【ハングルの基本】韓国語の”あいうえお”=カナダラを完全解説!カナダラ表と歌で楽しく覚えよう

  1. 韓国語・ハングル基本

【ハングルの基本】韓国語の”あいうえお”=カナダラを完全解説!カナダラ表と歌で楽しく覚えよう

もう迷わない!ハングルの子音・母音の組み合わせルールから辞書での探し方まで、カナダラの全てがわかる入門ガイド。

「韓国語の勉強を始めたいけど、まず何から?」
「ハングル文字って、どういう順番で並んでいるの?」
「日本語の『あいうえお』みたいに、韓国語にも基本の順番ってあるのかな?」

韓国ドラマやK-POP、韓国料理など、魅力あふれる韓国文化に触れ、韓国語学習への関心が高まっている方も多いのではないでしょうか。そんな韓国語学習のまさに「はじめの一歩」となるのが、ハングル文字の基本的な順番、通称「カナダラ (가나다라)」です。

日本語を学ぶときに「あいうえお」から始めるように、韓国語ネイティブの子供たちも、この「カナダラ」から文字の世界に触れていきます。カナダラは、単なる文字の順番というだけでなく、ハングルの合理的な仕組みを理解し、効率的に学習を進めるための羅針盤となる存在なのです。

この記事では、韓国語の「あいうえお」とも言える「カナダラ」とは一体何なのか、その基本的な仕組みから、学習に役立つ「カナダラ表」、そして楽しく覚えられる「カナダラソング」まで、徹底的に解説していきます。このガイドを読めば、ハングルの基礎がしっかりと身につき、今後の韓国語学習がよりスムーズに進むこと間違いなしです!

目次

ハングルってどんな文字? カナダラを知る前の基礎知識

「カナダラ」を理解する前に、まず韓国語の文字である「ハングル (한글)」の基本的な特徴をおさらいしておきましょう。ハングルの成り立ちや仕組みを知ることで、カナダラの重要性がより深く理解できます。

ハングルの子音と母音が組み合わさる仕組みを示す図解

ハングルは子音と母音のパーツを組み合わせて作る文字です。

1. 民衆のために作られた文字 – 世宗大王の功績

ハングルは、15世紀、朝鮮王朝第4代王である世宗大王 (세종대왕) によって創られました。当時、朝鮮半島では主に漢字が使われていましたが、複雑な漢字を習得できるのは一部の知識層に限られていました。読み書きができない多くの民衆を憂いた世宗大王は、誰もが簡単に学べて使える文字を作ることを決意し、1443年にハングルを完成させ、1446年に『訓民正音 (훈민정음)』(民に教える正しい音) という名で公布しました。

「民が容易に学び、日用に便ならしめんと欲するのみ(나랏말싸미 듕귁에 달아… 쉬이 니겨 날로 쑤메 뼌안킈 하고져 할따라미니라)」という訓民正音序文の言葉に、世宗大王の民への深い愛情と、ハングル創製の目的が表れています。

2. 組み合わせの妙! 子音と母音で作る音節文字

ハングルの最大の特徴は、基本的なパーツ(字母)を組み合わせて一つの文字(音節)を作るという点です。パーツには、発声器官の形などを基に作られた子音字母 (자음) と、天・地・人を象ったとされる母音字母 (모음) があります。

ハングルの組み立てルール:
基本的に、子音 (初声) + 母音 (中声) の組み合わせ、またはそれに 子音 (終声/パッチム) を加えた形で一つの音節ブロックを形成します。

  • 例1: (カ) = 子音 (k/g) + 母音 (a)
  • 例2: (ハン) = 子音 (h) + 母音 (a) + 子音(パッチム) (n)
  • 例3: (クル) = 子音 (k/g) + 母音 (eu) + 子音(パッチム) (l)

※ 日本語のア行のように、音節の頭に子音が来ない場合は、発音しない子音「ㅇ」を置きます。例: (ア) = 無音子音 + 母音 (a)

このレゴブロックのような組み合わせの仕組みを理解すれば、少ないパーツ(基本字母は約24個)を覚えるだけで、理論上、韓国語のあらゆる音を表記できるようになるのです。

3. 学びやすい表音文字としての合理性

ハングルは基本的に「一つの文字(字母)が一つの音価を持つ」表音文字です(一部例外や発音変化はあります)。日本語のようにひらがな、カタカナ、漢字を使い分ける必要がなく、また英語のようにスペルと発音が大きく異なることも少ないため、初心者にとって比較的学びやすい文字体系と言われています。

このハングルの合理的な構造を理解する上で、文字の並び順である「カナダラ」は非常に重要な基礎知識となります。

韓国語の「あいうえお」= カナダラ (가나다라) とは?

カナダラ (가나다라) とは、ハングルの文字(字母)を特定のルールに基づいて並べたときの最初の4文字を指し、転じてハングル全体の基本的な順番を示す言葉として使われています。ちょうど日本語の「あいうえお」や英語の「ABC」に相当するものです。

1. カナダラの意味と役割

「カナダラ」という名前は、ハングルの最初の子音である「ㄱ (キヨク)」と最初の母音である「ㅏ (ア)」を組み合わせた「가 (カ)」、次に来る子音「ㄴ (ニウン)」と母音「ㅏ (ア)」を組み合わせた「나 (ナ)」、同様に「다 (タ)」(+)、「라 (ラ)」(+)……という、ハングルの基本的な配列順序に基づいています。

このカナダラの順番は、以下のような重要な役割を持っています。

  • 辞書の索引順: 韓国語の辞書で単語を引く際の基本的な順番です。カナダラ順を理解していないと、辞書を効率的に使うことができません。
  • 名簿やリストの整理順: 韓国では、名前などのリストを整理する際に、このカナダラ順が用いられます。
  • 文字学習の基礎: 韓国の子供たちがハングルを学ぶ際の導入として、まずカナダラ順に文字を覚えていきます。

2. なぜ「韓国語のあいうえお」と呼ばれるのか?

カナダラが「韓国語のあいうえお」と例えられるのは、単に文字の順番を表すだけでなく、言語学習の出発点としての役割が共通しているからです。日本語学習者がまず「あいうえお」から学ぶように、韓国語学習者(ネイティブも非ネイティブも)にとって、カナダラはハングルの世界への入り口となります。

ただし、構造的には異なります。日本語の「あいうえお」は母音の順番ですが、韓国語の「カナダラ」は基本子音の順番に最初の母音「ㅏ」を組み合わせたものがベースになっている点が特徴です。

3. カナダラ表 (반절표/半切表) とは?

このカナダラの順番とハングルの組み合わせルールを一覧にしたものが「カナダラ表」です。韓国語では반절표 (パンジョルピョ) と呼ばれ、漢字では「半切表」と書かれます。多くの韓国語入門テキストの冒頭に掲載されており、ハングルの全体像を把握するための基本的なツールです。

この表を見れば、どの子音とどの母音が組み合わさると、どんな文字になり、どう発音するのかが一目でわかります。まさに、ハングル学習の「地図」と言えるでしょう。

カナダラ表を徹底解説!読み方と仕組み

それでは、ハングル学習の必須アイテム「カナダラ表 (반절표)」の構造と読み方を詳しく見ていきましょう。この表を理解すれば、ハングルの読み書きの基礎がぐっと固まります。

カナダラ表の一部を拡大し、文字の成り立ちを示したイラスト

縦軸の子音と横軸の母音が交差する点が、一つのハングル文字になります。

1. カナダラ表の構造:縦が子音、横が母音

カナダラ表は、通常、以下のようなマトリクス形式で構成されています。

  • 縦軸(左端): 子音字母 (자음) が基本となる順番で並んでいます。
  • 横軸(上端): 母音字母 (모음) が基本となる順番で並んでいます。
  • 表の中: 縦軸の子音と横軸の母音が交差するマスに、それらを組み合わせたハングル文字(音節)が書かれています。

例:

  | (a) | (ya) | (eo) | …
—+——-+——-+——-+—-
(k/g) | (ka) | (kya) | (keo) | …
(n) | (na) | (nya) | (neo) | …
(t/d) | (ta) | (tya) | (teo) | …
…| … | … | … | …

例えば、子音「ㄴ」と母音「ㅏ」が交差するマスには「나」が書かれています。このように、表を見ることで視覚的に文字の成り立ちを理解できます。

2. 子音の順番:カナダラマバサ…

カナダラ表の縦軸に並ぶ子音の順番は、以下の通りです。これがハングルの基本的な子音の配列順となります。

基本子音の順番 (14個):

ㄱ (k/g) – ㄴ (n) – ㄷ (t/d) – ㄹ (r/l) – ㅁ (m) – ㅂ (p/b) – ㅅ (s) – ㅇ (ng/無音) – ㅈ (j/ch) – ㅊ (ch’) – ㅋ (k’) – ㅌ (t’) – ㅍ (p’) – ㅎ (h)

( ‘ は激音を示すための便宜的な記号)

さらに、濃音と呼ばれる子音ㄲ (kk), ㄸ (tt), ㅃ (pp), ㅆ (ss), ㅉ (jj)も存在します。辞書などでは、これらは元の平音(ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅅ, ㅈ)の直後に配置されます。

濃音を含めた辞書順の子音配列 (19個):

ㄱ – – ㄴ – ㄷ – – ㄹ – ㅁ – ㅂ – – ㅅ – – ㅇ – ㅈ – – ㅊ – ㅋ – ㅌ – ㅍ – ㅎ

この順番を覚えておくと、辞書を引く際に非常に役立ちます。

3. 母音の順番:アヤオヨオヨウユウイ

カナダラ表の横軸に並ぶ基本母音の順番は以下の通りです。

基本母音の順番 (10個):

ㅏ (a) – ㅑ (ya) – ㅓ (eo) – ㅕ (yeo) – ㅗ (o) – ㅛ (yo) – ㅜ (u) – ㅠ (yu) – ㅡ (eu) – ㅣ (i)

(「アヤオヨ オヨウユ ウイ」のようにリズムで覚える人もいます)

ハングルには、これらの基本母音を組み合わせた合成母音(ㅐ, ㅒ, ㅔ, ㅖ, ㅘ, ㅙ, ㅚ, ㅝ, ㅞ, ㅟ, ㅢ)も存在します。辞書では、これらの合成母音は基本母音の後ろに特定の順番で配置されます。

合成母音を含めた辞書順の母音配列 (21個):

ㅏ – – ㅑ – – ㅓ – – ㅕ – – ㅗ – – ㅛ – ㅜ – – ㅠ – ㅡ – – ㅣ

入門段階ではまず基本母音の順番を覚え、学習が進んだら合成母音の順番も意識すると良いでしょう。

4. カナダラ表を使ったハングルの読み方練習

カナダラ表を使って、実際にハングルを読む練習をしてみましょう。

練習1:縦読み(子音の練習)
最初の母音「ㅏ (a)」列を上から下に読んでみましょう。子音の発音練習になります。

ㄱ + ㅏ = 가 (ka)
ㄴ + ㅏ = 나 (na)
ㄷ + ㅏ = 다 (ta)
ㄹ + ㅏ = 라 (ra)
ㅁ + ㅏ = 마 (ma)
ㅂ + ㅏ = 바 (pa/ba)
ㅅ + ㅏ = 사 (sa)
ㅇ + ㅏ = 아 (a)
ㅈ + ㅏ = 자 (ja/cha)
… (以下、ㅊ, ㅋ, ㅌ, ㅍ, ㅎ まで続く)

→ まさに「カナダラマバサアジャ…」の順番ですね!

練習2:横読み(母音の練習)
最初の子音「ㄱ (k/g)」行を左から右に読んでみましょう。母音の発音練習になります。

ㄱ + ㅏ (a) = 가 (ka)
ㄱ + ㅑ (ya) = 갸 (kya)
ㄱ + ㅓ (eo) = 거 (keo)
ㄱ + ㅕ (yeo) = 겨 (kyeo)
ㄱ + ㅗ (o) = 고 (ko)
ㄱ + ㅛ (yo) = 교 (kyo)
ㄱ + ㅜ (u) = 구 (ku)
ㄱ + ㅠ (yu) = 규 (kyu)
ㄱ + ㅡ (eu) = 그 (keu)
ㄱ + ㅣ (i) = 기 (ki)

→ 同じ子音に異なる母音が付くことで、音が変化する様子が分かります。

このようにカナダラ表を活用し、縦横に読み進めることで、ハングルの基本的な組み合わせと発音のパターンを効率的に習得できます。

カナダラの順番はなぜ重要?活用場面

ハングルの基本的な順番であるカナダラ。なぜこの順番を覚えることが重要なのでしょうか? その活用場面を知ることで、学習のモチベーションも上がるはずです。

1. 最重要!辞書での単語の探し方

カナダラ順を覚える最大のメリットは、韓国語の辞書(紙・電子辞書アプリ問わず)を引けるようになることです。韓国語の辞書は、基本的にこのカナダラ順で単語が配列されています。

辞書での単語の順番の決まり方:

  1. 最初の文字の子音の順番(ㄱ → ㄲ → ㄴ → ㄷ → ㄸ → …)
  2. 最初の子音が同じなら、最初の文字の母音の順番(ㅏ → ㅐ → ㅑ → ㅒ → …)
  3. 最初の文字が全く同じなら、最初の文字にパッチムがあるか無いか(無い方が先)
  4. パッチムがある場合、パッチムの子音の順番(ㄱ → ㄲ → ㄳ → ㄴ → ㄵ → …)
  5. 最初の文字が全て同じなら、二番目の文字について、上記1~4を繰り返す。

例:
다 (カダ – 行く) → (カク – 各) → (カン – 間) → 히다 (カティダ – 閉じ込められる) → 다 (カルダ – 替える) → 다 (カムタ – 巻く) → (カプ – 甲) → (カッ – 笠) → (カン – 川) … の順番になります。

このルールを理解するには、子音(濃音・ダブルパッチム含む)と母音(合成母音含む)の正確な辞書順、つまりカナダラ順とその拡張版を把握していることが不可欠です。これが分からないと、辞書で単語を見つけるのに非常に時間がかかってしまいます。

2. リストや名簿の順番

韓国では、学校の名簿、電話帳、索引など、様々なリストがカナダラ順で整理されています。例えば、韓国人の名前を探すときなど、カナダラ順を知っていると目的の情報を見つけやすくなります。

3. 韓国の子供たちの文字学習の基礎

前述の通り、韓国の子供たちは小学校入学前後に、歌や教材を使ってカナダラ順にハングルを学び始めます。これは、文字の体系的な理解を助け、読み書き能力の基礎を築く上で重要なプロセスです。私たちが「あいうえお」から日本語を学んだのと同じですね。

このように、カナダラ順は単なる文字の並びではなく、韓国語の様々な場面で活用される基本的な知識なのです。

歌で楽しく覚えよう!カナダラソング紹介

文字の順番を覚えるのは、単調で退屈に感じてしまうこともありますよね。そんな時におすすめなのが、「カナダラソング」です! 歌のリズムに合わせて楽しく口ずさむことで、自然とカナダラの順番が頭に入ってきます。

子供たちが楽しそうにカナダラソングを歌っているイラスト

歌で楽しく学べば、記憶にも残りやすい!

1. カナダラソングの効果とメリット

歌を使って学習することには、以下のようなメリットがあります。

  • 記憶への定着: メロディーとリズムは、単なる文字の羅列よりも記憶に残りやすいと言われています。
  • 楽しさの維持: 学習が楽しく感じられると、モチベーションを維持しやすくなります。
  • 発音練習: 歌に合わせて発音することで、自然な発音やイントネーションを身につける助けになります。
  • 文化への親近感: 韓国の子供たちも歌っている歌を知ることで、韓国文化への親近感が湧きやすくなります。

2. 代表的なカナダラソング

インターネットで「가나다라송 (カナダラソング)」と検索すると、様々なバージョンの歌が見つかります。元の記事でも触れられているように、いくつかの定番ソングがあります。

よく知られるカナダラソングの例:

가나다라 마바사 아자차카 타파하
(カナダラ マバサ アジャチャカ タパハ)

아야어여 오요우유 으이
(アヤオヨ オヨウユ ウイ)

※ 歌詞やメロディーには複数のバージョンが存在します。多くは基本子音14個と基本母音10個(またはそれ以上)の順番を歌い込んだものです。

これらの歌は、明るくキャッチーなメロディーが多く、子供だけでなく大人も楽しく学習できます。YouTubeなどの動画サイトで検索し、実際に聞いてみるのが一番です。

3. ポロロなど子供向けコンテンツの活用

韓国で絶大な人気を誇るペンギンのキャラクター「ポロンポロン ポロロ (뽀롱뽀롱 뽀로로)」も、子供向けのカナダラソングを歌っています。ポロロ以外にも、様々なアニメキャラクターや教育番組が、子供たちが楽しくハングルを学べるように工夫された歌や動画を提供しています。

こうした子供向けコンテンツは、

  • 視覚的に分かりやすい: アニメーションやイラストで文字の形や組み合わせが表現されていることが多い。
  • 簡単な言葉遣い: 使われている語彙がシンプルで、初心者にも理解しやすい。
  • 繰り返しが多く覚えやすい: フレーズやメロディーが繰り返される構成になっていることが多い。

といった利点があり、大人の韓国語学習者にとっても、入門期の学習ツールとして非常に有効です。

4. 歌を使った学習のコツ

カナダラソングを学習に取り入れる際のコツをいくつかご紹介します。

  • 歌詞を見ながら聞く: 最初は歌詞カードや画面の字幕を見ながら、文字と音を一致させましょう。
  • 声に出して一緒に歌う: 聞くだけでなく、積極的に声に出して歌うことで、発音練習になり、記憶にも定着しやすくなります。
  • 意味も考えながら: 「가」は「ㄱ」と「ㅏ」だな、というように、歌いながら文字の構成要素を意識すると、理解が深まります。
  • 移動中や隙間時間に: スマートフォンなどにダウンロードして、通勤・通学中や家事の合間などの隙間時間に繰り返し聞くのも効果的です。

完璧に覚えようと気負わず、まずは楽しみながら口ずさむことから始めてみてください。

カナダラを覚えたら?次のステップへ進もう!

カナダラの順番を理解し、カナダラ表にも慣れてきたら、ハングル学習の基礎はかなり固まってきた証拠です。ここからは、覚えた知識を土台にして、さらにステップアップしていきましょう。

1. パッチム(終声子音)の学習へ

カナダラ表で扱うのは、主に「子音+母音」の組み合わせです。しかし、ハングルには音節の最後に子音がつく「パッチム (받침)」が存在します(例: 한, 글)。パッチムが付くと発音が変わったり、7つの代表音に集約されたり、さらにダブルパッチム(例: 닭, 값)という複雑なものもあります。

カナダラで基本的な文字の形と音を覚えたら、次はパッチムのルールを学ぶことで、読める単語の幅が一気に広がります。

2. 単語の読み書き練習

覚えたハングルを使って、実際の韓国語の単語を読む練習、書く練習を始めましょう。

  • 簡単な単語から: 가구 (カグ – 家具), 나라 (ナラ – 国), 머리 (モリ – 頭), 바지 (パジ – ズボン) など、パッチムのない簡単な単語から始めると良いでしょう。
  • 身の回りのもの: 책 (チェク – 本), 물 (ムル – 水), 집 (チプ – 家), 밥 (パプ – ご飯) など、パッチムのある基本的な単語も徐々に取り入れます。
  • 書き取り練習: ノートに繰り返し単語を書き写すことで、文字の形や綴りを正確に覚えることができます。

3. 発音変化のルール学習

韓国語には、文字と文字が連続するときに発音が変化するルール(連音化、鼻音化、激音化など)がたくさんあります。これも、より自然な韓国語の発音を身につけるためには避けて通れない道です。

基本的な文字の読み方に慣れてきたら、少しずつ発音変化のルールにも触れていくと、リスニング力やスピーキング力の向上に繋がります。

まとめ: カナダラはハングル学習の羅針盤!表と歌で楽しくマスターしよう!

この記事では、韓国語の「あいうえお」とも言える「カナダラ」について、その意味や役割、カナダラ表の仕組みと読み方、そして楽しく覚えるためのカナダラソングまで、詳しく解説してきました。

この記事で学んだこと:

  • カナダラ (가나다라) は、ハングルの基本的な配列順序であり、韓国語学習の出発点。
  • ハングルは子音と母音のパーツを組み合わせて作る合理的な文字体系。
  • カナダラ表 (반절표) は、縦軸に子音、横軸に母音を配置し、ハングルの組み合わせと読み方を一覧にしたもの。
  • カナダラ順(子音・母音の辞書順)の理解は、辞書を引く上で不可欠
  • カナダラソングを活用すれば、歌のリズムに合わせて楽しく順番を覚えられる。
  • カナダラをマスターしたら、パッチム、単語、発音変化へと学習を進めていくのがセオリー。

カナダラは、広大なハングルの世界を探求するための、いわば「地図」であり「羅針盤」です。この基本的なルールと順番をしっかり身につけることで、今後の単語学習や文法学習が格段に進めやすくなります。

難しく考えすぎず、まずはカナダラ表を眺めたり、お気に入りのカナダラソングを見つけて口ずさんだりすることから始めてみてください。楽しみながら続けていけば、きっとハングルの読み書きができるようになるはずです。

あなたの韓国語学習が、実り多く楽しいものになることを願っています! 화이팅! (ファイティン!)

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ソヨン (서연) この記事を書いた人

講師歴20年超、ソウル出身のネイティブスピーカー。延世大学卒業後、明治大学で学ぶ。大阪朱友外語学院、アイザック外国語学校、龍谷大学外国語文化センター等での豊富な講師経験に加え、同時通訳経験も有する。
ネイティブならではの綺麗な標準語の発音指導。初級からビジネス、通訳レベルまで、学習者のレベルと目標に合わせた体系的かつ実践的なレッスン構築。
長年の指導経験に基づき、多くの学習者を目標達成(試験合格、流暢な会話力習得など)に導く。「使える」韓国語を確実に習得させる指導力に定評がある。

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