお願いごとなど、多くの場面に対応できる、まさに「万能フレーズ」なのです。

語頭なら「チュセヨ」、語中なら「ジュセヨ」?
発音の謎解明!「チュセヨ」?「ジュセヨ」?どっちが正しい?濁音化のルール
「주세요」を聞いていると、「チュセヨ」に聞こえる時と「ジュセヨ」に聞こえる時があり、混乱することがあります。これは韓国語の発音ルールである「濁音化(유성음화 / ユソンウムファ)」が関係しています。
語頭では清音「チュ」、語中・語尾では濁音「ジュ」が基本
韓国語の子音の中には、単語や文の最初にくる(語頭)か、母音や一部のパッチム(ㄴ, ㄹ, ㅁ, ㅇ)の後にくる(語中・語尾)かで、発音が変わるものがあります。「ㅈ」(j/ch) もその一つです。
- 語頭に来る場合: 息をあまり出さない、やや硬めの「チュ」に近い清音で発音されます。
- 例:주세요 (単独で言う場合) → チュセヨ
- 例:주말 (週末) → チュマル
- 語中・語尾(母音やㄴ, ㄹ, ㅁ, ㅇパッチムの後)に来る場合: 息が漏れてやや柔らかい「ジュ」に近い濁音で発音されます。
- 例:이거 주세요 (これをください) → イゴ ジュセヨ (母音「ㅓ」の後)
- 例:맥주 (ビール) → メクチュ (パッチム「ㄱ」の後なので濁らない)→ 맥주 주세요 → メクチュ ジュセヨ (母音「ㅜ」の後)
- 例:가지 마세요 (行かないでください) → カジ マセヨ (母音「ㅏ」の後)
なぜ発音が変わるの?韓国語の「濁音化」現象
これは、母音のような「響く音(有声音)」の後に「ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ」のような「響かない音(無声音)」が来ると、前の響く音の影響を受けて、後ろの音も響く音(有声音=濁音)に変化するという、自然な発音の流れによるものです。日本語でも「会社(かいしゃ)」が「株式会社(かぶしきがいしゃ)」と濁るのに似ていますね。
聞き取りと発音練習のポイント
最初は難しく感じるかもしれませんが、たくさんの韓国語を聞いて、単語単体で発音される時と、文の中で発音される時の音の違いを意識することが大切です。発音する時も、文頭か文中かで「チュ」と「ジュ」を使い分けるように意識してみましょう。
英語表記(Romaja)での注意点:原則濁音で表記される?
韓国語の英語表記(ローマ字表記)の公式ルールでは、濁音化する子音(ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ)は、語頭に来ても語中に来ても、原則として濁音を表すアルファベット(g, d, b, j)で表記することが標準とされています。(例:釜山 → Busan, 大邱 → Daegu)
そのため、「주세요」も “Juseyo” と表記されることが多いですが、実際の語頭での発音は「チュセヨ」に近い、ということを覚えておくと混乱が少ないでしょう。

「이거 주세요! (イゴ ジュセヨ!)」- これください!
【使い方①】「〜を ください」- 物をお願いする基本形「名詞 + 주세요」
まずは、物を「ください」とお願いする時の最も基本的な使い方です。
超シンプル!欲しい物の名前に「주세요」を付けるだけ
欲しい物(名詞)の後ろに、そのまま「주세요」を付ければOKです。
[欲しい物の名詞] + 주세요 (ジュセヨ)
例:물 주세요. (ムル ジュセヨ) – お水をください。
例:메뉴 주세요. (メニュ ジュセヨ) – メニューをください。
例:영수증 주세요. (ヨンスジュン(グ) ジュセヨ) – レシートをください。
助詞「~を (을/를)」は必要?省略してもOK?
本来、文法的には「~を」にあたる目的格助詞「을/를」を入れて「[名詞]을/를 주세요」とするのが正しい形です。
例:물을 주세요. (ムルル<0xE3><0x82><0x92> ジュセヨ)
例:커피를 주세요. (コピル<0xE3><0x82><0x92> ジュセヨ)
(※前の名詞の最後にパッチムがあれば「을」、なければ「를」)
しかし、日常会話、特に口語では、この助詞「을/를」は省略されることが非常に多いです。「물 주세요」「커피 주세요」のように、助詞なしで言う方がむしろ自然に聞こえる場合も多くあります。旅行会話などでは、まずは助詞なしで使ってみるのが簡単で良いでしょう。
買い物で使える!「이거 주세요 (これください)」は魔法の言葉
欲しい物の名前がわからなくても、指を差しながら指示代名詞を使えば大丈夫!
これ:이거 (イゴ) / それ:그거 (クゴ) / あれ:저거 (チョゴ)
例:(商品を指差して) 이거 주세요. (イゴ ジュセヨ) – これください。
例:(店員さんが持っているものを指して) 그거 주세요. (クゴ ジュセヨ) – それください。
例:(遠くの棚にあるものを指して) 저거 주세요. (チョゴ ジュセヨ) – あれください。
これさえ覚えておけば、買い物で困ることはかなり減るはずです!
飲食店で注文する時の実践例文
例:김치찌개 하나 주세요. (キムチチゲ ハナ ジュセヨ) – キムチチゲを一つください。(※하나(ハナ)は固有数詞の「一つ」)
例:비빔밥 두 개 주세요. (ピビムパプ トゥ ゲ ジュセヨ) – ビビンバを二つください。(※두 개(トゥ ゲ)は「二つ」)
例:여기요! 주문 받아 주세요. (ヨギヨ! チュムン パダ ジュセヨ) – すみません!注文取ってください。
例:계산서 주세요. (キェサンソ ジュセヨ) – お会計(計算書)ください。
その他、お店や日常で使える例文
例:봉투 하나 더 주세요. (ポントゥ ハナ ト ジュセヨ) – 袋をもう一枚ください。
例:냅킨 좀 주세요. (ネプキン チョム ジュセヨ) – ナプキンをちょっとください。(※좀(チョム)は「ちょっと」というニュアンスを加え、依頼を和らげる効果がある)
例:리모컨 주세요. (リモコン ジュセヨ) – リモコンください。
【使い方②】「〜して ください」- 動作をお願いする応用形「動詞 + 아/어 주세요」
次に、人に何かを「~してください」と動作を依頼する時の使い方です。これは少し文法的な活用が必要になります。
作り方の基本:動詞の「ヘヨ体」語幹 + 주세요
一番簡単な覚え方は、動詞を丁寧語の「ヘヨ体(해요체)」に活用させ、その語尾の「요」を取った形に「주세요」を付ける、という方法です。
[動詞のヘヨ体活用(語尾요抜き)] + 주세요 (ジュセヨ)
文法的に正確に言うと、「動詞の語幹」に「-아 주세요」または「-어 주세요」を付けます。どちらが付くかは、ヘヨ体活用のルールと同じです。
【重要】ヘヨ体活用の復習
ヘヨ体(-아요/어요)の作り方を簡単におさらいしましょう。
- パターン1:語幹の最後の母音が「ㅏ, ㅗ」の場合 → 語幹 + 아요
- 例:가다 (カダ – 行く) → 語幹「가」→ 가 + 아요 → 가요 (カヨ) ⇒ 가 주세요 (カ ジュセヨ – 行ってください)
- 例:보다 (ポダ – 見る) → 語幹「보」→ 보 + 아요 → 봐요 (ボアヨ→ブァヨ) ⇒ 봐 주세요 (ブァ ジュセヨ – 見てください)
- パターン2:語幹の最後の母音が「ㅏ, ㅗ」以外の場合 → 語幹 + 어요
- 例:읽다 (イクタ – 読む) → 語幹「읽」→ 읽 + 어요 → 읽어요 (イルゴヨ) ⇒ 읽어 주세요 (イルゴ ジュセヨ – 読んでください)
- 例:만들다 (マンドゥルダ – 作る) → 語幹「만들」→ 만들 + 어요 → 만들어요 (マンドゥロヨ) ⇒ 만들어 주세요 (マンドゥロ ジュセヨ – 作ってください)
- 例:기다리다 (キダリダ – 待つ) → 語幹「기다리」→ 기다리 + 어요 → 기다려요 (キダリオヨ→キダリョヨ) ⇒ 기다려 주세요 (キダリョ ジュセヨ – 待ってください)
- パターン3:「하다」動詞の場合 → -하여요 → -해요
- 例:공부하다 (コンブハダ – 勉強する) → 공부해요 (コンブヘヨ) ⇒ 공부해 주세요 (コンブヘ ジュセヨ – 勉強してください)
- 例:운전하다 (ウンジョンハダ – 運転する) → 운전해요 (ウンジョネヨ) ⇒ 운전해 주세요 (ウンジョネ ジュセヨ – 運転してください)
このヘヨ体活用のルールが分かれば、「〜してください」の形を作るのは簡単ですね!
様々な動詞での活用例(読む、書く、行く、来る、待つ、助ける…)
- 読む (읽다/イクタ) → 읽어요 (イルゴヨ) → 읽어 주세요 (イルゴ ジュセヨ) – 読んでください
- 書く (쓰다/スダ) → 써요 (ソヨ) → 써 주세요 (ソ ジュセヨ) – 書いてください
- 行く (가다/カダ) → 가요 (カヨ) → 가 주세요 (カ ジュセヨ) – 行ってください
- 来る (오다/オダ) → 와요 (ワヨ) → 와 주세요 (ワ ジュセヨ) – 来てください
- 待つ (기다리다/キダリダ) → 기다려요 (キダリョヨ) → 기다려 주세요 (キダリョ ジュセヨ) – 待ってください
- 助ける (돕다/トプタ) → 도와요 (トワヨ) → 도와주세요 (トワ ジュセヨ) – 助けてください
- 教える (가르치다/カルチダ) → 가르쳐요 (カルチョヨ) → 가르쳐 주세요 (カルチョ ジュセヨ) – 教えてください
- 話す (말하다/マラダ) → 말해요 (マレヨ) → 말해 주세요 (マレ ジュセヨ) – 話してください
依頼・指示の場面で使える実践例文
例:천천히 말해 주세요. (チョンチョニ マレ ジュセヨ) – ゆっくり話してください。
例:여기에 이름을 써 주세요. (ヨギエ イルムル ソ ジュセヨ) – ここに名前を書いてください。
例:좀 기다려 주세요. (チョム キダリョ ジュセヨ) – ちょっと待ってください。
例:이 문 좀 열어 주세요. (イ ムン チョム ヨロ ジュセヨ) – このドアをちょっと開けてください。(※열다/ヨルダ – 開ける)
例:택시 좀 불러 주세요. (テクシ チョム プルロ ジュセヨ) – タクシーをちょっと呼んでください。(※부르다/プルダ – 呼ぶ)

「~주시겠어요?」で、より丁寧に依頼しよう
失礼にならないために!もっと丁寧に「ください」と伝える表現バリエーション
「〜주세요」は丁寧語(ヘヨ体)ですが、状況や相手によっては、直接的すぎて少し失礼に聞こえたり、きつい印象を与えたりする可能性もあります。特に目上の方へのお願いや、少し無理なお願いをする場合には、より丁寧な表現を使うのが望ましいです。
一番使いやすい丁寧依頼:「-아/어 주시겠어요? (チュシゲッソヨ?)」~していただけますか?
[動詞のヘヨ体活用(語尾요抜き)] + 주시겠어요? (ジュシゲッソヨ?)
「-아/어 주세요」に、尊敬を表す「-시-」と、相手の意向を尋ねる推量の「-겠-」、そして疑問形の語尾「-어요?」が付いた形です。「〜してくださいますか?」「〜していただけますか?」という意味になり、「주세요」よりも格段に丁寧で柔らかい印象になります。
「-시-」で相手への敬意を示す
「-시-」(シ)は、動作をする相手(つまり、お願いを聞いてくれる相手)への敬意を表す語尾です。これが入ることで丁寧さがアップします。
疑問形「-겠어요?」で柔らかい依頼に
「〜してください」という命令・依頼形ではなく、「〜していただけますか?」と相手の意向を尋ねる疑問形にすることで、一方的な要求ではなく、相手の都合を伺う丁寧なニュアンスになります。
例文:道を尋ねる、写真を頼むなど
例:길 좀 가르쳐 주시겠어요? (キル チョム カルチョ ジュシゲッソヨ?) – 道をちょっと教えていただけますか?
例:사진 좀 찍어 주시겠어요? (サジン チョム チゴ ジュシゲッソヨ?) – 写真をちょっと撮っていただけますか?
例:창문 좀 닫아 주시겠어요? (チャンムン チョム タダ ジュシゲッソヨ?) – 窓をちょっと閉めていただけますか?
例:다시 한번 설명해 주시겠어요? (タシ ハンボン ソルミョンヘ ジュシゲッソヨ?) – もう一度説明していただけますか?
何かをお願いする時は、まずこの「-아/어 주시겠어요?」を使うことを意識すると、失礼になることが少なく安心です。
さらに丁寧にお願いする:「-아/어 주실 수 있으세요/있을까요?」~していただくことは可能でしょうか?
もう少し遠回しに、相手が可能かどうかを尋ねる形でお願いする方法もあります。「-ㄹ/을 수 있다」(~することができる)という可能表現を使います。
例:창문 좀 닫아 주실 수 있으세요? (チャンムン チョム タダ チュシル ス イッスセヨ?) – 窓をちょっと閉めていただくことは可能でいらっしゃいますか?
例:혹시 내일 다시 와 주실 수 있을까요? (ホクシ ネイル タシ ワ チュシル ス イッスルッカヨ?) – もしよろしければ明日また来ていただくことは可能でしょうか?
「주시겠어요?」よりもさらに丁寧で控えめなお願いの仕方になります。
物をいただく場合の謙譲語:「드리다 (トゥリダ)」との関係は?
「주다 (チュダ)」は「与える、くれる」という意味の動詞ですが、その謙譲語(自分をへりくだる言葉)として「드리다 (トゥリダ) – 差し上げる」があります。
物を「ください」とお願いする場合、「주세요」は相手に対して「与える」ことを要求する形になります。これは場合によっては少し直接的に聞こえることも。もし自分が何かを「いただく」というニュアンスを強調したい場合は、「私が~をいただけますか?」という許可を求める形(例:물 좀 마셔도 될까요? – お水をちょっと飲んでもいいですか?)で尋ねる方がより謙譲的な表現になることもあります。ただし、通常お店などで物を頼む場合は「주세요」で全く問題ありません。
依頼を和らげるクッション言葉を活用しよう
日本語でも「すみません」「申し訳ありませんが」といった言葉を添えるように、韓国語でもクッション言葉を使うことで、お願いのニュアンスを和らげることができます。
- 죄송하지만… (チェソンハジマン…) – 申し訳ありませんが…
- 실례지만… (シルレジマン…) – 失礼ですが…
- 혹시… (ホクシ…) – もしよろしければ… / もしかして…
- 저기요… (チョギヨ…) – あのう… / すみません… (呼びかけ)
- 잠깐만요… (チャムッカンマンニョ…) – ちょっとすみません… / 少々お待ちください…
- … 좀 … (… チョム …) – ~をちょっと~ (例:물 좀 주세요 – お水をちょっとください)
例:죄송하지만, 에어컨 좀 켜 주시겠어요? (チェソンハジマン, エオコン チョム キョ ジュシゲッソヨ?) – 申し訳ありませんが、エアコンをちょっとつけていただけますか?
例:실례지만, 잠시 자리 좀 비켜 주시겠어요? (シルレジマン, チャムシ チャリ チョム ピキョ ジュシゲッソヨ?) – 失礼ですが、少し席を空けていただけますか?
状況に応じた丁寧表現の使い分けチャート(目安)
丁寧度 | 表現 | 主な対象・状況 |
---|---|---|
↓ 低い |
-아/어 줘 (パンマル) | 親しい友人、家族、年下 |
↑ ↓ |
-아/어 주세요 (ヘヨ体) | 一般的な丁寧語。店員、同僚、初対面(状況による) |
↑ ↓ |
-아/어 주시겠어요? (ヘヨ体+尊敬+疑問) | より丁寧に依頼したい場合。目上の人、お客様、知らない人へのお願い |
高い ↑ |
-아/어 주실 수 있을까요? (可能疑問形) | 非常に丁寧に、相手の都合を最優先して尋ねたい場合。 |
【番外編】友達にはタメ口で!「ちょうだい」にあたる「줘 (チョ)」の使い方
親しい友達や家族、年下に対して「ください」と言う場合は、丁寧語ではなくパンマル(タメ口)を使います。それが「줘 (チョ)」です。
物をちょうだい:「명사 + 줘」 (例:물 줘 – 水ちょうだい)
名詞の後ろにそのまま「줘」を付けます。
例:물 좀 줘. (ムル チョム チョ) – 水ちょっとちょうだい。
例:그거 줘봐. (クゴ チョボァ) – それちょうだい(見せて)。 (※-봐(ボァ)が付くと「~してみて」というニュアンス)
~してちょうだい:「동사 + 아/어 줘」 (例:도와줘 – 助けて)
「-아/어 주세요」の「세요」を取った形です。
例:빨리 와 줘! (ッパルリ ワ ジョ!) – 早く来て!
例:이것 좀 가르쳐 줘. (イゴッ チョム カルチョ ジョ) – これちょっと教えて。
例:내 얘기 좀 들어 줘. (ネ イェギ チョム トゥロ ジョ) – 私の話、ちょっと聞いて。
親しい間柄でのみ使おう!
「줘」はパンマルなので、使う相手を間違えると非常に失礼になります。必ず親しい間柄でのみ使うようにしましょう。
まとめ:「주세요」を状況に合わせて使いこなし、韓国語でのコミュニケーションを円滑に!
韓国語の「ください」にあたる「주세요 (チュセヨ/ジュセヨ)」は、物を頼む時にも、動作を依頼する時にも使える、非常に便利で重要な表現です。
最後にポイントをおさらいしましょう。
「주세요」マスターのためのキーポイント:
- 発音: 語頭では「チュ」、語中では「ジュ」に近い音(濁音化)。
- 使い方① 物: 「名詞 + 주세요」(助詞「을/를」は会話で省略可)。「이거 주세요」は必須!
- 使い方② 動作: 「動詞のヘヨ体活用(-요抜き) + 주세요」(-아/어 주세요)。
- 丁寧な依頼: 「-아/어 주시겠어요?」(~していただけますか?)が最も万能で丁寧。
- さらに丁寧に: 可能表現やクッション言葉も活用。
- タメ口: 友達には「줘 / -아/어 줘」。
基本的な使い方から丁寧な表現まで、状況や相手に合わせて「주세요」を使い分けることができれば、韓国での旅行やショッピング、そして韓国の人々との日常会話が、よりスムーズで、より楽しくなるはずです。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介した例文を参考に、どんどん実際に使ってみてください。使えば使うほど、自然に口から出てくるようになります。自信を持って「주세요」を使いこなし、円滑なコミュニケーションを実現しましょう!