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韓国が好き!韓国語を話したい!そんなあなたの脳に「韓国留学」の文字が浮かびます。でも韓国留学って何から始めればいいのかわからないもの。
実は、韓国に行かなくても韓国語が話せるようになる人もいるのです。今回は韓国留学のいろはをご紹介します。
韓国留学準備ガイド:目的、予算、エージェント利用法
韓国留学に行くまでに準備すること
韓国留学を思い立ったとき、まず考えることはなんでしょうか。一番明確にしておくべきことは、留学をする目的です。その後に予算や期間を決めて、留学までと留学中、留学後のありたい姿のロードマップを描いてみると良いでしょう。
留学に行くまでに遠回りをしないためにも、経験談を読んだり自分でもいろいろな方法を探したりして、より良い留学ができるよう徹底的に準備をしましょう。
目的を明確に
留学に行く目的は個人によって異なりますが、最も大きなものは語学の習得でしょう。韓国での生活や学習を通じて、韓国語ネイティブとの会話の機会を多く持つことで、韓国語を流暢に話す能力を向上させることが目的です。
その他に文化体験と自己成長が挙げられます。異文化の体験や異なる環境での生活は、その後の人生の糧となる自己成長や新たな視点を獲得する機会として捉えられます。異文化理解を深め、自分自身をより広い視野で見るために留学する人も多いです。
その体験の中で新しい友達や人脈の構築ができるのも、留学の醍醐味といえます。留学は新しい友達や国際的な人脈を築く良い機会です。これは将来の人生や仕事において価値のあるつながりを構築する手段としてとても重要なものです。
予算と期間
留学の予算と期間を計画する際に考慮すべき要因は多岐にわたります。予算については、大きなものに学費・家賃・生活費・交通費・交際費があるでしょう。
学費は後ほど考える留学先の大学や語学学校の種類によっても大きく異なります。授業料・教材費・登録料などを計算し、予算に組み込みましょう。奨学金や助成金の利用の可能性を検討しても良いでしょう。
他にも家賃が大きな出費になります。寮・アパート・ホストファミリーなどの選択によって費用は大きく異なります。予算に合った住宅オプションを選ぶと良いです。
韓国は日本に比べて交通費が割安ですが、おしゃべりとお酒が大好きな韓国では、食費やカフェ代などの交際費は日本にいる時よりもかかるかもしれません。余裕を持った計画を立てるように心がけましょう。
次に期間です。留学期間は予算に大きな影響を与えます。短期間の留学は通常費用が低く抑えられますが、もちろん長期間の留学の方が得られる経験は多いでしょう。予算とのバランスを考えて十分なリサーチと計画をし、留学期間を慎重に考えた方が吉です。
留学エージェントという選択肢
留学エージェントという便利なサービスがあります。これは、費用を支払えば留学に関する手続きを一手に引き受けてくれるものです。しかし、手続きが自分でできる場合は利用する必要はありません。
留学エージェントを活用するメリットとして、専門知識とアドバイスがもらえる点があります。留学エージェントは留学に関する専門知識を持っており、留学先やプログラムの選択・ビザ申請・奨学金の情報など、留学に関するあらゆる面でアドバイスしてくれます。
ビザ申請や入学手続きなどの書類作成と提出もサポートしてくれます。これにより、慣れない韓国語での手続きのミスを防ぎ、留学準備を安心・スムーズにすることができます。
一方デメリットとしては、費用がかさむ点があります。手数料やコミッション・オプション費用が発生することもあり、留学費用が予想外に増加する場合があります。
エージェントによっては特定の学校やプログラムに関する情報のみを提供することがあり、他の選択肢についての情報が不足する可能性もあります。自分でもしっかり事前に調査して、エージェントの言葉を鵜呑みにしないことが重要です。
韓国留学にも種類がある
韓国留学には大きく3つの種類があります。目的によって行く学校が異なりますので、目的が明確になった段階でどの大学に行くか考えてみましょう。
語学堂(어학당 オハクタン)
語学堂は韓国で韓国語を学ぶための特別な教育機関です。語学堂は大きな大学の中に設置されている場合が多く、韓国語を非母語話者に教えるためのプログラムを提供しています。
韓国語の基本的なスキルから高度なスキルまで様々なレベルに対応しており、日常会話・文法・読み書き・リスニングスキルの向上が可能です。
大学への正規留学
一般的な韓国の大学を受験する方法です。大学に入学するためには入学試験を受ける必要があり、そのためには韓国語や英語がある程度できなければなりません。大学によって入学要件やプロセスが異なるので、具体的な大学のウェブサイトや入学情報を確認することが重要です。
外国からの学生は、韓国での学習ビザ(D-2ビザ)を申請する必要があります。ビザ申請には、入学証明書や財政証明書などの文書が必要です。
大学での交換留学
日本の大学生が半年や1年間の中長期間、韓国の大学に留学する制度です。この場合も、韓国へ行ったあとには韓国語や英語での授業を受けることになりますので、ある程度は韓国語や英語をできるようにしておく必要があります。
ワーホリ(ワーキングホリデー)
ワーキングホリデープログラムは、若者が海外で短期の仕事をしながら滞在し、文化交流をするためのプログラムです。このプログラムにより、参加者は韓国での生活費を稼ぎながら、韓国の文化や日常生活を体験する機会を得ることができます。
ワーキングホリデー参加者は、特別なワーキングホリデービザを申請する必要があります。このビザを取得するためには、下記のような一定の要件を満たす必要があります。通常は数か月から1年間の間で滞在が許可されます。
- 対象国の市民であること
- 特定の年齢制限内であること
- 必要な財政証明を提供できることなど、
韓国のワーキングホリデーは、若い世代にとって異なる文化を体験し、新しいスキルを習得する素晴らしい機会です。
プログラムの詳細や要件は変更されることがあるため、韓国の大使館や領事館、韓国政府の公式ウェブサイトなどで最新情報を入手し、申請手続きに進む前に要件を確認しておくようにしましょう。
留学しなくても韓国語が話せるようになる!?
「韓国語を話せるようになるには留学するしかない」と思っている人はいませんか?もちろん留学をすれば、韓国語ネイティブの人々と毎日コミュニケーションを交わすことができ、会話力がアップするかもしれません。
しかし韓国できちんと勉強する人は韓国語が上達しますが、全く勉強しない人はなかなか韓国語を習得できません。それは日本にいても同じことです。日本にいながらも韓国語が話せるようになるにはどんなことを意識すれば良いのでしょうか。
韓国語を話す環境に身を置く
韓国語を話せるようになるには、韓国語をたくさん聞いて話す環境に身を置くことが重要です。日本に住んでいる韓国人や韓国語を話す人と、言語交換を行うのが最も効果的な方法です。あなたは彼らに日本語を教え、彼らはあなたに韓国語を教えるという形式です。
言語交換のパートナーを見つけるには、言語交換アプリやウェブサイトを利用することもできます。韓国の文化イベントやフェスティバルが日本でも様々に企画されています。
さらには、オンラインフォーラムやソーシャルメディア上の韓国語学習コミュニティなど、非対面のコンテンツも数々実施されています。他の学習者と交流することでモチベーションがアップします。
ネイティブスピーカーと交流することで、正確な発音やイントネーションを学ぶ機会が得られます。
ご存知の通り、語学の発音は実際のコミュニケーションにおいてかなり重要なのです。実際に韓国語を使ってコミュニケーションをとる機会を増やすと、言語に対する自信が高まりますよ。
韓国語を日本にいながら習得するために、韓国語を話す機会を積極的に探し、実践的な方法で学習を進めることが大切です。自分の興味やライフスタイルに合わせて、さまざまな方法を試してみましょう。
韓国人のように話すにはインプットも重要
話す練習ばかりしていてもなかなか語彙が増えず、いつも同じ表現しか使えないことになりかねません。韓国語を話せるようになるには、アウトプットを増やしながらもインプットは継続することが大切です。
インプットをすることで新しい語彙と表現を導入し、言語の豊かさを増やすことができます。実際の会話や文章を通じて言葉のバリエーションを学び、より正確で自然な表現を習得すると良いでしょう。
インプットを通じて、言語の文法構造やルールを理解し、使いこなすスキルも向上していきます。言語の文法を理解することは、誤った文を避け正確なコミュニケーションを実現するために不可欠なのです。
インプットとアウトプット、両方の要素をバランスよく組み合わせることが、言語習得の成功への近道です。
韓国語の資格も活用して
韓国語の試験には有名なものに「韓国語能力試験(通称TOPIK)」と「ハングル能力検定試験(通称ハン検)」の2つがあります。TOPIKは国際的、ハン検は国内でのアピールに有用です。
また、TOPIKは韓国政府が公認し、韓国語教育の国際的な標準として広く認識されています。そのため、多くの大学や機関が「TOPIK」スコアを入学条件や雇用条件として採用しています。
どちらの試験も一般の韓国語学習者が受験できますが、特に韓国での留学や就職を検討している場合、TOPIKのスコアがより有用であることが多いです。
実際、韓国語を学習している人や習得済みの人には、資格保有者が多いことでしょう。資格試験を受験することは、学習へのモチベーションを高める要因となります。試験を受けるという目標があると、継続的な学習を続ける意欲が高まるのです。
資格試験は学習の方向性を示す手助けもしてくれます。試験の内容やレベルに合わせて学習計画を立てることで、効果的な学習が可能となるでしょう。
韓国語の資格を取得することは、実用的な言語スキルを証明する手段として役立ちます。資格を持つことで、韓国での就職や留学、日本にいながら韓国とのビジネスをする場合においても信頼性が高まります。
自分の韓国語スキルと目標に合った試験を選んでモチベーション向上につなげてみてはいかがですか。
仕事に活かしながら勉強する方法
せっかく韓国語を勉強するのであれば、仕事で使いながら上達していければ実績を積むこともできて一石二鳥ですよね。そのために、仕事で韓国語を使用できる機会を探してみましょう。
これは簡単なことではないかもしれませんが、韓国との取引先やクライアントとのコミュニケーションを韓国語で行うことで、実務と言語学習を結びつけることができます。
もしそういった場が見つかったら、業界に特有の韓国語の用語や専門用語も一緒に学ぶことができます。業界関連の文書や資料を韓国語で読むことで、読解力に加え、専門知識と言語スキルを同時に磨くことができるのです。
上達してきたら、会議やプレゼンテーションの際にも韓国語を使用することで、プレゼンテーション資料や会議メモを韓国語で作成したり、発表することもできるようなったりしますよ。ここまでくれば、韓国語上級者の仲間入りです。
まとめ
韓国留学を考える上で検討すべきことや、韓国留学をしなくても韓国語を身につける方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。留学を考えるには、計画すべきことが想像以上にたくさんあることがわかったと思います。
留学をしてもしなくても重要なのは、きちんと自分自身で計画を立てて勉強を続けることと、思い立ったことを行う行動力です。
デジタル技術が発達している現在では、日本にいながら韓国にいる韓国人と話すことや、見ず知らずの人と顔を合わせて話すことも簡単になっています。韓国にいても日本にいても、場所はどこであれ韓国語を勉強することはできます。
どんな形であれ、自分のやり方で韓国語を学習して、自分の目指すところまで韓国語を上達させましょう。